異人たちとの夏

6.8/10
合計14件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   108分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   09月15日 1988
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異人たちとの夏 プロット

中年のシナリオ・ライターが、幼い頃死んだはずの両親と再会する不思議な体験を描く。山田太一原作の同名小説の映画化で、市川森一が脚色。監督は「日本殉情伝
おかしなふたり
ものくるほしきひとびとの群」の大林宣彦、撮影は「PARIS-DAKAR 15 000
栄光への挑戦」の阪本善尚がそれぞれ担当。

異人たちとの夏 俳優

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異人たちとの夏コメント(20)

Reideveere
Reideveere
死んだ両親とほのぼのとした時を過ごす。映画らしい素敵な設定ですね。死んだ親父に会いたくなった。
名取裕子の結末は意外でしたが、個人的にはちょっと残念。この展開にホラーはいらないかな。
秋吉久美子の色っぽさにはドキドキです。
Kxhgosspmin
Kxhgosspmin
ノスタルジックな雰囲気が大好き。
名取裕子との恋のくだりは思わず胸が熱くなったが、最後の展開はドッキリだった。
秋吉久美子は色っぽかったな
Qtdoeulsuoin
Qtdoeulsuoin
1980年代の作品とあって、ぎりぎりの昭和感がいい雰囲気。
かといって、異次元すぎる訳ではなく、妙にリアリティがある。
後半はところどころ飛ばして見たものの、最後のオチは王道ながらおどろおどろしい部分があり◎笑

主人公の両親と、同じマンションの女との絡みは
どちらも中毒のようにハマっていく様子が生々しかった。
昔の記憶と恋愛関係、、
ふむふむ。まるで目の前の辛い現実から逃れるためにでてきた幻影のように、しつこく頭から離れない。
一度快楽を味わったが最後、現実世界に戻ってこれなくなる。
主人公が過去に固執して凝り固まった考えから、それらが具現化してでてきた幽霊のような、、
考え出すとなかなか深い意味合いがあるように思う。

ただ見終わった後は、なんだかとってもスッキリ!
なんなんだ、、

かなり昔の作品ですが、時代を超えてオススメしたいですね。
久しぶりに前のめりで物語の世界観に引き込まれました。
一言で言うと、前向きに生きていくことの大切さを教えてくれる作品です。
Xssgnopkmih
Xssgnopkmih
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総合:80点
ストーリー: 65
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 65
音楽: 70

最初は何故急に両親が現れたのかわからなかった。怪談の現代版なのかと思ってみていた。だが幼い時に両親を亡くし、今また離婚したばかりの孤独な中年男に染み入る家族の愛情が、見ているうちにだんだんとしかしはっきりと感じられるようになる。特に片岡・秋吉の両親役二人の出演者の演技に加えて、このあたりの演出は流石に人の交流を多く描いてきた大林監督のうまさが出ている。だんだんとその愛情に癒されていく風間杜夫の変化が良くわかる。それでも風間杜夫が衰えていくのは、体力の消耗以上に彼が家族の愛情を必要としているからなんだろうと思っていた。

そんな家族との触れ合いの描写がとても素晴らしいと思った反面、物語にはいくつか疑問があって当初は腑に落ちなかった。あんなに息子を愛しているように見える両親は、現世に生きて衰弱していく息子と一緒に、黄泉の国に旅立つつもりだったのだろうか。それとも一時の交流のためだけに現れたのだろうか。
実は映画を見た後に解説を聞いたり調べたりしてようやくわかったのだが、両親は息子を守るために出現したということだ。憑りついた他の幽霊が弱った息子を連れて行かないように、彼に心の平穏を与えて現世に残れるようにしていたのだ。だから彼は踏みとどまることが出来た、ということらしい。
それならば納得できるのだが、最後の最後に彼を救ったのは両親ではなかったわけだし、物語はわかりにくい。だからそこらあたりが響いて、脚本にはあまり高得点を付けなかった。

それでも両親との触れ合いがとても良かったし、それだから最後に彼はまた自分と自分の家族について冷静に見つめ、それまで全く登場しなかった子供に、父親として普通に接することも出来た。またぎりぎりに追いつめられた名取裕子が突然に風間を訪ねる部分も良かった。最初はこんな変な奴いないよと思ったが、彼女は本当に最後の勇気を振り絞って、藁をもつかむ思いで最後の救いを求めに行ったのだ。だからあんなにぎこちなかったのだと納得だし、その演技もあとで見直してみるとたいしたものだった。最後に近い名取裕子との修羅場の場面は映像の技術もたいしたことないしちょっとがっかりだが、欠点を上回る情緒豊かな場面があって、最終的にはいい映画だったと言えた。
Sksmoipxhng
Sksmoipxhng
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時空を超えた作りや亡くなった人間が幽霊として出てくるので、大林作品の王道と言えるものでした。

父親役の鶴ちゃんと母親役の秋吉久美子が、昭和30年代のおおらかな日本社会を象徴しています。いつからこんなにギスギスした日本になってしまったんでしょうか。いくら戻りたくても戻ることができない良き時代。

特にその時代を知る方が鑑賞すると、熱いものが込み上げてくるかもしれません。それは主人公がその世代の日本人のメンタリティーのメタファーとして描かれているから。作品が上映された時代は、家族という概念が変わり始めた頃でした。時代が急激に変わり過ぎたんですね。

そして、主人公が経験する中年という壁。現在の自己を否定し、生まれ変わることを求める年齢にフォーカスしています。

「さびしんぼう」でも描かれた同世代として対面する母親との微妙な関係性も通過儀礼のひとつ。男性(大林監督)の初恋はきっと母親なのでしょう。淀川先生も、そんなこと言ってたなあ。

両親という死者との再会によって生きる喜びを取り戻す主人公。逆に死者である「ケイ」という恋人によって、あの世へ連れて行かれそうにもなる。どちらにしても、生きる目的を無くした主人公が、生を意識した瞬間です。とにかく、「生きるのだ」。とにかく、「生まれ変わるのだ」。

賛否両論あるラストですが、もう少しなんとかなったら日本映画史に残る名作になったのではないでしょうか。でも、大林監督らしいと言えばらしいので、これで良かったかな?