マイ・ファーザー(2007)
プロット
韓国
12月12日 2009 劇場で
MY FATHER マイ・ファーザー
プロット
イタリア・ブラジル・ハンガリー合作
07月02日 2005 劇場で
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ファーザーコメント(18)
痴呆症の物語なのですが
流れが主人公目線というか世界線なので
普通に見ていると何がなんだか分からないかも
しれません
痴呆症を持った家族はこんな混乱を毎日なのかと
思わせられる感じなのかもしれません
良かったですか? と聞かれると
よくわからないと答えてしまいます
これを見て明日は我が身と考える映画なのかも
知れません
隣の女性がエンディング近くで鼻グジュグジュしていたが、鼻炎かと思ったくらいだ
観ている間、???の連続でずっとネタの裏読みばかり考えていたが、素直に観たほうがよかったかもしれない
ネタバレみたあと観ればよかった
FUCK OFF! 私のフラットだぞ!腕時計がない。パリ?英語も話さん連中だ。練りに練られた見事な語り口に驚愕・戦慄する。アンソニー役アンソニー・ホプキンス = 非常に知的なハンニバル・レクターの晩年。名優の名に相応しい名演技で見せる。胸締め付けられる。陰影の際立つ照明に、英国らしく舞台劇的に限られた室内という空間で展開される素晴らしいドラマ。
「?」映画 = 世界の見方から受ける印象なんてものは主観・主人公によって変わるわけで、その点で本作はその要因を最大限効果的に生かしていると言っても過言でない。思わず前のめりになって見入ってしまうような破壊力と入れ子構造、何層にもなった混乱。例えばABCDとあったらBとCが逆に繋がって、AとDが繋がるような、そしてまた別のところに飛ぶ。頭こんがらがって何が本当か分からなくなる。しかし、それらは何も特別なことではない。誰もがこの先経験し得るものだ。誰の身にも降りかかる記憶の曖昧さに虚構のリアルさ、信じたものが壊れていく感覚。医療が発達すると共に平均寿命も伸びて生涯100年なんて言われる現代の超高齢社会に際し、益々現実味を帯びるテーマ(ex. 老老介護)。だから余計に身につまされる求心力。シンプルだけど、だからこそより刺さる。パワフルにエモーショナルに否が応でも掻き乱される。この作品のどの登場人物にも自分はなりえるのだという感覚に時など忘れて……今何時だ?腕時計がない。
P.S. アカデミー賞主演男優賞は『マ・レイニーのブラックボトム』故チャドウィック・ボーズマンを応援していたけど、実際に本作を見てみると納得してしまった。『ノマドランド』フランシス・マクドーマンド然り、オスカー受賞経験ありな名優たちの歳を重ねたからこその名演技に唸る。若い世代に活躍してほしいが、そんな(賞レースの)年があってもいい。刺激になればいい。
勝手に関連作『ビューティフル・マインド』『シャッター・アイランド』『羊たちの沈黙』『ドレッサー』『アリスのままで』『きみに読む物語』
人間が老いて認知症になり、現実と妄想の世界が交差する状況が描かれていました。
家族が親の認知症に戸惑い、揺れ動く気持ち、フラット自宅に対する愛着が感じられました。
アンソニー・ホプキンスが、ラストに見せた表情は、老いた人間が幼い子どもに戻る姿に見えました。