ただ悪より救いたまえ
プロット
韓国
12月24日 2021 劇場で
りゃんこの弥太郎
プロット
日本
06月13日 1955 劇場で
北風だったり、太陽だったり
プロット
日本
12月10日 2022 劇場で
藍より青く
プロット
日本
02月10日 1973 劇場で
胸より胸に
プロット
日本
12月06日 1955 劇場で
チベット2002 ダラムサラより
プロット
日本
01月01日 2002 劇場で
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阿弥陀堂だよりコメント(7)
映画「阿弥陀堂だより」(小泉堯史監督)から。
寺尾聰さん、樋口可南子さんの夫婦役を軸に、
おうめ婆さん役の北林谷栄さんなどが加わり、
なんともいえない、ゆったりとしたリズムが全編を包む。
さらに、喉の病で喋ることの出来ない娘・小百合役を演じた、
初々しい小西真奈美さんが、おうめ婆さんから聞いた話を
「阿弥陀堂だより」として文字にする設定は、まさしく私好み。
タイトルの「阿弥陀堂だより」は、作品の中では「5作」。
どれも素敵な文章で、甲乙つけがたいので、紹介は後日。(汗)
気になる一言は、冒頭、樋口可南子さんが露天風呂で呟くシーン。
本当に気持ちよさそうに、そしてリラックスした感じで
「いいお湯・・遠くを見ることなんて忘れてた」。
お湯に浸かりながら目の前に広がる信州の遠景。
どれほど、彼女を癒しただろうか、と羨ましくなった。
自分を振り返ると、たしかに最近、遠くの景色を見ていない。
遠くを見る、それだけで緊張感がとれることを、
この台詞で思い出された。
木版画家・前田光一さんが作り出す風景とそっくり、
そんな視点で眺めてしまった。
さすが、長野県。派手さはないが、久しぶりの「秀作」だった。
余韻は、むしろ松竹・小津のスタイルに近いかなあ?
主人公二人が小学生の子供たちを鬼ごっごや縄跳びをして遊ぶシーン、微笑ましいととるか?私はこんなのありえねーと思ってしまう。しかも子供たちが「夕焼け小焼け」の歌を歌いながら帰っていくなんて、映画の中でしかありえない。大人が思い描く子供たちの姿だろうけど、いつの時代のはなしなのか。
また、声の出ない少女が肺炎になり、その治療を行うことになったとき、素手で呼吸のバッグをバグバグさせていたけど、素人ながら手袋しないの??って思ってしまった。
それに診療所の先生がほかの病院でメインでいろいろと指示したり、本当にそんなことあるかな、じゃあ、この人がいなければその若い先生だけで対応していたのかとか。
もちろん、彼女が本来は有能でそういうことができる人で、自信を取り戻していく、という描写かもしれないけど、それなら診療所での診察でいろいろな患者さんとの間で自信を取り戻していく、という過程にしたほうがよほど自然な感じがする。
俳優陣の演技も素晴らしかった。特におうめ婆さんの北林谷栄、絶品でした。口がきけない役の小西真奈美もよかった。
気になる点もあった。浄土宗の宗教色が出過ぎていることと、結局は長寿こそが生きる価値であるかのような主張。これはストーリーの中で相反するようであった。
自分としてはそこまでの感情動かされるほどではなかった。
ただ、とても丁寧に作られているのがよく分かる。
季節・それぞれの感情・相手を思う生き方、それが画面によくあらわれていた。
地域の人のココロの拠り処とする阿弥陀堂を守りするばーちゃん。
それは昔ながらの近所付き合いが残る地域であるが、そういう光景は今はかなり少なくなったのでは。
信仰は個人の自由であるが、地域で根付いてきたものを風習(祭り)とともに大切にしている光景は忘れてはならない。