しんぼる
プロット
日本
09月12日 2009 劇場で
ぼくの伯父さん
プロット
フランス・イタリア合作
04月12日 2014 劇場で
さびしんぼう
プロット
日本
04月13日 1985 劇場で
ぼくの伯父さんの休暇
プロット
フランス
04月19日 2014 劇場で
ぼくの伯父さんの授業
プロット
フランス
04月19日 2014 劇場で
小梅姐さん
プロット
日本
11月08日 2008 劇場で
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のぼる小寺さんコメント(20)
そして、格別に小寺さんの内面を描くわけではなく、主人公と小寺さんの関係に焦点を当てるわけでもなく、小寺さんを写しながら周囲の人の内面を描く、この表現方法がなんとも巧みでした。特に感動的なストーリーというわけでもないし小粒な映画なのだけれど、技巧的で非常に優れた映画だなぁと思う。
テレビドラマだったら視聴率は全く取れないでしょう。でも映画館だと見入ってしまう。こういう映画作品が大好きです。
主演の工藤遥さん、元モー娘。メンバーなのですね。今後の活躍が楽しみです。今作はそれほど演技力が必要とされる役柄ではありませんでしたが、ボルダリング はお見事でした。ボルダリング に関し代役を立てたわけではなさそうだし、自分は何度か遊んだことがあるレベルだけれど、かなりの高レベルだったのではないでしょうか。監督の自己満足映画で観客が置いてけぼりだったり、キャストの演技力に全てを頼った低レベルな映画が跋扈する中、少なくともアイドル映画とネガティブに呼ばれるレベルではなく、作り手や演者の拘りが感じられ、一つの作品として優れた作品でした。こういう映画に映画賞を取ってほしいなぁ。
「クライマー、まずは目指してみます。」そう、まずははじめてみることだ。
そんな純粋な彼女には、キリンレモンがよく似合っていた。
で、伊藤健太郎。ちょっと『惡の華』の演技と被りすぎていて困る。
目の前のこと一生懸命頑張ろう、みたいな視点が大人的で何とも。
もっとこう、ギラギラしててガツガツしてて、極端に冷めてて、みたいな方が高校生っぽいんだが。
基本、役者はよかった。ただ、突っ込みをいくつか。
まず川のところ。
いきなり現れて人のごみ拾い出すって。しかも自分の練習前に。あの場所でそれはないよ。
次にバレーボールのところ。
ボルダリング凄い子が、あそこまで下手は演出が過ぎるよね。これはやりすぎ。
文化祭の準備の時のハグ。
あそこも演出の意図がよくわからん。
ボルダリングの決勝のところ。
客筋もみんなで拍手のところもやりすぎ。
ラストはよかったです。
物語の舞台は大部分が高校の教室と体育館に限定されていて、まるで舞台劇のような作りとなっています。さらに小寺さんの周辺にいる高校生達一人ひとりが、独立した幕の主人公として描かれます。彼らがどのような家庭環境で育ったのか、といった背景情報は、わずかな台詞という形でしか与えられません。この物語は「これまで」ではなく、「これから」をどう生きるのか、に明らかに焦点を当てていて、その行動を促すのは、大きな事件ではなく小さな経験だ、ということを示しているゆえの語り口なのでしょう。
物語の結末に至っても、その歩みは外部から見たらごくささやかなものであったり、あるいは捉え方によっては挫折だったりしますが、明らかに幕開け時よりも成長した彼らの姿があります。中でも主人公である小寺さんこそが、最も人物像の掘り下げを意図的に浅く(何を考えているのか分からない)描いていますが、これは意図的な演出でしょう。『横道世之介』(2013)と同様に、小寺さんは人々が成長するための一種の「器」として機能しているのです。
工藤遥さんのボルダリングは訓練の成果があって、あくまで素人目ですが、見事な動きでした。身体技術を駆使する場面は映像のリアリティを左右しますが、これを自然に見せてしまう演技はとても素晴らしいですね。