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ビリー・ザ・キッド 21才の生涯コメント(5)
人が変わる。
変わっちまった悲しみ。
変われなかった悲しみ。
生命力溢れるファック。
なくなるものへの鎮魂歌。
どちらも包み込む。
思わずポエムっちゃうくらいの佳作。
こういうの観れて良かったー。
ビリーを誰も撃ちたがっていない感じが面白かった。仲間が止まっている宿に現れて、子分がベッドと女を明け渡すのが面白かった。NHKなのにおっぱいがバンバン出ていた。
ならず者と保安官が紙一重の違いだった。
実在したアウトロー ビリー・ザ・キッドの生涯が描かれた作品。原題は「パット・ギャラレット&ビリー・ザ・キッド」で、ビリー・ザ・キッドとビリーの友であり保安官になりビリーを追い詰めたパット・ギャラレットの関係性が主に描かれている。
ペキンパー監督らしく失われていく西部の哀愁が詰まった作品で、時代の流れに取り残されつつある漢の哀愁と、時代の流れに乗っかり本来の生き方を捨てた漢の哀愁が、ボブ・ディランの優しい音楽に乗せて描かれている。
オープニングのパットとビリーを交互に映すカットバックが凄く鮮烈で印象的だった。パットの哀愁漂う後ろ姿を映したラストカットも印象的で、なんとも物悲しかった。
節目節目に流れるボブ・ディランの音楽が素晴らしく、その歌詞に物語を語らせているのも印象的だった。
とてもペキンパー監督らしい漢の哀愁が詰まった作品で素晴らしかった。
ビリーザキッドの仲間の端役として出演
少しだが台詞も見せ場もあり何度も登場する
彼の歌唱と演奏による主題歌が全編に流れ、本作のムードに良く合って溶け込んでいる
彼の役名はエイリアス、偽名の意味の単語つまり、名乗ったのではなく、名無しの権兵衛と言ったのだ
演技と言うべきものはないが存在感はさすがだ
二人目はクリス・クリストファーソン
カントリーロックの人気歌手
ビリーザキッド役だが、いまいち華がなかったのは残念
しかし、彼のシャツを第二ボタンまで開けて黒いベストを羽織り、長髪の出で立ちは素晴らしくビリーザキッドそのものを表現してみせている
この姿は数年後にスターウォーズのハン・ソロの姿として、そのまま物腰までコピーして引用されているのだ
それだけ彼のビリーザキッドが印象深いという証明でもある
三人目はリタ・クーリッジ
人気アイドル歌手、ビリーザキッドの女のマリア役で出演、この映画が縁なのかクリス・クリストファーソンと結婚している
インディアンの血を引くだけに役柄にぴったりだ
映画の構造としてはいつまでも体制に歯向かう永遠の若者と体制側に組み込まれる者との対比がニューシネマとして明確に打ち出されている
なおDVDはオリジナル版と2005年再編集特別版の2枚組だったが、特別版は観るに値しない
同じ素材でも編集次第で駄目な映画になる見本だ
オリジナル版だけの観賞で十分
アウトローたちの時代から移りゆく時代を描いた傑作。
主人公となるのは、伝説のアウトロー、ビリーザキッドと、ビリーを追うパット・ギャレット。2人は元親友同士だが、パットはビリーを逮捕する指令を受ける。
時代と共に変わろうとするパット。時代の流れに逆らうかのように変わる事ないビリー。
2人の比較をうまく描いている。
印象的なのはパットがビリーを撃ち殺すシーン。ビリーを撃ったパットは、その背後、鏡に写る自分自身を撃つ。
パットにとってビリーは自分自身であり、なりたかった自分だったのではないか。そして、パットは鏡に写る変わってしまった自分を撃ち抜くのだ。
2人の男の友情を描きつつ、変わりゆく時代を描く。傑作である。