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撃墜王 アフリカの星 プロット ドイツ 01月01日 1900 劇場で
アフリカの鳥 プロット 日本 09月14日 1975 劇場で
アフリカの光 プロット 日本 06月21日 1975 劇場で
スペードの女王 プロット イギリス 06月20日 1950 劇場で
アフリカへの想い プロット ドイツ 08月23日 2003 劇場で
ABCアフリカ プロット イラン 01月12日 2002 劇場で
アフリカの女王コメント(12)
まさかこの小汚い出歯オヤジ、ハンフリー・ボガード?
話が進むにつれ、えっ、これ、ラブストーリー?中年おっさんとおばさんが船上でイチャイチャ、見てられませ〜ん、だいたいあんた、宣教師やろ、そんなことでいいのか!
しかもこの女、ドイツ船爆破を企んでいる。ほんまに宣教師か!
大団円の結末がもはやコントにしか思えなかった(笑)
ヒゲ顔のオーナット(ボガード)のひょうひょうとした演技で和ませるのかと思った途端、ドイツ軍が攻め寄せる。自然豊かなアフリカでも危険がいっぱいだ。ローズの兄は布教のためにアフリカの地にいたが、ドイツ兵がきたおかげで倒れ、そして死んでしまう・・・
ドイツが占領していたアフリカの地。2人は小さな船に乗って川を下る・・・ドイツ軍の襲撃やワニやら虫に襲われるという苦難を乗り越え、敵を攻撃するという復讐に燃える。途中はやはり恋愛劇。嵐がきて船は沈没し、ドイツ船に捕まり絞首刑の寸前・・・不発となった自作の魚雷が爆発!
なんだかとんでもない冒険話。最後にきてがっくり来る映画。戦後間もない時期だからドイツをやっつけちゃうという単純なテーマに共感する人も多かったのだろうけど、撮影技術とか急流くだりのアクションが面白いだけだった。ハンフリー・ボガードの演技はハリソン・フォードとかなり被るところがあったけど、彼もこの映画を参考にしていたのだろうか・・・
総合:60点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 50
音楽: 60
二人のやり取りや冒険は面白い。苦労して数々の危険や困難を乗り越えるところがいい。
アメリカ人のヘプバーンがイギリス人を演じたが、発音をイギリス英語に直しているのが実力派役者らしい(ちなみにコプリーでアメリカ人を演じたイギリス人のジュード・ロウはそのままイギリス英語を話していた)。また二枚目が多かったボガートが、ここでは自由気ままな駄目船長をうまく演じている。
しかし物語には大きな欠陥がある。ドイツ軍のせいで兄が死んで頭にきたヘプバーンに、爆薬を積んでこの船ごとドイツ軍艦に体当たりしろと言われて、ボガートは何故素直にその気になるのかという点である。
そう言われた時、ボガートにとってへプバーンは手紙や食料を届ける単なる顧客の一人に過ぎなかった。ボガートは船がなくなれば彼の唯一の財産というか仕事のための道具がなくなってしまう。苦労してわざわざ自分の財産を失うために努力する必要性はない。しかもそのためには命を失う危険があるのに、である。
ヘプバーンの言うことやることはかなり無茶苦茶であるし、それをボガートが素直に聞くというのは通常は考えにくい。二人が愛し合うようになるのは、苦難の旅を経験した後である。その後で愛する人のためにドイツ軍を攻撃するのに同意するのならば理解が出来るが、順序が逆であろう。
それと最後の場面でドイツ兵と一緒に二人は沈む船から脱出する。それなのにドイツ兵はどこかに行ってしまってまるで二人きりになってしまう。映画としての演出だろうが不自然である。
盛りを過ぎた大人の恋愛。
62点。