ライトニング・イン・ア・ボトル ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜
プロット
アメリカ
03月19日 2005 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
プロット
アメリカ
08月30日 2019 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
プロット
アメリカ
10月06日 1984 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
プロット
イタリア・アメリカ合作
09月27日 2019 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海
プロット
中国
10月22日 2021 劇場で
ザ・メッセージ
プロット
アメリカ・モロッコ・リビア・サウジアラビア・クウェート合作
03月19日 1977 劇場で
このサイトは、映画のポスター、予告編、映画のレビュー、ニュース、レビューに関する総合的な映画のウェブサイトです。私たちは最新かつ最高の映画とオンライン映画レビュー、ビジネス協力または提案を提供します、私達に電子メールを送ってください。 (著作権©2017-2020 920MI)。メール
メッセージ・イン・ア・ボトルコメント(10)
ギャレット(ケヴィン・コスナー)とテレーサの悲恋物語ではあるんだけど、
映画全体の比重からみて父ドッジ(ポール・ニューマン)と息子ギャレットの関係が、男の僕から見て えもいわれぬ重みをもって迫ってきた。
6:4で、これは男の物語だろう。
3つ触れたい。
【1】父と息子
この映画を観て、「自分と父親のこと」、あるいは「自分と我が息子の関係」を思わない男性はいないだろう。
不器用ながら、男親はこんなにも息子を気にかけて愛しているものなのだ。
ぶっきらぼうな言葉のひとつひとつが、こんなにも今の僕には沁みて聞こえた。
小学生の時「パパには関係ないよ」と何気に言ったら烈火のように怒って「関係ないということがあるか!」と。あんなに怒った父の姿は以後ない。
これ、まんま老ポール・ニューマンがひねた息子に殴りかかってどやしつけた台詞だ。
大人気ない、格好悪い、と思っていたけれど、自分も年を取り、今ならわかる。
「お前の目は死んだ魚の目だ」と言われて激しく傷ついたのは二十歳の頃。
ドッジ:「魚よりものを言わんせがれだ」。
口調がうちの父とそっくりでびっくり。眼差しも。
今夜おやじに電話してみよう。
【2】女性を愛するときは、全存在をかけて愛すべし。
もっと愛されることを女性は求めている。それがよく分かった。男は分かっていないということが分かった。
ちょっと遅かったけれど、僕。
【3】メッセージ イン ボトル
僕も、実は瓶を拾ったこと有るんですよ。新聞にも写真入りで載りました。
横文字でタイプ打ちの便箋は、蝋(ろう)でコーティングされてガラス瓶に入っていました。
内容?
それが、ご期待に沿えずぜんぜんロマンチックじゃなかったんですよ(笑)
「この手紙は、日本海を作戦航行中の米艦船から投下された物である。」
「任務上、投下地点を明らかにすることは出来ない」
「500ドルを拾った方に進呈するゆえ連絡されたし」
「ただし、拾ったのがコミュニストであるなら手紙は要らない」
と。
連絡先を秘匿するんじゃどうにもならないという、呆れたおふざけの手紙でした。
本作では、ボトルの中身は死んだ妻への愛と謝罪の手紙でしたよね・・
東北には「風の電話」というガラス張りの電話ボックスがあるとのこと。津波で亡くなったかけがえのない人への、伝えたい声の便りですね。
そういえば、僕も恐山に行ったっけなぁ。
・・・・・・・・・・・・
アメリカ東部、ニューイングランドのこのケープ・コッドには少し行ったことがあります。
緯度が高いから真夏でも斜めがちの日の光が差す、遠浅の海岸線でした。
ターナーの絵のように風と船が美しい港町。
海岸でムール貝をバケツいっぱい穫って白ワインと頂きました。
映画を観終わって、心に思い出の潮騒が鳴っています。
テレビつけたらやってて、手紙の差出人が気になってひきこまれていった。
いや、じーんときたけどすごい疲れた~、悲しかった( ; ; )
最後は「なんで??」てなったよ。
死んでも尚、田舎町のアイドルとして君臨するCatherineか、
それともTheresaとGarretを結び付け、それから残酷に引き裂く潮の流れか。
小説家志望のシングルマザーが、海岸で拾った手紙のロマンチックな文章に惹かれて書き手を探しに。でも、会いに行ってイケメンでなかったら、訪ねて来たのが亡き妻と同じブロンドの美人でなかったら、この恋愛は始まらないかもね(^_^;)。
Catherineも、残していく夫や家族に手紙を渡さないと…Σ(-᷅_-᷄ ๑)。お陰でみんな未練タラタラ。
Paul Newman演じるDodgeが、格好良くてなかなか良い味出してるおじいちゃんでした。
Theresaは、もうDodgeとくっつきなさい!
悲しくて気の滅入る話でした(ToT)。
“You were my true north.”
“I’m sorry I didn’t hold on to you with so much strength that even God couldn’t pull you away.”
人の心は難しい。
亡くなった奥さんを愛し続けている『彼』だからこそ好きになったのに、一方で愛し合ってもまだ消えぬ『彼女』の影に嫉妬する。理解しているつもりでも、苦しい。
未来を進むために過去に別れを告げ、一緒に歩んでいこうと決意した矢先の…あの別れ。
悲しすぎます。
やるせないなぁ。
このラストは好きじゃない。
ストーリー: 70
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 75
音楽: 70
浜辺に埋もれた瓶の中に入っていた、想いのこもった悲しい文章。小さな浜辺の町。古いヨットでのちょっとした航海。そんなロマンチックな恋の始まりそうな状況をそろえて、視聴者の興味を引き込む。
ところがそこから物語は単純に進んでいかない。心に背負った過去の傷やらしがらみやらで、ただ愛が芽生えるだけの話ではない。それらがあるから、ケビン・コスナーは素晴らしい文章を書くだけのいい人ではない。むしろ気難しくて取り扱いの簡単ではない人物。だからお互いに乗り越えなければならないものがあった。そんな障害を抱えつつ、それでも少しずつ理解しあい惹かれあう過程に共感できる。特に女性はこういう話の展開は好きなのではないだろうか。
ちょっと物語が出来すぎでくさいかなとか(特に物語の結末)、やたらと音楽も流れ続けて雰囲気を盛り上げようとしすぎかなとも思う。そんなわざとらしさも感じるのだが、それでものどかな海岸線の小さな町で、こういう人の心を癒しながらゆっくりと時間の流れる物語もいい。