彼岸花

6.7/10
合計12件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   118分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   09月07日 1958
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彼岸花 プロット

里見とんの小説を、小津安二郎・野田高梧のコンビが脚色したもので、結婚期にある三人の娘と、容易に意見の合わないそれぞれの家庭の親とを描いたもの。「東京暮色」以来一年ぶりに小津安二郎が監督し、「若い広場」の厚田雄春が撮影した。山本富士子の他社初出演をはじめ、有馬稲子・久我美子・佐田啓二・佐分利信・高橋貞二・桑野みゆき・笠智衆・渡辺文雄という豪華な顔ぶれである。

彼岸花 俳優

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彼岸花コメント(10)

Iulnlpebdc
Iulnlpebdc
☆☆☆☆★★

《親の心子知らず》…とは言えども。

親ならばこそ、良い筍を…と思うもの。

これまで何回も鑑賞してはいるが、新生フィルムセンターの上映会へ駆けつける。

結婚式の場面。新婦の父の友人としてスピーチするのが、主人公で有り。厳格な父親の山村聰。
そのスピーチの内容こそが、本作を表しているのが直ぐに分かる。

ファーストシーン。東京駅のホームにて、何気ない清掃員らしき2人の会話による軽い笑いのジャブ。結婚式後には居酒屋「若松」へと移り。友人中村伸郎と北竜二の3人で、女将役の高橋とよを肴にしての ※ 1 「そうこなくちゃいけないよ」と笑いのフックを繰り出し。
締めとして登場する。浪花千栄子のクロスカウンターぎみの怪演によって観客を笑わせ、心を一気に鷲掴みにするこの脚本の凄さたるや、凄い!と言うしかない。

今回も上映前に、デジタル修復の説明映像が有り。その細かさに感嘆する。
本作は小津カラーの最高傑作だと思うのだが、それが更に鮮明になっている。
特に画面の隅に何気なく置かれているポットや、花瓶に活けられた花。山本富士子が着る着物の帯。桑野みゆきが持つ鞄等、赤色の使い方は実に繊細です。

小津作品の特徴として、同じ場面やシュチュエーションが2回繰り返されるシーン。
本作では、笠智衆は山村聰の会社へ2回会いに来るし。その関係から、BARルナへも2回行く。
この場面でのコメディー演出も冴え捲くっているし。 ※ 1 「そうこなくちゃいけないよ」の台詞も、結婚式後に行われた同窓会の場面でもう一度使われ。その言葉の破壊力は倍以上になっている…とゆう恐ろしさは、忌々しそうにステテコ姿になり居間をグルグル回り出す山村聰並みだ(笑)

笠智衆の娘役である久我美子が話す父親を批判する会話は、そのまま山村聰に当て嵌まるのだが。その言葉は終盤で、それまで甲斐甲斐しく支えていた妻役の田中絹代に、そっくり同じ言葉を言われている。
山本富士子が仕掛ける【トリック】も、やはり2回。
2回目に言葉尻を突かれる「親の決めた結婚なんか…」等の矛盾の台詞は、「会社なんか行かなくていい!」同様、作品の中の台詞で有った。
他にも幾つが有るのだが、分かりやすいのはこのあたりか。

あ?そう言えば、佐田啓二!は…。
この作品の佐田啓二はかなり重要な役。でもそれなのに…。
佐田啓二の登場場面も2回じゃないか。
まあ、有馬稲子を送る場面が有るので、正確に言うと 3シーンの登場回数では有るのだが…。

よくよく考えたら、2回しか登場しない人物は多いのか?…と思ったら。
(画面には映らない)結婚式後に主な登場人物を登場させる、脚本上での映画魔術により。山本富士子や浪花千栄子。笠智衆・中村伸郎らは3回登場する事になっていた。(北竜二は2回)
但し、それによって笠智衆の娘役の久我美子のその後。そして、山本富士子の【トリック】によって、真の幸福感に満たされる事となる。
この時の田中絹代の幸せそうな表情には、涙腺崩壊は必死。
ラストシーンは、先日見直した『浮草』同様に列車の走行場面で、新たな人生の始まりを示し締め括る。

これぞ人類遺産。人生至福の2時間を堪能しました。

併映 『彼岸花』撮影風景 (8分:8㎜→35㎜・無声・カラー)
状態が悪く。最初の4分は、何とか人が映っているのが分かるが。後半の4分は画面がカビによる損傷が酷く、何が映っているのかわからない。

2018年4月12日 国立映画アーカイブ /長瀬記念ホール OZU(旧 国立近代美術館フィルムセンター大ホール)
okppfr
okppfr
これぞ、THE昭和の頑固親父の象徴的作品!!
Skgmxinshop
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昭和の風景と文化を見たければ小津安二郎('◇')ゞ失敬!(死語)
gndvfc
gndvfc
娘役三人より佐分利信と田中絹代が印象に残った映画。
しかし、中村伸郎、北竜二、高橋とよといった脇を固める人たちはいつもながら素晴らしい。
Sxspmkonhig
Sxspmkonhig
「親の望む相手との結婚こそが娘の幸せ」という父親心がしみじみと描かれ、今ならあれこれ信じられない設定が多かったがそれがむしろ新鮮に映った。赤色が最初から最後まで印象的に使われていたが、不自然に置かれた居間の赤いヤカンがずっと気になってしまった。