ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
プロット
アメリカ
10月06日 1984 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト
プロット
イタリア・アメリカ合作
09月27日 2019 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海
プロット
中国
10月22日 2021 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱
プロット
香港
09月01日 1993 劇場で
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝 アイアン・モンキー
プロット
香港・台湾合作
02月10日 1996 劇場で
ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出
プロット
アメリカ
12月15日 2023 劇場で
このサイトは、映画のポスター、予告編、映画のレビュー、ニュース、レビューに関する総合的な映画のウェブサイトです。私たちは最新かつ最高の映画とオンライン映画レビュー、ビジネス協力または提案を提供します、私達に電子メールを送ってください。 (著作権©2017-2020 920MI)。メール
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドコメント(20)
ドキュメンタリーなのか、
ファンタジーなのか、
そっくりさんショーなのか、
掴みどころがなかった、というのが正直なところ。
繋がりにくい話が散りばめられていて、
なかなか理解困難であった。
全編にノスタルジーは感じて時代を楽しめたが、
期待していた「楽しいハリウッド」というイメージとは違っていた…
実はホラー映画だったのでしょうか…
スターチャンネルにて
とはいえ、本作の一番の見どころは落ち目のハリウッド・スターと、仕事がないのにジタバタしないスタントマン(モデルはバート・レイノルズとハル・ニーダムだろうか?)の腐れ縁とも言える絆だろう。レオとブラピが奏でる微笑ましいほどの関係性を見つめるだけでも最高の2時間半だし、今回のタランティーノは「弱い自分と向き合う者」への温かさと優しさが際立っている。そんな中、並行して描かれるシャロン・テートの日常がどう関わってくるのかにも注目。これ以上は口が裂けても言わないし、言えない。
けっこう寄り道する。
帰宅するだけのドライブを追ったり、街をゆくヒッピー少女たちを見せたり、プールパーティーの様子を切り取ったり、アンテナ修理するシーンもあるし、撮影所の出待ちの子役と話す場面、テートがサイレンサー破壊部隊を見ながら周囲の様子をうかがうだけの描写もある・・・半尺すぎるまで、枝葉な描写を重ねている。
おそらくタランティーノは、自分の映画のファンの好みを知っている。
併せて、60年代後期のアメリカの風俗が世界じゅうの人々から愛されていることも知っている。
だから映画のなかに、一見無縁な寄り道=ファンサービスを、たっぷり挿入してくる──と思えた。
大脱走の最終候補のエピソードや、テートがテスの初版本を取りに来るシーンなんか、すごいあざといと思う。
タランティーノはそれらのシーンが、映画ファンたちの熱論にのぼることを目論んで撮っているはずだ。
実在する名やタイトルで語られる点景に心躍るものの、そんなあざとさもあって、半尺もくると、だんだん、本筋を進めてほしいと思えてきた。
ところが、それまでどことなく諧謔的なオーバーアクションだったディカプリオが娘を拉致/誘拐して身代を持ってこさせるくだりの映画中映画シーンでふいに魂がはいる。リックダルトンが突然本気の演技をはじめる。
時代点景の羅列のようだった映画が、一転して「むかしむかしある時ハリウッドで」の本筋に入ってくる。
その変わり目はほとんど意識できないが、クリフが三度目の正直で少女を拾い、ヒッピーに乗っ取られた撮影所跡地に踏み入ると、もうすでにタランティーノのたなごころにある。
イタリアから戻ると時間割でサスペンスフルに展開する。
因みに、ちんぽ切って食わせてやろう──とは意気込んだものの、侵入先の相手が悪すぎて、その後の圧倒的な狂乱は映画史に残る楽しさだった。とりわけ火炎放射器は見たこともないほど鮮やかな伏線消化だった。
タランティーノの魅力とは倫理感の逆手にある気がします。たとえばヘイトフルのJennifer Jason Leighも男にぶん殴られるのですが、ここでも、いくら賊とはいえ、いくらLSD漬たばこの影響下にあるとはいえ、屈強な男が少女の顔面を、暖炉レンガに打ち付け、テーブルに打ち付け、レリーフに打ち付け、完全ざくろにする──その最中にも、鼻を折られ犬に噛まれた別の少女が長径銃を撃ちまくりながら大絶叫で走り回っているわけです。こんなAbused Womanの反転、そのまた反転──みたいな描写ってタランティーノしかありません。その爆発的痛快度=衝撃と哄笑。お、おい、ちょ、ちょ、ちょとしか言えません。また細かいことですが、クリフ/ピットがブルに指令を出すときの口クリック音がめちゃカッコいいのです。家で練習しましたがぜんぜん出来ませんでした。
予備知識なく、テート/マンソンの話だとばかり思っていて、こうなる話だとは想像もできなかった=術中にはまった、ほんとに面白い映画です。タランティーノの豪腕をつくづく思い知りました。
余談ながら、ちょい役ですがリックのイタリア嫁役のLorenza Izzoすごく巧いと思う。Holidays(2016)というホラーオムニバスの終話の彼女が素敵でした。
ところでタランティーノは嫌煙協会かなにかからの嫌味に遭って、依怙地になってしまったんだろうか──わたしも喫煙者なのだが、いいかげんやめたらと思えるほど咥えっぱなしだった。