ペイン
プロット
日本
10月27日 2001 劇場で
プライド&グローリー
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
ブラック アンド ブルー
プロット
アメリカ
07月24日 2020 劇場で
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
プロット
アメリカ
02月23日 2002 劇場で
マスター・アンド・コマンダー
プロット
アメリカ
02月28日 2004 劇場で
ワンス・アンド・フォーエバー
プロット
アメリカ
06月22日 2002 劇場で
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ペイン・アンド・グローリーコメント(20)
1日映画の日はやはりお得に映画鑑賞!と言う
訳で会社近くの映画館で上映時刻がちょうど
良かった本作品を鑑賞しました。
私も以前、頸椎のトラブルで神経痛の症状に
悩まされましたが、この物語の主人公
サルバドールはかなりしんどい既往症があります。
確かに何もやる気が無くなるし、生きる事自体
苦悩する毎日かと思いますが、昔を回想しながら
少しずつ前向きになっていく様子に応援したく
なりました。
薬物に溺れる様子は感心しませんが、
苦悩に耐えながら人生を積み重ねる姿は素敵でした。
スペインと言う舞台だからでしょうか、
ビビットな色使いの衣装や家財類も、見ていて
とても素敵でした。あのような色使いは、
なかなか日本人には出来ませんねぇ。
今この瞬間は過去の全ての時間の積み重ねで
成り立っている事を再認識させられる映画でした。
機会が有れば、もう一度観たいと思います。
『欲望の法則』と『バッド・エデュケーション』では、主人公が映画監督という設定であったが、今回も映画館ということもあり、今作を3部作の3章目とアルモドバルは語る。
同一のキャラクターではないが、描いた欲望と映画の関係性や同性愛を描いていることに関しては、共通しているのだが、今作はバンデラスの演じるサルバドールのビジュアルから、明らかにアルモドバル自身の投影であることが色濃く出ている。
家の家具や絵画、靴や洋服もアルモドバルの私物を使用しており、髪型も似せていて、感覚的ではなく視覚的に仕上げてきていることから、半自伝的意識が強いものと思われる。
これまでの作品でも、同性愛、映画愛、そして母への想いといったアルモドバル自身の体験や感情を投影してきており、それがアルモドバルの作家性でもあるが、今作では、よりそれらを感じられる構成となっており、てんこ盛りの集大成とも言える作品だ。
ここまでやってしまって、次回どうするのだろうかという不安もあるが、『ジュリエッタ』や『アイム・ソー・エキサイテッド!』などといった、少し路線の違う映画も制作しているだけに、アルモドバルは70歳ではあるが可能性と将来性がいつまで経っても感じさせてくれるフレッシュな監督であるから、心配はないだろう。
アルモドバル作品の特徴は何といっても、芸術的なセンスと色彩感であり、今回もアルモドバルが好きな赤が全面に使われている。所々にベアブリックが置いてあることにも注目!
色を乱発して画面を散らかすのではなく、印象的なシーンに赤を使うことで記憶に残るという匠な色使いは見事であり、芸術色が強いといわれる要因のひとつである。小道具として制作された紙袋に描かれた少年時代のサルバドールの絵がいちいち素晴らしい。
何故、ここまで全編を様々なスタイルのアートで包むことができるのだろうか…
だとしたら、ある映画をきっかけに主人公と仲違いする人気俳優は、いったい誰がモデル? もしかして『アタメ』の頃のバンデラス? なんて深追いをしたくなるが、さすがはアルモドバル、簡単に謎が解けるような告白映画を撮ったりはしない。
いくつかの時代を振り返りながら人生の断片を俯瞰する構成がとりとめもないからこそ、余計にリアルに思えてしまうのも巧妙な引掛けに思えた。自分の人生をモチーフに、老境に差し掛かった感慨を描いてはいても、やはりこれは架空の世界であり、だからこそ純化されていて美しい。映画は現実に勝るのだ。
過去作でも使っていた手だが、メタな映画内映画で遊んでみせるあたりも、本当に映画作りを楽しんでいるのだなという気がする。
期待を裏切らない色彩豊かな映像には魅了される。じっくりと眺めていたいシーンが一つならず存在した。
時代がノスタルジックに交錯しながら、終幕の仕方の非常にオシャレで、素直になんかいいと思えた気がする。