素晴らしき日曜日

6.6/10
合計17件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   108分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   06月25日 1947
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素晴らしき日曜日 プロット

雨の日曜日、金もなく戦後の焼跡も生々しい街に出かけた若い恋人たち。楽しいはずのデートはことごとく厳しい現実に遭遇し、みじめな気持ちで落ち込むが、次第に明るい夢をとり戻していく。「わが青春に悔なし」に続く黒澤明監督作品。監督の持つ本質的な優しさ、感性の瑞々しさが素直に表現された印象深い作品である。

素晴らしき日曜日 俳優

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素晴らしき日曜日コメント(7)

vjjfzz
vjjfzz
名状し難い。最後まで見るのが非常に辛かった。とは言え作品自体が悪いわけではない。二人芝居もカメラ目線も見所なんだけど。
bgcpiy
bgcpiy
焼け跡の残る戦後直ぐの東京
しかし扱われるテーマは現代的だ
この恋人達の物語は21世紀の現代に移し変えてもそのまま成立するのだ
むしろ30年前、40年前よりも現実味が増しているのだ

そんな昔の方が、
今日よりも明日
明日よりも明後日はきっと良くなる
そんな希望を持てたはずだ

しかし本作の時代と現代は似ている
今日よりも明日
明日よりも明後日はきっと良くなる
とは決して言い切れないのだ

21世紀の貧乏な恋人達は拍手を求めるのだろうか
私達は拍手するのだろうか
終戦の混乱期の日本より、21世紀の日本は人の心は荒んでいるのかも知れない

非正規、ワーキングプアなる言葉は普通になってどこにでもある話になってしまっている

その上、もしかしたら恋人もつくれず、日曜日も孤独に過ごしているのかもしれないのだ

それが21世紀の素晴らしき日曜日なのかも知れない

冒頭で貧乏の挙げ句、路上の吸殻を拾って吸おうとしてしまい彼女に叱られていた男は、日曜日彼女と過ごしたことで、彼は貧すれば鈍すの状態から心の豊かさを取り戻すことができたのだ
ラストシーンでは駅のホームに落ちておる吸殻をを見ても拾いかけても自ら止めることができるようになっていたのだ

一人きりの日曜日でそのような、心の変化の物語は起こるのだろうか?

21世紀の素晴らしき日曜日とは?
そんな物語は存在するのだろうか?
ifwidm
ifwidm
夢と現実、幸福とは、失ってはいけない誇り、人としての矜持とは何か
あらためて教えられた気がします。
自暴自棄に走ろうとする主人公、懸命に励ますヒロインの直向きさに心を打たれます。透明人間の演奏者、聞こえてくる交響曲と同様にスクリーンの向こう側の作り手たちの熱いメッセージが聞こえてきました。
今日があるのは、辛い時代に本作を観て励まされた当時の幾多の若者たちの努力、想いのお蔭かもしれませんね。映画の力をあらためて実感いたしました。
mthazq
mthazq
ネタバレ! クリックして本文を読む
DVDで鑑賞。

戦後間も無い東京―。日曜日にデートする若いカップル。ふたりの持ち合わせは、全部足してもたったの35円…。あまりにも乏しい…。さて、今日は何をしようか…?
一軒家のモデルルームを見学したり(タダだから)、子供に混じって草野球をしたり(確実にタダだから)して過ごせども、ふとしたことで、否応無しにやるせない現実と向き合わされてしまうふたり―。その度に表情が曇りました…。
景気付けにと男の戦友が経営するキャバレーに行ってみれば、その身形からタカリと勘違いされた末に、叩き出されてしまいました。その戦友とやらは、自分が裕福になったもんだから、男のことをすっかり忘れてしまったようでした…。
気を取り直して行ってみた動物園で、束の間の楽しいひとときを過ごしたものの、帰り際に出会った戦災孤児からたっぷりの皮肉と憐れみ、嫉みの言葉を浴びせられる始末…。
挙句の果てに、ふたりにとって想い出深い「未完成交響曲」のコンサートのチケットを、闇屋に買い占められてしまい、文句を言った男は返り討ちに合ってしまうのでした…。

どこに行ってもつきまとって来る、金の問題と貧富の差―。社会の世知辛いセオリーながら、若いふたりにとっては生き死にに繋がる切実な問題が浮き彫りになりました。
男は貧しさから卑屈になり、人生には夢も希望も無いと嘆き節。ところが女はその逆で貧乏何のその、どこ吹く風という感じで、明るく生きていきたいと考えていました。ふたりでなら、どんなことでも乗り越えていけるはず…。
しかし、コンサート・チケットの一件で卑屈に拍車が掛かり、不甲斐無さと情けなさから自棄っぱちで求めて来る男に、女は一度は愛想を尽かし掛けましたが、後ろ髪を引かれたのか、男のところに舞い戻りました。やっぱり、このままじゃ放っとけないと思ったんでしょうなぁ…。
女の自分への愛情を見た男は、大切なことに気付かされて改心しました。何もかも吹っ切れたように、木枯らし吹く無人の野外音楽堂で再出発を祈念し、ふたりだけの「未完成交響曲」のコンサートを開催しようと提案。楽団のいない、イマジネーション頼りの、物悲しいコンサート…。
そのときでした。“第四の壁”を越えて、ふたりが語り掛けて来たのです! 度肝を抜かれました。ふたりの渾身の叫びは、黒澤明監督が普段から抱いていたのであろう、貧富の格差に対する激しい怒りのメッセージだったのかも…。

ふたりが帰りの電車を待つラストシーン―。「貧乏になんか負けねぇぞ!」という意思に満ち、明るく生きていこうとするふたりの行く末を暗示するような、印象的な場面でした。
しかし、明るいことばかりではなく、辛いことや残酷なこともたくさん降り掛かって来るだろう、という不安も抱かせるような巧みな演出が垣間見えて、さすがだなと思いました。

【余談】
格差社会が抱える問題は黒澤監督の一大テーマであり、当時からの先見の明に恐れ入る想いでした。このテーマは後の「赤ひげ」で集大成を迎えることになるんですなぁ…。
vtplwd
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・やるせなさがずーっと続いて観るのがつらくなる
・そのせいか、ラストのカメラ目線のところでぶわっとないてしまった
・真面目に正直に生きると損をする世の中の仕組みは今までも変わらないけど、それでいいよと思える