打撃王 プロット

連続2130回の試合に出場して「鉄人」といわれた野球選手ルー・ゲーリッグの1代記映画で「オペラ・ハット」「モロッコ」のゲイリー・クーバーが主演するサミュエル・ゴールドウイン1942年作品。ストーリーは作家のボール・ガリコが書きおろし「西部を駆ける恋」のジョー・スワーリングと「クリスマスの休暇」のハーマン・J・マンキーウィッツが協力脚色し「恋愛手帖」「嵐の青春」のサム・ウッドが監督し「南部の人」「孔雀夫人(1936)」のルドルフ・マテが撮影した。主役クーパーの相手は、「我等の生涯の最良の年」のテレサ・ライトで先ごろ故人となったベーブ・ルースを始め、ビル・ディッキー、ロバート・ミューゼル、マーク・ケーニッヒ、ビル・スターン等ヤンキース・チームの名手が自ら出演する。

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打撃王コメント(2)

Ksxhpmnsoig
Ksxhpmnsoig
ラストシーンの引退セレモニーでのスピーチの台詞「今日、私は、自分をこの世で最も幸せな男だと思っています」はあまりにも有名
この台詞はアメリカ映画の名セリフベスト100にランクインしているとのことです

日本なら長嶋茂雄の現役引退のスピーチに匹敵するものです

というか、そのスピーチもセレモニーも本作を意識したものだったに違いありません

ベーブ・ルースに並ぶ野球の偉人の伝記ですが、野球一辺倒でもなく、家族愛、夫婦愛の物語でもあります

いつもはニヒルな二枚目役ばかりのゲイリー・クーパーが純朴な青年、愛妻家を演じるのは新鮮です

お母ちゃん、お父ちゃんと呼ぶのが一番しっくりする両親のやりとりの面白いこと!

テレサ・ライトの可愛らしくおどけるエリーの気が晴れて夫を元気づけてくれる良妻ぶり

米国にも嫁姑問題があり、空気を読むロッカールームがあるのも教えてくれます

クスリとして、大笑いもして、ワクワクもして、ホロリもされられ、ラストは胸が熱くなって感涙が滲んでと最高の娯楽映画です

ベーブ・ルースとかは本人が出演しています!

小津安二郎監督の晩春でも本作の事に触れています
他にも宗像姉妹でも高峰秀子探偵風におどけてみせるシーンも本作のエリーのおどけ方を参考にしている様に思えます
確か、豊田四郎監督の夫婦善哉でも台詞に出てきたような気がします
このように日本映画にも影響を結構与えていると思われます

2時間強、楽しい時間を過ごせることを約束してくれる映画です
Pnriuatormnt
Pnriuatormnt
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現在ALSの名で知られる難病 筋萎縮性側索硬化症は、この映画により”ルー・ゲーリッグ病”として知れ渡ることになった。日本では、2014年に三浦春馬主演のTVドラマ「僕のいた時間」で広く認知されたと思う。アメリカの英雄ルー・ゲーリッグがその病により37歳の若さで亡くなって、直ぐに追悼の意を込めて作られた実録スポーツ映画だが、サミュエル・ゴールドウィン製作、サム・ウッド監督のスタッフにより、ハリウッド映画全盛期の最良のヒューマンドラマになっている。特に親子愛と夫婦愛の美しさは、これ以上の作品は無いのではないかと思えてしまう美しさを、主演ゲーリー・クーパーとテレサ・ライトが代表する俳優人の好演で映像に遺している。名脇役ウォルター・ブレナンの存在も大きい。現役引退したベーブ・ルース本人が出演協力した野球映画の希少価値と、模範的な夫婦像を創作した人情劇の温かさが特徴である。
立身出世の英雄崇拝の制作動機は、母親想いのゲーリッグの人間性と妻へ対する無垢な愛情をきめ細やかなタッチで表現することで成果を出している。初めて婚約者を紹介された時の母親の気落ちした表情を捉えたシーン、部屋の内装に自分の好みを押し付ける義母に太刀打ち出来ず悲しむ妻を慰めるゲーリッグ。後者ではゲーリッグが母をどのように説得したかのシーンは描いていない。それを観客に想像させることを自然に促す演出の良さがある。また、かつて慰安を受けた少年がゲーリッグに再会するエピソードや、病気の症状によりロッカー室で意識を失うゲーリッグに故意に素知らぬ振りを装うチームメイトなど、物語の中心を支える部分の脚本も優れている。
1940年代のこのアメリカ映画は、ジョン・フォード、フランク・キャプラに代表される理想的ヒューマニズムの映画世界が、戦中戦後の時代でも確かに存在していたことを改めて教えてくれる。因みに、原作者はスポーツ記者出身の小説家で「ポセイドン・アドベンチャー」のポール・ギャリコ、脚本家の一人は「市民ケーン」のハーマン・J・マンキーウィッツ、撮影が「裁かるるジャンヌ」「生きるべきか死ぬべきか」のルドルフ・マテと調べて知って唖然とした。(マテは「地球最後の日」1951年の監督でもある。)制作者ゴールドウィンの作品というのが正しいのかも知れない。