ステップ プロット

妻に先立たれて男手ひとつで娘を育てるシングルファーザーと、母親を亡くし父と2人で人生を歩む娘の10年間の足跡を描いた重松清の同名小説を、山田孝之主演で映画化。結婚3年目、30歳という若さで妻の朋子に先立たれた健一。妻の父母から1人娘の美紀を引き取ろうかと声をかけてもらったが、健一は妻と時間をともにした妻の気配が漂うこの家で、娘と天国にいる妻との新しい生活を始めることを決める。娘の美紀の保育園から小学校卒業までの10年間、さまざまな壁にぶつかりながらも、亡き妻を思いながら、健一はゆっくりと歩みを進めていく。山田が自身初のシングルファーザー役を演じるほか、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈らが顔をそろえる。監督は「虹色デイズ」「大人ドロップ」の飯塚健。

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ステップコメント(20)

wsfeizk
wsfeizk
「泣くな赤鬼」以来に鑑賞する重松清さんの作品。予告から、感動の親子物語が描かれるのだろうと期待して鑑賞してきました。その期待どおり、心温まる素敵な作品で大満足です。開幕後、わりと早い段階から涙がにじみ始め、乾いた頃には次の涙、その間隔が徐々に短くなり、終盤は目が潤みっぱなしの2時間でした。

シングルファーザーとして、仕事と家事・育児の両立に奮闘する中で、どんな時でも娘を最優先に考え、父親としての愛を注ぎ続ける父親役を、山田孝之さんが好演しています。熱く感情的な愛し方ではなく、悩み、戸惑いながらも、誠実に娘に向き合う姿がすばらしかったです。

その良き理解者として、時には実の父親以上の存在として彼を支える義父役を國村隼さんと、その妻役の余貴美子さんが、貫禄の演技で脇を固めます。さらに、娘の通う保育園の保母さんを伊藤沙莉さん、職場の同僚として広末涼子さんと、これまた演技派を起用し、キャスティングに一分の隙もありません。そして、最も重要な娘役を、子役の三人が抜群のリレーでつなぎ、それぞれの年頃の微妙な心情を見事に表現していました。中でも白鳥玉季ちゃんは秀逸。山田孝之さんとの間が絶妙で、本当の親子のようでした。

作中、部屋の壁の落書きが何度も映されます。母が倒れた時に、カレンダーから床まで引かれた線は、家族の絶望を表すかのようでした。その後、ここに娘がいろいろと書き足していきます。これが、母の死により一度は地に落ちた家族が周囲に支えられ、互いに励まし合って、形は違えど、もう一度幸せを取り戻すさまを表しているようで、じわじわと心に染みてきました。

親子とは、家族とは、死とは何か。日本人の心の機微に触れる、すばらしい作品でした。
eahtlzd
eahtlzd
重松清原作作品って、どうしてこうも感情移入できるのだろう。子育てしたこともなければ、結婚したことすらない自分にとっても、作品の中に入り込むことができる。他の映画でいえば、野球もしたことがなく、教師になったこともなくてもだ。

単に山田孝之演ずるシングルファーザーと一人娘美紀の10年間の軌跡なのに、そこには辛いことや壁にぶち当たることが多くても頑張る姿が常にある。一歩一歩親子ともに進んでいくステップと、“義理”にあたるステップという意味がダブルミーニングになっていることもあり、後妻となる広末涼子に「おかあさん」と呼べる日が来るのだろうかと、ありきたりながら興味深いものがあった。

義理という点だけでも、血のつながりのある親子と結婚による家族。健一にとっての義理の両親や、義理の兄夫婦、さらには養子にしたいと申し出たことも全て義理だ。そして、健一の新潟に住む実の両親が登場しないことも見事な影の演出だ。

マンションの部屋の落書き。亡き母親が死に際に書いた一本がやがて娘によって成長の大樹を描くという、絵の伏線も見事。家系図みたいな小さな幹と美紀。さらには巻き寿司さえ、それが太い樹になってる気がしてならない。義理の枝葉も国村隼と片岡礼子の孫である小さな美紀から繋がっているのも頷けるのです。

平凡な話ながらも味わい深い作品。亡き妻そっくりだったカフェ店員川栄李奈の優しさも良かった。富士山の見える病院も気になるところだし、それより最も気になるのは満員電車の描き方で、いつも顔をつぶされてるオッサンの姿だった。誰?
cfuvcpv
cfuvcpv
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映画を見ているときに
後ろのほうからすすり泣きが聞こえてきたり、
感動している方が多いようで、
ほかの方のレビューを見ても、
やはり“泣ける映画”としては王道なのかと思う。

山田孝之はこれまでの役柄にはなかった演技で
お父さんらしさが出ていたし、
また義父役の國村隼が素晴らしい演技だった。

ただ飽くまで個人的な感想だが、
この映画の人間関係の距離感がどうも苦手だった。
例えば、山田孝之が演じるシングルファザーの武田と
義父母の関係性。
『実の息子のように』というが、
どうしてもきれいごとに聞こえてしまうし、
それは義父母としてちょっとずるいのではと思ってしまった。

さらに、武田の上司。
ああいうタイプの上司はすごく苦手だった。
『お前を買っている』という言葉もすごく嫌いだった。

もちろん各人、良心で妻なきシングルファザーに
関わっているのだろうが、
僕ならもう少し距離を置いてほしいなと思う。

特に義父が余命あと少しの時に、
武田にようやくナナ(広末涼子)という新たなパートナーができ、
娘のミキを連れて病院に行った時の、
ナナに対しての義父の一言は
僕がナナなら正直他人の親にそんなプレッシャーかけられたら
たまったもんじゃないよ、と思ってしまう。

最も僕が子供がいない為、心が幼稚だからもしれないが。

あとは、子役の子は演技が巧いのだが、
小学1年の時のあの子は、
明らかに不自然すぎたかな。
いくらませていて、母親がいなくてしっかりしているのかという
推測を含んでも、あのセリフの間とかちょっとしたトーンの落とし方とか、
どう考えても6~7歳の子にはできないでしょ。
あれは演出の時点で変えてほしかった。
それなら低学年と高学年で役者分けなくてもよいのに、となる。

それはキャスティングなども含め、大人の事情があるのだろうが。
bofjnzw
bofjnzw
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この作品は、
徹して、男親からの目線で
娘との関係、家族の問題が語られたように思います。

山田孝之さん
國村 隼さん

何かあった時にアドバイスがあるのは、國村さんからで、余さんから家族への想いが語られる事はあまり無く。

新潟に住むという山田さんのご両親は出てくる事がなく、
お盆に向かった田舎も、國村さんの親ではなく、余さんの母親。

だから家族といっても
山田さんも國村さんも遠慮と距離がある。

家族のドラマだったけれど、体当たりでぶつかってドロドロするような物は無く、喚いたりする事も無く、
美紀ちゃん筆頭に、皆、気遣いと思い遣りがあって。
それは距離があったからなのかも。

本当は血の繋がった肉親同士であっても、
お互い他者である事を念頭に、
距離を保って、慮るのが
うまく行く秘訣なのかもしれないと思ったのでした。
ppkjtw
ppkjtw
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良き哉。

地味といえば地味であるが、間違いない良作です。
派手ではないが非常に丁寧に作られ、登場人物の心の機微が心に響く、そんな作品。

シングルファーザーと娘の奮闘記かと思いきや、そこをスタートに家族も、周囲の人々も包み込む爽やかな感動を与えてくれます。

母親の記憶がなく、父親の苦労を知って育った娘の美紀。
分別。大人にならなくてはいけないという物分かりの良さ。そういったものとは裏腹に、体が、気持ちがどうしてもついていけなかった美紀を見て、なぜか安心しました。

そんな美紀に対して、どうして良いかわからないながら大人の事情を押し付けることなく包み込んだ山田孝之と広末涼子の姿に頭がさがります。

人生思い通りにはいかない。でもいいんです。

時間がかかるかもしれない。でもいいんです!

そんなことを思わせてくれました。

ちなみに、こんな中川大志の使い方、好きです。