ペイン・アンド・グローリー プロット

スペインの名匠ペドロ・アルモドバルが長年にわたってタッグを組んできたアントニオ・バンデラスを主演に迎え、自伝的要素を織り交ぜつつ描いた人間ドラマ。世界的な映画監督サルバドールは、脊椎の痛みから生きがいを見いだせなくなり、心身ともに疲れ果てていた。引退同然の生活を送る彼は、幼少時代と母親、その頃に移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局など、自身の過去を回想するように。そんな彼のもとに、32年前に手がけた作品の上映依頼が届く。思わぬ再会が、心を閉ざしていたサルバドールを過去へと翻らせていく。バンデラスが主人公の映画監督を繊細に演じ、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞。第92回アカデミー賞でも主演男優賞、国際長編映画賞にノミネートされた。アルモドバル作品のミューズ、ペネロペ・クルスが家族を明るく支える母親を演じる。

ペイン・アンド・グローリー 俳優

ペイン・アンド・グローリー 写真

ペイン・アンド・グローリー Related

METライブビューイング2023-24 ビゼー《カルメン》オンラインで映画を見る
METライブビューイング2023-24 ビゼー《カルメン》
プロット  アメリカ
03月08日 劇場で
タイガー 裏切りのスパイオンラインで映画を見る
タイガー 裏切りのスパイ
プロット  インド
05月03日 劇場で
石岡タローオンラインで映画を見る
石岡タロー
プロット  日本
03月29日 劇場で
ネイビーシールズ ラスト・ソルジャーオンラインで映画を見る
ネイビーシールズ ラスト・ソルジャー
プロット  アメリカ
03月08日 劇場で
青春18×2 君へと続く道オンラインで映画を見る
青春18×2 君へと続く道
プロット  日本・台湾合作
05月03日 劇場で
あの夏のルカオンラインで映画を見る
あの夏のルカ
プロット  アメリカ
03月29日 劇場で
私ときどきレッサーパンダオンラインで映画を見る
私ときどきレッサーパンダ
プロット  アメリカ
03月15日 劇場で
日日芸術オンラインで映画を見る
日日芸術
プロット  日本
04月13日 劇場で
リトル・エッラオンラインで映画を見る
リトル・エッラ
プロット  スウェーデン・ノルウェー合作
04月05日 劇場で
劇場版ブルーロック EPISODE 凪オンラインで映画を見る
劇場版ブルーロック EPISODE 凪
プロット  日本
04月19日 劇場で
ノルマル17歳。 わたしたちはADHDオンラインで映画を見る
ノルマル17歳。 わたしたちはADHD
プロット  日本
04月05日 劇場で

ペイン・アンド・グローリーコメント(20)

ljhmygw
ljhmygw
ネタバレ! クリックして本文を読む
pain&glory まずタイトルがよい。
痛みと恵み、苦痛と栄誉。
描かれた内容はとても個人的なことだけど、普遍的。
あと、字幕翻訳が松浦美奈さん。うれしい。

アルモドバルは全部見たわけではないけれども好きな監督です。

アントニオバンデラスがケガと病気に苦しむ初老の巨匠監督に扮しております。
このバンデラスがめちゃくちゃかわいい。いたいけという言葉がぴったりです。
老母に相対する時の瞳が、もう、ちっさいころのサルバドールと重なって、私は泣きました。

前半は正直ハマれなかったのですが、ヘロイン友になった役者がサルバドールの原作で一人芝居をやる当たりから急によくなりました。
活力を失ってうじうじしているサルバドールを見ているのがつらかったのかなって後で思いました。

また、この映画に限らず、コカインはまだましだけどヘロインはやばいみたいな、ドラッグがらみの話がぜんぜんぴんとこなくて。どっちもだいぶあかんのと違うか?って思いました。

過去も現在も、アルモドバルらしく色鮮やかな映像で、その点は例のごとく見ほれます。
特に、過去の洞窟の家の光がとても美しく、ペネロペママは洞窟なんて!ってゆってましたが、めちゃくちゃいいやんって思いました。
洞窟の家に行く前の晩、どこか(駅?)のベンチで眠るときの毛布の模様・色、サルバドールが文字を教える彼が貼ったタイル、現在のサルバドールの自宅のインテリア、サルバドールの通う病院のド派手な壁!どれも素敵で、印象的で、うっとりしました。

川で洗濯して、シーツを背の高い草に広げてってゆう牧歌的風景と、女たちの張りのある歌声の冒頭もよかったです。

後半の話を思いつくままに書き記しますと以下のようになります。
前述のヘロイン役者の一人芝居を、サルバドールの元カレが見に来ていて、その元カレとの思い出が描かれた話だったので、元カレがサルバドールに会いに来て、いい感じの再会をします。彼は今は女性と付き合っているので、サルバドールとどうのこうのはなさそうですが、別れ際にあつい接吻をして別れます。今でも反応してくれてうれしいって、ゆわれてました。密着した腰のあたりの話ですよね。再会によって活力がよみがえったサルバドールは、病院通いを復活させます。そうこうしていると、個展のお知らせが届き、その案内には幼いサルバドールを描いた絵が載っています。

回想にてタイル貼りの彼がタイルを貼っているシーンに切り替わります。サルバドールは天窓からの光の下、本を読んでいます。タイル貼りの彼が、そんなサルバドールを段ボールか何かの袋に描きます。線画を見て何か言葉を交わして、サルバドールはベッドにダイブします。なんかほっべが赤い?タイル貼りの彼にタオルをと言われ、持っていくと、まあみごとな肢体が!全裸の美しい男性がスローモーションの中、身体を清めています。少年サルバドールの性の目覚めでしょうか。熱射病と興奮とでサルバドールは倒れてしまいます。

現在のサルバドールはそのことを思い出し、彼の描いた絵を目の当たりにし、さらに活力がよみがえった模様。また、老母の最期の願いを叶えられなかったとかもゆってました。死期せまる母との暮らしも描写されます。

老母は、私の眼にはけして良い母には移りませんでした。カトリックの教義からは外れた息子を、どこかで認めていない風で、そんな母に愛を乞うサルバドールが哀れに思えました。

ともかく後悔を口にすることができ、性=生への喜びを思い出し、生気を取り戻したサルバドールは、自伝的映画を撮ったのです。それがこのpain&glory。やだもー、ラストシーン鳥肌立った。
ペネロペママとちびサルバの隣になんか立ってる女の人いるけど、泥棒?って思ったよ!マイクでほっとしたー。

ということで、私の好みにずどんと来た映画でした。前半はちょっとあれだったけどね。
laqjdom
laqjdom
心身共に消耗し切っている映画監督が、過去に体験した切実で痛々しい恋愛や、愛してやまない母親への思いを再確認することで、再び創作意欲を取り戻していく。数ある職業の中でも、苦痛を創作の武器に換え、そこから作品を生み出せるのは、美術家か小説家、または、映画監督ぐらいではないだろうか。初の自伝とも言われる本作のために、作者のペドロ・アルモドバルは盟友のアントニオ・バンデラスに自身の分身と思しき主人公を演じさせ、自宅から所有しているアート(ギジェルモ・ペレス・ビジャルタの抽象画等)やインテリア(月の満ち欠けが楽しめるエクリッセ・ランプ等)や食器(エルメスのティーカップ等)を持ち出し、セットの中に自分が生きてきた時間と空間を見事に再構築している。稀代のアートコレクターとして知られるアルモドバルらしい舞台設定の下、語られる物語は、だからこそ観客を温かくもてなすのだろう。
lfpumoe
lfpumoe
主人公サルバドールが監督を投影していることは明らかなのだが、母に対しての思い・喪失感というところが、深く心に宿っているところ。思わず滂沱の涙があふれたのは、母の望む田舎の村に帰りたいという願いを叶えてあげられなかった・・・と主人公が述懐するところ

人は愛することはできるが、愛を本当の意味で得ることは難しい。母に対して無条件の愛を求めたサルバドールにとって、その愛する対象の最後の約束が守れなかったということが、どんなに心の傷となったか・・計り知れない

愛する対象は移り変遷していこうとも、「オール・アバウト・マイマザー」なのだ。
すべての原点にあるもの!はかないが、よき祝福があるよう祈るきら星のような映画だ。
kjsjwfy
kjsjwfy
心が痛むペインかと思ったらフィジカルな痛みであるかゆえにむしろポップさとコメディさが引き立つ。

見ている間どうしてもペドロ・アルモドバルとアントニオ・バンデラスの作品を思い出してしまういろんな意味で自伝的映画。
uagcfhy
uagcfhy
監督のプライベートフイルム。台詞もかなり難解で娯楽作品ではないです。
前半何回も睡魔に襲われました。
後半はまあまあ見れますが終わって見れば歳終えて人生を諦めて過ごしていた主人公が徐々に復活して人生応援賛歌して終わるという自己満足満載な作品。
多くの有名役者やスタッフが協力してるのだから作品意義はあるとは思いますが個人的にはかなり微妙でした。
人生の応援歌にしては薬物に頼りすぎです。
オススメしにくい。