ブラックブック プロット

「氷の微笑」の鬼才ポール・バーホーベン監督が、23年ぶりに故郷のオランダでメガホンを取ったサスペンス・ドラマ。1944年、ナチス・ドイツ占領下のオランダ。ユダヤ人の女性歌手ラヘルは、オランダ南部への逃亡中に、何者かの裏切りによって家族をドイツ兵に殺されてしまう。復讐を胸に誓った彼女は、名前をエリスと変えてレジスタンスに身を投じる。彼女はスパイとしてドイツ将校ムンツェに近づき、彼の愛人になるが……。

ブラックブック 俳優

ブラックブック 写真

ブラックブック Related

医学生 ガザへ行くオンラインで映画を見る
医学生 ガザへ行く
プロット  スペイン
05月16日 劇場で
戦雲(いくさふむ)オンラインで映画を見る
戦雲(いくさふむ)
プロット  日本
03月16日 劇場で
東京ランドマークオンラインで映画を見る
東京ランドマーク
プロット  日本
05月18日 劇場で
夜明けへの道オンラインで映画を見る
夜明けへの道
プロット  ミャンマー
04月27日 劇場で
SINGULAオンラインで映画を見る
SINGULA
プロット  日本
05月10日 劇場で
ナイトメア 夢魔の棲む家オンラインで映画を見る
ナイトメア 夢魔の棲む家
プロット  ノルウェー
05月24日 劇場で
ティアーズ・オブ・ブラッドオンラインで映画を見る
ティアーズ・オブ・ブラッド
プロット  ベルギー・フランス・スペイン合作
05月17日 劇場で
リバウンドオンラインで映画を見る
リバウンド
プロット  韓国
04月26日 劇場で
π パイオンラインで映画を見る
π パイ
プロット  アメリカ
03月14日 劇場で
バティモン5 望まれざる者オンラインで映画を見る
バティモン5 望まれざる者
プロット  フランス・ベルギー合作
05月24日 劇場で
Vaundy one man live ARENA tour “replica ZERO”オンラインで映画を見る
Vaundy one man live ARENA tour “replica ZERO”
プロット  日本
05月10日 劇場で

ブラックブックコメント(20)

Nkpsiooihk
Nkpsiooihk
十字架をぐちゃぐちゃにする、のっけのシーンからしてやられる。オランダ人と匿われるユダヤ人の噛み合わなさ。宗教の違いだけではなく、オランダ人のどうもユダヤ人に対する侮蔑感が伝わる。ユダヤ人も逆に見下している感じがある。「この関係は金か?」そんな匂いがする。ユダヤ人を被害者としてだけで捉えない。金と宝石ふんだんに持って逃げる。携えているのはお口に合うお菓子。既成の構図によらないスタンス。ポールバーホーベンらしさ。それが全編に通じて満載。
ナチス崩壊前夜のオランダ。レジスタンスは多様。親玉は共産主義者。平和主義テオの存在も光る。対する、ナチス側将校は与えられた優位を漫然と享受しながらも、それぞれの生き残り戦略を図る。善悪は棚上げし、それぞれがその利害や考えに沿って、ただもがく。主人公は「自由になるのが怖い」と語り、それぞれが戦後に向かってダイブしていく。復讐の連鎖が渦巻き、波高し。溺れ死ぬ者と生き残る者。
理と知でマウントポジションをとる元大将に対し、情が爆発して首を締めにかかる元大尉。欲に押し切られそうになりながらも、機転で躱してバルコニーから飛び降りる主人公。ただただ、人柄で世渡りを果たす友人ロニー。いずれも圧巻の描き方である。
さまざまな伏線が張り巡らされ、サスペンス要素、エンターテイメント要素も高い。所謂体当たり演技・演出はブラックで強烈。終盤の私刑はその手口が凄まじい。
そして中東戦争を繰り返すイスラエル。苦しみに終わりはない。
wftqmw
wftqmw
誰を信じたらいいのか分からなくなる。
Ikopngmssxh
Ikopngmssxh
ポール・ヴァーホーベン監督と聞いてまず思い出すのが『氷の微笑』、『スターシップ・トゥルーパーズ』。そして『ショーガール』でラジー賞を総なめしたときに、誰も受け取りに来なかった同賞なのに本人が授賞式に現れて大喝采を浴びた人物として有名だ(彼に次いで有名になったハル・ベリーも偉い!)。その彼が本国オランダに帰り戦争映画を撮るのだから、残酷描写のオンパレードになると想像していたのに、ちょっと違っていた。反戦、反ナチ映画として捉えるよりも、寧ろ戦争を背景にしたエロティック・サスペンスとして観るほうが正解なのかもしれません。

主人公は元歌手のユダヤ人女性ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)。ユダヤ人であることを隠すためにエリスと名を変え、髪もブロンドに染める。序盤ではナチスからの逃亡やユダヤ人虐殺、そしてオランダのレジスタンス狩りの描写によりテンポよく進むのですが、冒頭で10年後の彼女の元気な姿が映し出されるので、殺されるんじゃないかという緊迫感は欠ける。それよりも周囲の人間が殺されゆく現実と、レジスタンスに加わり、ナチ将校ムンツェ(セバスチャン・コッホ)の愛人となるスパイ活動に興味が注がれるのです。

功を奏し、ドイツ軍諜報部に出入りできるようになったエリス。そこで出会ったフランケン(ワルデマー・コプス)という男は彼女の一家とユダヤ人たちを惨殺した男だった。しかもパーティ会場でフランケンの弾くピアノ伴奏に合わせてエリスが歌うという奇妙な運命のめぐり合わせ。家族を失った悲しみの演技が面に表れなかったのに、フランケンに対する憎悪の念とスパイとして楽しく歌わなければならないという自己葛藤の複雑な表情がたまらなくいいのです。

物語の核心となる部分は、レジスタンスの指示によりフランケンのオフィスにエリスが盗聴器を仕掛け、収容されているレジスタンス仲間40人を救出する計画が内通者の存在により返り討ちに遭ってしまうところです。一体誰が内通者なんだ?と疑わしき人物を推し量る。しかも巧妙な罠にはめられ、エリスが裏切り者とされてしまうのだ・・・

エロティックな場面もなぜか印象に残ってしまう。特に髪をブロンドに染めるだけじゃなく、アンダーヘアまでブロンドに染めなきゃならないシーン。これはもうさすがヴァーホーベンだと言うよりほかない。20年以上も暖めておいた企画だというのだから、数々のアイデアが他の映画に影響してしまったのでしょう。随所に他の映画を彷彿させるシーンがあったことに喜んでしまいます。クロロホルムなんてのも『インビジブル』で使われてませんでしたっけ?

棺桶の中に入り死体を装って検問を突破、インスリンとチョコレート、パーティのマイクと盗聴マイク、等々の小ネタがピリリと効いていたことも印象に残りました。そして、ドイツ軍がレジスタンスのことを“テロリスト”と呼んでいたことも興味深いし、「報復しない」とか「交渉」とか現代的なテーマも隠されていました。また、ラストシーンのイスラエル軍に象徴されるように、ユダヤ人の戦いは永遠に続いていることが悲壮感を盛り立ててくれました。
Thmpdaessono
Thmpdaessono
第二次世界大戦末期、ナチスに占領されていたオランダでの話。
ユダヤ人の主人公(カリス・ファン・ハウテン)は家族を皆殺しにされ、レジスタンスに身を投じる。
女スパイとしてナチスの将校に近づく。
次から次へと難題が起き、観ている方もハラハラドキドキの連続となる。
主演の女優さんは大変だったでしょう。
dalfnsw
dalfnsw
ハリウッドに居場所のなくなったバーホーベンが、故郷オランダで撮った傑作。
ナチス占領下のオランダを舞台に、一人のユダヤ人女性の復讐を描く本作は、ハリウッド時代とは比べ物にならないくらい研ぎ澄まされているけれど、それでいてエンターテイメント性も失っていないのが凄い。

そして本作で描かれる正義の側に立った「彼ら」の姿は、今の日本人にとっても決して他人事じゃない。

共有する

関連映画

リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング オンラインで映画を見る リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング
プロット  アメリカ
03月01日 劇場で

ポラリス 死闘のアイスロード オンラインで映画を見る ポラリス 死闘のアイスロード
プロット  カナダ
03月01日 劇場で

映画 マイホームヒーロー オンラインで映画を見る 映画 マイホームヒーロー
プロット  日本
03月08日 劇場で

ブルーイマジン オンラインで映画を見る ブルーイマジン
プロット  日本・フィリピン・シンガポール合作
03月16日 劇場で

12日の殺人 オンラインで映画を見る 12日の殺人
プロット  フランス
03月15日 劇場で

ニューリリース