サンパウロと大阪を舞台に、ヤクザに家族を殺された女性の復讐劇を描いたブラジル・日本・アメリカ合作によるアクション映画。ヤクザ一味に家族の命を奪われたアケミ。復讐を誓った彼女は、記憶を失った男シロとともに、凶悪なヤクザのタケシやボスのコジローに立ち向かう。アクションシーンには殺陣やガンアクション、カンフー、アメリカンコミックスなど様々な要素をミックス。アメリカで活動する日本人ミュージシャンのMASUMIが主人公アケミを演じ、「M:i:III」のジョナサン・リース=マイヤーズ、「硫黄島からの手紙」の伊原剛志、ドラマ「HEROES ヒーローズ」の尾崎英二郎が共演。監督は「ディヴィジョン」「汚れた心」のビセンテ・アモリン。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2022」上映作品。
ヤクザプリンセスコメント(1)
金閣寺風、日本人風、そしてSMの女優風として、しかも中途半端に青のジャージの『キルビル』っていい感じ⁉
本作品では"righteousness" と言う言葉を使って仁義を表していたけど普通なら"humanity and justice" なんて無理に訳したものがあるけども
ブレイズヘアもコーンロウも見分けのつかない者にとって、Akemi役のMASUMIさんが歌っている "Run Baby, Run"はその出来栄えから頭にこびり付くと言われている。彼女が凄く才能があるのも分かるし、チャンバラ調で中国の武侠映画にも通じるようなアクションは完璧を超え、裏社会の人が人を殺傷する時に刃物をグルグル回して致命傷を負わせるやり方を何故この監督さんは知っているのか?そんなチョットしたことから精巧なギミックと日本では決してお目にかかれないブルーベリーのゼリーのように凝固している多量の血液のリアル感がこの映画の冴えたるものを感じる。
ただひとつ言わせてもらうなら、ラストのアクションでの刀は模造刀のように見えてしまうし、アップになった時に彼女の手に握られた真刀"MURAMASA"に血糊が一切ないのはギミックの精巧な演出が反ってアダとなってしまっているほど惜しい限りと言える。
amzon.comではすでにVOD化されていて、決して喜ばしい評価はされてはいない。共通して皆さん映画の流れが悪く間延びしていると指摘している。それでも...?
久々に伊原剛志さんの姿を拝見できて嬉しく想うのと同時に改めて彼の独特な泥臭い演技が良い俳優さんだなと感じる映画でした。
誰かが、この映画に出てくるブラジル金閣寺を日本のものと勘違いをしていたけど...
それと何故か日本人同士なのに英語で会話するって... アメリカ向けなのか意味不明ですけど何か?