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ある人質 生還までの398日コメント(13)
作風は、スウェーデン版「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)の監督作品なので、分かりやすく出来は良いです。
このIS(イスラム国)関連は、ニュースで頻繁に扱われていたので覚えている人も多いでしょう。ただ、現実には、「どこか遠くの争いだよね」と冷めた感じでいる人も少なくないと思います。
本作では最後の方で「内戦下のシリアでは100人以上の報道関係者が死亡」と出てきます。
この「最終的に死者が40万人を超えた争い」における悲劇を報道しようと、日本からも報道関係者が向かいました。
中でも2014年にISに拘束され、2015年1月30日に殺害映像がインターネット上で公開された後藤健二さんが大きなニュースになったりと、日本も決して他人事ではないのです。
私は、以前、ニュース番組のコメンテーターをしていた時に、後藤さんがディレクターで担当した回があったりと、それなりに面識がありました。紛争地域によく行っているという事は知っていましたが、まさかの出来事でした。このように世の中は思っているより狭いものなのです。
さて、本作は正直、キツいシーンもあります。ただ、その裏で家族らが追い込まれながらも必死に動いている様は、実に映画的です。そして、その厳しい出来事を映画の中で追体験する終盤に、「君は日常に戻る、退屈で平凡な毎日に」といったセリフが出てきます。
通常、このセリフから何か深い意味を見出すことはできないでしょう。ところが、本作を見ると、視界が大きく広がっていて、いかに深い意味があるのかを考えさせられるのです。
そして、ラストへの展開は、実話ならではの深さがあり、感情が大きく揺れ動きます。
もちろん史実の追体験という意味でも大切ですが、私は、何気なく卑下してしまいがちな「日常」を考え直す意味で、とても大切な作品だと思います。
<Caution! 以下、内容に一部触れています。>
・今作の様な事件の際に、ジャーナリストの”自己責任”を追及する声が上がるが、デンマーク人の駆け出し写真家ダニエルはシリア自由軍の影響下にあると思われた非戦闘地域に取材に行き、台頭していたムジャヒディンの一部の過激派グループが、
-そしてそれがISIS(Islamic State of Iraq and Syria)に変容して行く・・ー
その地を支配し始めていたために、人質になった事がキチンと描かれている事。
(2013年5月頃)
これは、これまでのISISの所業、もしくはシリア内戦を描いた「バハールの涙」「ラッカは静かに虐殺されている」「プライベート・ウォー」「シリアにて」などの作品では、描かれていなかった事である。
・ダニエルがISISに拘束されてからの、過酷過ぎる日々の描き方。それは、彼が囚われていた廃校になった小学校の教室で自死しようとした程であることが、きちんと描かれている事。
又、国際法を完全に逸脱しているISISの捕虜達に対する態度。
・デンマークは、テロに屈しない姿勢を取っているため、ISISの巨額の身代金を支払わない。そのため、ダニエルの家族は、マスコミに公にされないように密かに、身代金を調達しようと奮闘するシーンの数々。
ここも、これまでの物語とは違う点であるし、ダニエルの家族、恋人の心の重圧がキチンと描かれており、それ故に、観ている我々は、シリアでのダニエルの過酷な日々と並行して、デンマークのダニエルの家族の過酷な日々も、見せられるのである。
身代金を中途半端な額で提示したがために、ISISの誇りを傷つけ、更に高額な身代金を要求されるダニエルの家族。
人質救出の専門家アートゥア(そんな職業が有るほど、現地では日常化しているのであろう・・)の助言も空しく、時間だけが過ぎていく。
憔悴していく、ダニエルとその家族、恋人の姿。
・ダニエルの収容所に、新たに、アメリカ人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーが連れられて来るシーン。
彼は、常にユーモアを忘れず、弱音を吐かない。
そして、誇りを忘れかけていたダニエルにも勇気を齎す。
アメリカ人であるがゆえに、殺される危険が最も高い筈なのに・・。
その明るさは、彼の
”家族への揺るぎない愛と、自らの尊厳を保つ。”
と言う信念に基づくものであろう。
凄い男である。
・ISISの最凶の男、ジョンが人質の一人をあの忌まわしきオレンジ色の服を着せられた、ダニエル達の前で射殺するシーン。
最凶であるはずの、彼の銃を握る手が、小刻みに震えている。
その前の ”最初に人を殺した後は心が重くなる・・” という言葉。
ISISの男達も”人間である事”が、きちんと描かれている。
・ジェームズ・フォーリーが自らの行く末を知っているかのように、ダニエルに託した家族への愛が溢れる言葉・・。
- ここのシーンが、あのジェームズの最期と、アメリカでのジェームスの葬儀の際に、家族たちにダニエルが”暗記した”彼の言葉を述べるシーンには、涙が溢れた・・。ー
・ダニエルの母が、身代金を集めるために行った事。”母は強し”である。
そして、漸くかき集めた身代金により、ダニエルが、姉アニタと再会するシーン。
<ISISに捕らわれた、ダニエルを始めとした捕虜たちの過酷な日々と、ダニエルを救出しようと、大変な重圧の中、懸命に身代金を集めようとする家族、恋人の姿。
2時間18分間、尋常ではない緊迫感の中、物語は進む。
ダニエルが亡き友の遺志を継いだかのように、彼の家族に彼の遺した言葉を伝えるシーンで涙し、ラストのテロップで、暗澹たる気持ちになりつつも、ダニエルが今でも報道写真家として、活躍している事実を知った時には、別の感慨に襲われた作品。
ニールス・アルデン・オブレブ監督の新たな傑作であろう。>
実話に基づいている映画なだけに 数々のサイコキラーものや惨虐ホラーものを観てきた私でさえ 胸を締め付けられる2時間半であった
本作ははたして評価していいものか
世界のどこかで 近しい過去に起きた事実
信じ難いが 事実
はぁ 滅多なことはいえない
★評価しちゃいけないような気がするので
判定不能とさせてください
デンマークの通貨クローネは、今日現在
1クローネ = 17.17円とのこと。
字幕で注を入れてくれたら混乱せず済むかもと思った。
この映画だけを見れば、ISは残虐なテロ組織だという印象が強くなるだろう。
でもこれは西欧から見た世界観だから注意しないといけない。
宗教戦争はどちらも正義のためにやっているし、異宗教同志を争わせ、戦争で荒稼ぎする軍産複合体やグローバルエリートの存在があることも忘れてはならない。
特にISはシリアを解体するために陰でオバマ政権のアメリカが資金と武器を援助していたことは周知の事実となっている。
アルカイダも同じ構造でアメリカCIAとサウジがお金と武器を援助して育てていた。ビンラディンも裏ではブッシュと繋がっており、911もディープステートたちグローバルエリートによる自作自演であったことは多くの人に知られている。
これらが陰謀論だとおもっている人たちはマスメディアに洗脳されてしまっているので自分でいろいろと調べてみるとよい。
これらの事実から見てみると、この映画は人質の立場による事実は描かれているが、人質にした側の事実や背景は描かせていない。
映画として楽しむならよいが、これが世界の実態だと信じてしまうのはやめておこう。
私が感じるのは、宗教や民族紛争を政治利用して、なんの罪もない人たちの命を奪い続けているお金の亡者たちへの怒りである。
そして、メディアを使って、イスラムを悪とするプロパガンダによって世界を分断しつづける邪悪なグループも許せない。
私たちはそろそろ彼らのしてきた許し難い悪事と暴挙の事実を知り、こうした幼稚なプロパガンダにひっかからないようにする必要があるとおもう。
ユーロライブにて試写会鑑賞。
この作品は実話ベースでありこの作品では触れられていないものの日本人被害者も出してしまった事件と関連する為記憶も新しい事件である。
主人公のデンマーク人、ダニエルは体操選手との成功を信じ日々を送っていた所、プレイ中に大きな怪我を負い選手生命をたつ事となる。今後は恋人と生活をするにあたりまともな職に就く事を目指し写真家となる所でストーリーははじまる。
写真家としてこれまでどのような経験を持ってきたのか、そして会社はどういう会社なのか、シリアに行くにあたり豊富な知識や最悪なケースを想定した準備はできていたのか…この辺りは省かれいきなりシリアに行くシーンとなった為このあたりの背景は見えないが、ダニエルはシリアに行き早々にテロリストに捕まってしまう。
まぁこの作品は生還までのストーリーが主となるわけだから仕方ないと言ったところか。
一度は脱出に成功しシリアに住む一般民に助けを求めるも、一般市民はテロリストにダニエルの存在を通報し再度捕虜となってしまう。このシーンの絶望感は見てる側もなかなかのものを感じた。
一方デンマークに残された恋人や家族は中々帰ってこないダニエルを心配する。
事前に何かあった際にある者に連絡するようダニエルに伝えられていた。その者は元軍人で現在は人質球質の専門家として働く者である。テロリストと被害者家族の間に入り交渉するエージェントのようなものだ。
テロリストは億単位の多額な金額を家族に要求する。交渉人は居場所が突き止められいない現状を考えると応じる他ないと判断する。
そのシーンの際一応ドルとクローネの関係性の説明は少しあったが、デンマークの通過に知識がないとここを逃すと1クローネがドルや円に直すとどれくらいのものなのか分からないため以後も鑑賞中しばらくこの単位が気になってしまった。
もちろん一般庶民の家庭であるダニエル家が払える額ではない。もちろんデンマーク政府はテロリストの要求に応じることはできない。
その為保険を解約するなど一個人ができる事は全てやり、その上で募金という形で裕福者や企業から資金を募ろうとうする。
ただこれが名目を変えないとテロリストへの資金集めとなってしまい法に触れてしまう。
その為弁護士を雇いグレーンゾーンの間で資金活動をする事となる。この辺りは勉強になった。まぁ外務大臣だか外務省の責任者も会議には同伴していたし政府としても暗黙の了解なんだろう。
最終的には知人、デンマーク国民、そして大手企業が参加してくれ2000万クローネを集めることに成功しダニエルは解放となる。
ダニエルと共に捕虜生活を強いられていたアメリカ人のジェームズはテロリストに処刑されてしまう。
この事件は記憶に新しく残っている。
最後に彼の葬儀にダニエルは参加し作品は終わる。
この作品において大事になるのは救出の仕方であろう。
このテロリストに捕まった被害者を救出はとても難しい問題である。
映画作品でいえばアジトを見つけ出し、突入しテロリストを薙ぎ倒し救出ってのはよく見るが現実はそうはいかない。
多くは金銭要求をしてくるが、この金銭はテロ活動の資金となってしまう為国が応じないのは十分に理解できる。
では捕まったら自己責任と片付けて人の命を見捨てるのが正しいのか。それは決して違う。彼らのようなジャーナリストがいるからこそ世界情勢を知る事ができ、そして対策が打てる事も沢山ある。
この問題の答えは今作を見てもやはり確固たる答えはもちろん見つからなかった。
ただ最後のエンドロールにてデンマークは現在も国としては救出募金を募る事も法では禁じられているが、アメリカはオバマ大統領時代に法改正し認められている事が伝えられる。
この法改正が救出活動に大きな影響を与えるのかと言われればなんともいえないが、こうして少しづつ解決策に近づいていくしか今はないのであろう。
色々考える事が多く面白い作品ではあったが一つ気になるのはタイトルにある生還までの398日の部分か。
エンドロールでも13ヶ月拘束されていた事は説明されていたが、作品を見ている限りはそこまでの長い間の拘束を感じられなかった。むしろ時間をかけるとダニエルの命は危ないという言葉が交渉人から度々発せられていた事もあり、この件に関してはスピードが大事となりスピーディーに解決した事件のように感じてしまった。
また冒頭にも書いた通り捕まるまでが結構あっさりしてるのは気になった。
ただ拘束間はとても緊張感がありテロリストに対して見てるこちらも激しい憎悪感を覚えるなどとても没入し鑑賞できる作品であった。何時みてもテロリストの言動行動には激しい怒りを覚える。奴らにどんな理由どんな背景があろうと許される事ではなく、一ミリも同情するに値しない。同じ人間だとは思えない奴らだ。
死を前にしたジェームズがテロリストに対して憎悪で心いっぱいになるのではなく、家族を想い愛で満ちた心でありたいとあの状況下でも言葉にする彼の姿はとても心打たれた。あのシーンは個人的にはこの作品で1番好きなシーンであった。