若者のすべて プロット

イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが1960年に発表した監督第7作で、都会の生活に翻弄される兄弟の姿を、アラン・ドロン、アニー・ジラルド、クラウディア・カルディナーレら若き俳優たちを起用して描いた。ミラノに住む長男を頼りに、南部から移住してきたパロンディ家。次男のシモーネはボクサーとして成功への糸口を見つけるが、娼婦ナディアに溺れ落ちぶれていく。ある時、三男のロッコも偶然にナディアと知り合い、ロッコとナディアは惹かれあっていくが、2人の関係に嫉妬したシモーネによって悲劇が引き起こされる。日本では60年に初公開。ビスコンティ生誕110年&没後40年となる2016年、「ルキーノ・ヴィスコンティ
生誕110年
没後40年メモリアル
イタリア・ネオレアリズモの軌跡」と題した特集で、デジタル修復版が上映される(4K完全修復版マスターから変換した2K上映)。

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若者のすべてコメント(10)

Cstfeualnswcus
Cstfeualnswcus
4人兄弟の心の内面が丁寧に描かれている。アラン・ドロンの表情が相変わらず素敵。豪華絢爛のビィスコンティ映画とはまた違った味わいがあった。
mthazq
mthazq
南北イタリアの格差、家族制度、男性的な価値観など、当時のイタリア社会も結構生きづらそうですね。この家族や慣習の重みに少々感情移入できなかったのは、私が都市部の核家族で育った独身だからでしょうか。もっとも、個人主義的に生きるのは現代よりも難しかったのでしょう。あと、意外にも宗教色をあまり感じませんでした。

なんといってもアラン・ドロンの美しさとヴィスコンティのフィルムの美しさが一番印象的でした。
Ipgsxknomsh
Ipgsxknomsh
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総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 60
音楽: 65

田舎の貧乏で無教養な家族が都会を夢見て出てきて、現実に直面する話。ビスコンティの残した傑作ということらしいが、正直私はそれほどはまれませんでした。

自分の家族のことしか目に入らなくて、いきなり長男の婚約祝いすら平気でぶち壊すような視界の狭い母親。ちょっとした才能はあっても誘惑に簡単に負ける、ずるくて弱くて精神的に幼い破滅型の次男。ボクサーとして最も才能に恵まれたうえに善良だけど、しっかりした決断や判断が出来ないがゆえに結局さらに事態を悪くする三男。そんな家族に巻き込まれて犠牲になった若い女。彼らの境遇や時代を考えれば仕方ないんだろうけど、あまり共感できる登場人物が出てこない。
そんな彼らの物語も同様。どうにもうまくいかない都会の生活を嘆き田舎暮らしを懐かしんでも、結局自動車会社で働く四男のように真面目にやらなければどこに住もうと結果は似たり寄ったりだろう。自業自得とはいえ悪循環で事態は悪化するだけで空しさばかり残る後味の悪い話でした。 でもその意味ではビスコンティらしい物語ともいえるのかもしれない。
fsupcyo
fsupcyo
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南から北イタリアへ 貧困を逃れてきた家族の物語
長男が 取っ掛かりをつけ、次男が一時 生活を支え、三男が大黒柱になり、四男がそれを支え 五男の成長を促す、ということになる
この 五人の息子達の中で、次男と三男が ある意味、この過程で 犠牲者になる
この二人と 彼らの人生に飛び込んできた、娼婦との 三角関係が この人間模様をドラマチックにする

演技的には、ジラルドが 二人を引っ張っている感じがする
無垢なドロンも 美しく、悲劇的である

監督の これらの人間への洞察が 素晴らしく、舌を巻かずにはいられない
田舎者と都市生活者、手堅く生きる 長男と四男、一発狙いの次男と彼に人生を狂わされる三男、男と女、イタリアの家族主義的生き方と 都会の娼婦の根なし草的生き方… 等々(の対比!)

劇中で語られるように 次男は(愚かだが) 他の兄弟が この地に根をおろす為の「生贄」になった
これは日本的には 捨て石、人柱、人身御供、ということだろう

そんな次男でも イタリアの家族主義は最後まで庇おうとする
次男が 娼婦を殺したことは 結果的に、彼女もこの一家の「生贄にしてしまった」ことになる
(家族でもないのに!)
次男の人生にピリオドを打ち、三男が 聖人になるための、大黒柱として生きてゆくための、そして 一家が繁栄するための 人柱になった
そして 三男はこの十字架を背負って 生きてゆくことになる
(彼も 最後の生贄、かもしれない… )

嵐のように、この家族に 娼婦が飛び込んで来た後、豆を分けながら 次男が無邪気に微笑み、三男が歌を歌う 場面が 好きだ
この後、次男は 都会と女に幻惑され、真っ逆さまに堕ちて行く… 自分の宿命に 何処かで気がついただろうか?
個人的には 美しく、魅力的な娼婦ナディアに 哀れさを感じる
集団から(家族から) 外れているものは、真っ先に殺されてしまうからだ

オペラ的な感情表現に 揺り動かされながら
一気に見てしまい、考えさせられた
人が 生き残ってゆく、家族を存続させてゆく、
という難しさ
人との出会いの 素晴らしさと、恐ろしさ
オペラとイタリア南部の土着信仰が融合した物語だろうか…

移民で 揺れるヨーロッパを ヴィスコンティは 墓の下で どう思うだろう
lklcvuw
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日本語タイトルがおしゃれだが、原タイトルを直訳すると「ロッコとその兄弟」。
南イタリアで小作農の貧しい生活を送っていた家族が、父親の死をきっかけに、先に家を出ていた長男を頼って都会のミラノに出て、その生活を成り立たせるまでの苦労を、三男ロッコを中心に5人の息子達の各々の成長と葛藤に載せて描く社会派要素の強い作品。
当時25才のアラン・ドロンの表情の美しさといったらない。聖人のような三男を彼が演じることで、凄惨・陰鬱な現実から救われた気がした。
そし四男の現実的な判断と、小さな五男の笑顔が、次世代への希望をつなぐエンディング。当時のビスコンティ監督の気持ちが反映されているように思った。