ALI アリ

王者になっても、今度は「どんな王者になるか」

格闘技をやっている者として、観て良かった！

ALI役にウィルスミスとか最高。

ボクシングのシーンはリアルでよくできている。
でも絶対に現実に越えることができないものだから、とくにプロスポーツのシーンの再現は、だから、どこまで近づけたか、軽くならないか、に徹することになる。
それを見てよく頑張っているな、という感想はあるが、だから何とも思う。しかも映画のほとんどのシーンの実際の映像が残っているわけだし、アリの場合は意味あるのか疑問。
あとモータウンだかブルースだかブラックミュージック音楽のチョイスがいまいち。最初だってライブの映像いらない。無駄に長い。

『アリ・ザ・グレーテスト』の内容とほとんど同じになりますが、こちらは幾分映画的に仕上がっています。ウィル・スミスはどれくらいボクシングのトレーニングを積んだのであろうか？ダッキングはかなり華麗で様になっていたと思います。

カシアスは奴隷の名前だということにかなりコダワリが感じられましたが、戦争反対というメッセージがアフリカの壁画だけだったことが残念です。それでも、そこから走るシーンには庶民の応援を受けて再起に賭ける男のロマンが感じられてgoodです。ラストのジョージ・フォアマン戦はどう評価すればよいのでしょうか、『アリ・ザ・グレーテスト』で実際の映像が見れるのでこちらに譲りたいと思います。