泥の河

7.5/10
合計23件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   105分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   重森孝子
劇場で   01月30日 1981
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泥の河 プロット

大阪安治川河口を舞台に、河っぷちの食堂に住む少年と、対岸に繋がれた廓舟の姉弟との出会いと別れを描く。第十三回太宰治賞を受賞した宮本輝の同名の小説を映画化したもので、脚本は人気TVシリーズ「金八先生」の重森孝子、監督は浦山桐郎監督に師事し、これが第一回作品となる小栗康平、撮影は「泣く女」の安藤庄平がそれぞれ担当。

泥の河 俳優

泥の河 写真

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泥の河コメント(15)

Kxoshpsnimg
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ネタバレ! クリックして本文を読む
主人公の男の子の両親は、不倫関係から夫婦になったようで、元の奥さんが死の瀬戸際で、元夫の息子に会いたがるのがとても切なかった。

船の男の子が蟹に火をつけて遊ぶ。無邪気さと残酷さの境目がないところが子供らしくてよかったけど、主人公の男の子みたいに引く。事情を分かっていて引け目を感じているお姉ちゃんがかわいそうで可愛らしかった。

冒頭の橋で泥に台車の車輪がはまる場面が露骨に舗装道路に泥を敷いただけでちょっと残念だった。
dovglf
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戦後の大阪の川端周辺で 暮らす人々の浮沈を、うどん屋の一家を中心に描かれる

また、戦争を生き延びても 日常に訪れる「不幸」で倒れてゆく人々(荷車の男、川に転落したゴカイ取りの爺、信雄の父親の元妻)と 静かに崩壊しつつある喜一の家庭を、 詩情豊かに 淡々と描いている

こんな日常に、疲れを感じながらも 精神的に豊かであろうとする信雄の父親を、田村高廣が好演している
喜一とその姉にとって うどん屋一家とのつかの間の交流は幸福であり、そのうち訪れる不幸の序章の様にも見え、哀しい

泥の河に浮かぶ船は まるで泥舟の様に思える
これに暮らす姉弟は、幼いながらも覚悟の様なものが感じられ、それを察知した信雄の心も痛み、皆 可哀想である
春をひさぐ彼等の母親(加賀まりこ)は 妖しい美しさで、(健康的な信雄の母親とは対極にあり)これまた不吉である

戦争や貧困や虐めは この世からは 無くなりはしないが、(信雄の父親が語るように)あの姉弟の様な子供達は 救済されなければならない
それが国家というものだろうし、大人の罪滅ぼしだと思う

戦後、日本人は頑張ったが あんまり人間(日本人)を大切にして来なかった
経済成長に夢中になり、思想とか哲学的なことを後回しにした結果が 今の内部分裂的思考に繋がっている
総ての日本人を救済出来はしないが、子供は優先されなければならない、と思う
これを日本人の普遍的な価値観に加えていくことが、急務であろう

バブルで 日本人がオカシクなる前の 映画だったが(1981年制作)、今 思うと警告の様でもある
豊かさの意味についても、再考させられた

色々 考えさせられる いい映画
小栗康平監督の鮮やかな デビュー 作品!
gsikppg
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昭和20年の終戦から10年経った昭和30年のお話。

何よりも、子供たちが素晴らしい〜〜。
公開当時、浜村淳氏の解説で
「屈折した子供心がひしひしと伝わってくる」と評された
あのシーンを実際に目にすることができて本当に良かったです。

劇中のセリフにもあるけど
戦争から必死で生きて帰ってきたのにフトしたことで
呆気なく死んでしまう人の悲しさや、残された家族の悲哀。
優しいお父さんの心に潜む戦争で生き残ったことや
捨てて来た過去への後ろめたさ。
昭和30年の朝鮮戦争特需の神武景気の最中、
戦争は嫌だと身にしみているのに、
今はよその国の戦争のおかげでなんとか生きている現実。
そしてそれに乗る人と乗れない人との間に開いてゆく格差。

それらは皆、表面上は汚れたものを運んで流れているけれど、
水底には取り残されたものが分厚く暗く沈殿している〜泥の河〜
なんという、切ないお話〜〜

主人公夫婦や、加賀まり子演じる未亡人や
その他、出てくる大人たちがほぼ皆、
子供たちに優しさいのだけは救いだと思う。
子供は分け隔てなくこの世の宝だもの〜〜。

出番は僅かながら、
画面が白黒であることを忘れさせるほどの
美しく色っぽい加賀まりこさんと
心の奥深くに悲しみを抱えた田村高廣さんの
さすがの演技に唸らされる。
Etteiretacxd
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加賀まりこは今では珍しい女優オーラを放つタイプの女優さんだが、その美しさはモノクロ画面でもちっとも損なわれていなかった。
ここでの時代の波から取り残され、社会の底辺で生きるしかなかった娼婦の、退廃的な色香には溜め息しか出てこない。
暗い目をした姉弟の面影が、今も記憶の片隅に残っている。
Vcirltnyeiuewk
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個人評価:3.8
戦後の日本。陸に住む人と、川に住む人。敗戦によって根無草になった日本人のメタファーの様にも感じ、深いテーマが根底に流れているのが感じる。
夜の廓舟で子供達がカニをイタズラに焼くシーン。無意味な死を無表情で扱う少年と、それを見る事が出来ない少年との対比が忘れられない。