ある人質 生還までの398日 プロット

2013年に398日もの間、IS(イスラム国)の人質となりながら、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューの救出劇を実話をもとに映画化。怪我で体操選手の道を断念し、ずっと夢だった写真家に転身したダニエル。戦争の中の日常を撮影し、世界に伝える思いを抱き、24歳のダニエルはシリアの非戦闘地域を訪れた。しかし、現地の情勢が変わり、ISに誘拐されたダニエルは拷問と飢えに苦しみ、地獄の日々を送ることとなる。ダニエルの家族は要求された巨額の身代金を用意するために奔走するが、犯人側はさらなる要求を突きつけ、家族たちに追い打ちをかける。主人公ダニエル役は、デンマークを代表する実力派エスベン・スメド。「ミレニアム
ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレブと、俳優として本作にも出演しているアナス・W・ベアテルセンが共同で監督を務めた。

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ある人質 生還までの398日コメント(13)

wbwkrkg
wbwkrkg
想像を絶する日々の、ほんの一部を垣間見ただけなのに、
その臨場感に引き込まれて、久しぶりに見るのがしんどい映画でした。
全ての権利を奪われて、常に死と隣り合わせのものすごいストレスから逃れられない。
死ぬ権利すら奪われて、気が狂いそうななか
「テロリスト達の憎悪に負けない」という言葉の重さを考えさせられました。

国籍って何だろう?
生まれた時点で決まっていて、自分で選んだわけではないのに、変更するのは一苦労。
親が国際結婚だと子供はどちらかの国を選べるらしいけど、それでも二社選択でしょ?
平和な日本では、憲法に従って納税の義務を果たせば、国が提供するサービスを受けることができて、国から守られるイメージでしたが、それぞれの国によってここまで対応が違うなんて!本当に驚きでした。
「テロに屈しない国家」という正義で力強いスローガンが意味するのは
「テロリスト達と交渉をしない国」「テロリストへ資金を流さない国」だということ。改めてその意味に気づかされました。
日本人の人質事件は人命優先なので、水面下では相当な金額の交渉があったのではなかろうか。
同じ部屋に監禁されていても、命の値段が違うこともショックでした。

家族側の心労も凄まじい。
人質救出の専門家の存在も初めて知りましたが、政府は一切関与してくれないうえに、テロリストに渡る資金を募金で集めるのも違法。
日本円で約2億5千万円の大金を、一般庶民が工面できる訳がない。
でも、諦めれば確実にダニエルは殺されてしまう。
家族もまた戦っていました。

アメリカ人のジェームスはどんな状況でも常に想像力とユーモアを持ち続けることで、テロリストに屈しなかった。
世界を変えたいと願うジャーナリストだった。
本作では小鳥のさえずりが印象的で、主人公が決断するキッカケになったり、希望の象徴として効果的に使われていました。
映画って本当に奥が深いです。
どの映画を観ても、新たな気づきや発見がありますが、とくにこの映画に関しては、同じ世界に生きる人間として、知っておかなければならないことが描かれている。
テロリストも人を殺すのは怖い。
人質に銃口を向ける手が震えるのを見た時、どうしてここで、お互いがこんな事になっているのか。。。
上に立つ者の犠牲になるのは常に末端の者だと感じました。
Kxpigohssnm
Kxpigohssnm
Daniel is the story of a gymnast-cum-journalist who finds himself captured by ISIS in Syria upon a good deed photo shoot in the war zone. He's tortured along with renowned journalist James Foley while is family in Denmark scrambles to find ransom money. In the grand scheme the film's conclusion is as gut-wrenching as the protagonist's experience. A painful reminder of the mess the "West" must fix.
tgkgdy
tgkgdy
人権が守られていない社会があることを改めて気づかされました。救おうとする家族の愛と強さに感動しました。戦争を伝える使命感も大切ですが、何より自分とその家族を大切にして欲しいと思いました。
iuziiw
iuziiw
拉致先や、人質交渉、資金集めなどに、細部に迫った具体的な記述があり、リアリティがあった。人質同士の関係、彼らに暴力を奮う欧米人のISメンバーとの関係など、複雑な人間関係があり、また、さまざまな日常があることを知った。それにしても、すごい。トラウマであり、それゆえ、彼らの憎悪に負けたくない、自分にあるのは愛だと述べた収容所の友人の言葉は重く、希望を与える。
noxurh
noxurh
「シリアからデンマークに逃れて来た人々は、自分よりつらい目にあっている」

ダニエルのジャーナリスト魂を感じさせる言葉だ。

この映画は、ダニエルと、家族と仲間のジャーナリズムを巡る物語であり、ジャーナリズムそのものでもある。

この事実に基づいたストーリーは、生々しく、凄惨で、目を覆いたくもなるし、怒りの感情を呼び起こさせることもある。

しかし、このジャーナリズムの記録の物語に触れることによって、僕達は感情を揺さぶられることとは別に、慎重に、そして深く考えなくてはならないのだと思う。

それは、ダニエルや、ダニエルの仲間や、これまで紛争地で命を落としたジャーナリストの望みでもあるはずだ。

イギリスやフランスからシリアに渡り、ISに入り、誘拐や人質の拘束を行なっているのは、イギリスやフランスで差別的な扱いを受けたことのある若者であることが示唆される。

しかし、初めての人質殺害では躊躇する様も描かれている。

彼等も人なのだ。

なぜ、僕達の世界は間違ってしまったのか。
どこで、間違ってしまったのか。

ジャーナリスト達は、自分たちだけで世の中を変えられるとは思っていないはずだ。
紛争地の現状を伝えることで、世界に考えて欲しいのだ。
だからこそ、ジャーナリストの仲間同士で窮地にあっても励ましあうのだ。

現実を伝えることこそが、ジャーナリズムだからだ。

実際は、デンマークでも、ダニエルの自己責任と非難する声はあったらしい。

しかし、多くはダニエルの活動や不屈の勇気を讃えている。

それは、アメリカのジェームズも同様だ。

そうした社会背景があるからこそ、家族も勇敢に戦い、ダニエルやジェームズを称えたのだと思う。

欧州は、大戦前から、多くの戦争を繰り返して来た。
そのため、ヨーロッパ人は、ジャーナリズムの重要性を理解している。
近年のボスニア紛争では、イスラム教徒に対する残虐行為が、ジャーナリストによって明らかにされている。

アメリカ社会は、ベトナム戦争で、自国の犯した過剰な戦争行為で長い間苦しんでいる。
これを伝えたのはジャーナリストだ。
しかし、悔いても、イラク戦争は起きたし、僅かであっても米兵が必要なない殺害を犯した事実も伝わっている。

だから、ジャーナリズムは重要だし、担い手のジャーナリストは必要なのだ。

戦地での取材活動で命を落としたジャーナリストは多い。

こうした戦地ジャーナリズムが注目を集めたのは、ベトナム戦争がきっかけであることは間違いない。

数百万人に上るベトナム人が命を落とした戦争の背景には、もともと存在した植民地の搾取に加えて、アメリカ軍の圧倒的な軍事力による攻撃があったことは、当時の米国の価値観を大きく揺さぶった。

当時、米軍が戦地でのジャーナリストの自由な活動を認めたことは、後に国際社会や米国社会から痛烈な批判を浴びる皮肉な結果となったが、ジャーナリズム史上、非常に画期的だった。

もともとは、米軍兵士の活躍を報じてもらおうとの意図だったはずだが、そこには残虐な戦闘行為が存在したのだ。
昨年、ベトナム戦争の米死者数を、増え続ける米コロナ死者数が上回ったと報じられたが、アメリカ合衆国軍のベトナムでの戦争行為は、その後、数十年にわたり米国民の価値観を揺さぶったままだ。

この取材活動で、日本人ジャーナリストも多数命を落としており、ピュリツァー賞を受賞した沢田教一さん、ベトナム戦争を経由してカンボジア内戦に踏み込んだ一ノ瀬泰造さんは、よく知られた存在だと思う。

外国人では、ロバート・キャパが地雷を踏んで亡くなったことや、リビア内戦で亡くなるまでの半生が映画(プライベート・ウォー)化されたメリー・コルビンも多くの人々の尊敬を集めている。

近年では、映像機器の小型化でフリー・ジャーナリストの占める割合が高くなっているが、逆に、文章で状況を伝えるという手段に対して、映像のリアリティが勝ることが多くなってしまったがため、よりリスクの高い地域に、小型の装備で赴くという傾向が強くなり、亡くなる人が増え、更に誘拐などの報道を耳にすることも多くなった。

こういう理由で、戦地でのジャーナリズム活動を批判する人が多くなったのは事実で、ジャーナリズムの使命感より、人質になった時に、政府や国民に迷惑をかけるとか、自己責任論を振りかざし、場合によっては、勝手に死ねと言ったり、助かって帰国した後の誹謗中傷が止まない傾向が、我が国では、欧米より強いように思われる。

ただ、戦争がひとたび起これば、多くの人の命が奪われ、生活そのものも破壊されるということを伝えるというジャーナリストの仕事の重要性は、単に有名になりたいとか、人目を惹きたいという行動とは完全に一線を画すもので、危ないから行かないという選択肢はそもそも、そこにはないのだ。

日本は、戦時の言論統制の後、第二次世界大戦での敗戦を受けた戦争放棄で、外国で自衛隊が戦闘行為に及んだことはなく、戦争の悲劇に対する意識が低いのかもしれない。

しかし、大部分のエネルギー資源を賄う中東が常に紛争の中心地であり、第二次世界大戦中に支配地域であった東南アジアが、その後の内戦で政情が不安定化したことは、他人事であるはずがない。

先般公開された「ファーストラヴ」の使用された安田菜津紀さんらの写真に写る人々の笑顔は、僕達のそれと同じで、戦争を望んでいるわけはないのだ。

安易な答えはないはずだ。
考え続けなければならないはずだ。

この作品は、
ダニエルの「シリアからデンマークに逃れて来た人々は、自分よりつらい目にあっている」
という言葉とともに、僕達に語りかけているのだと思う。

2015年、ラッカ付近で殺害された後藤健二さんと、2018年解放された安田純平さんをはじめ、これまで紛争地の現実を伝えたジャーナリストと、現在も伝え続けているジャーナリストと、ジャーナリズムを、僕は讃えたいと思う。