ジャガーノート プロット

荒れ狂う北大西洋を進む豪華客船にメガトン級の爆弾が何者かによって仕掛けられたことから起こるサスペンス。製作総指揮はデイヴィッド・V・ピッカー、製作・脚本はリチャード・デコッカー、監督は「三銃士(1974)」のリチャード・レスター、撮影はジェリー・フィッシャー、音楽はケン・ソーン、編集はトニー・ギブスが各々担当。出演はリチャード・ハリス、オマー・シャリフ、デイヴィッド・ヘミングス、アンソニー・ホプキンス、シャーリー・ナイト、イアン・ホルム、クリフトン・ジェームズ、ロイ・キニア、フレディ・ジョーンズなど。

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ジャガーノートコメント(2)

Llfseneduu
Llfseneduu
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 90
ビジュアル: 70
音楽: 65

映画全体として優秀作品と言えるが、特に爆弾処理の現場の描き方がとてもいい。司令部で爆弾の設計を図に再現し、現場の実際の解体処理を一つ一つシュミレーションしていく。本当の爆弾処理についてよく調査してそれを再現しているのがわかる。これが一つ間違えれば終わりという極限の緊張感が直に伝わる素晴らしい演出に繋がっている。そしてそこには自分だけでない人の命のやり取りと作業員や関係者の心の動きが描かれる。
もちろんその裏での犯人探しや乗客それぞれのドラマ、刑事などの関係者の動きがしっかりと描かれている。「ポセイドン・アドベンチャー」などと比較してあまり有名でないかもしれないが、同じような豪華客船を舞台にして、危機の中で命のやり取りをする内容の作品として充分に見る価値のある映画。高い能力を持った誇り高いプロの命を賭けた仕事振りが見て取れる。
aafinfu
aafinfu
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手に汗握る時限爆弾の解体処理、赤線を切るか青線を切るかで有名になった爆弾映画の金字塔、言い換えればそれ以外はいいところがない。
テンポも遅く焦らすだけの尺稼ぎ、強迫には屈しないとの政治的決断はどうでもいいが人命尊重が第一だろう、今の時代なら無線通信で爆破だから乗客避難は難しいが爆破時刻が分かっているなら爆弾解除以外にも打つべき手は多い筈、近くを航行中の船舶が無ければ船の速度は20~30ノットくらいならさほど沖にはでていない、引き返すかフランスやポルトガル沿岸に舵を切るくらいの知恵はないものかと思う。
船長にオマー・シャリフを使っていながら良いとこ無し、今でこそサスペンスの重鎮アンソニー・ホプキンスもまだ若くてオーラがないし犯人探しのサスペンス感も無い。キャラクター設定もあざといし、ドジな人が多く苛つくばかり。特に主人公のファロン中尉の性格が頂けない、極限状態での苦悩は分かるがキレ方がお粗末、オマー・シャリフが説得役の華を欲しがったのか、はたまた真の英雄なんていないとリアリティへ振ったのだろうか、素直な頭脳戦に徹した方がもっとカタルシスを得られた気がするのだが・・。後発だが爆弾ものでは「スピード」の方が雑味が無い分面白かった。