亡き画家の遺言にしたがい葬儀へと向かう列車に乗り合わせた人々の二日間の旅を通し、ゲイやエイズ、ドラッグなどの世紀末的現実を優しい眼差しで描き出した一編。監督・脚本は「王妃マルゴ」のパトリス・シェロー。製作はシャルル・ガッソ。共同脚本は原案者でもある「王妃マルゴ」のダニエル・トンプソンと、ピエール・トリヴィティック。撮影は「ティコ・ムーン」のエリック・ゴーティエ。録音はギョーム・シアマとジャン=ピエール・ラフォルス。美術はリシャール・ペドゥッツィとシルヴァン・ショヴロ。編集はフランソワ・ジェディジエ。衣裳はカロリーヌ・ド・ヴィヴェーズ。出演は「ティコ・ムーン」のジャン=ルイ・トランティニャン、「愛のトリートメント」のヴァンサン・ペレーズ、「キュリー夫妻
その愛と情熱」のシャルル・ベルリング、「王妃マルゴ」のパスカル・グレゴリー、「パリでかくれんぼ」のブリュノ・トデスキーニ、「君が、嘘をついた」のヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、「私の好きな季節」のロシュディ・セム、「太陽と月に背いて」のドミニク・ブランほか。
愛する者よ、列車に乗れコメント(1)
1本の列車に集まる人たち。リムージュで降り立った一団。カメラアングルが非常に良いのです。1点を付けてしまいましたが、嫌悪感があったわけでもなく、ぼーっとしながら画面を眺めていると、フランスの田園風景や列車の中での雰囲気、広大な墓地や葬式の場面でさえも美しく感じられるのです。
それで、この群像劇は人間関係がさっぱり掴みづらくて、会話も誰がしゃべっているのかわからない部分があるのです。出演者一同語勢が同じ淡々系(葬式だからしょうがない?)になってるため、個性が表現されてないのでしょうね。
とにかく、理解するより感じる映画!ということなんでしょう。。。それにしてもラスト近くで出てくるあの気味悪い映画は何なのだろう。