ギャスパー・ウリエルの検索結果、合計18(0.001272秒かかります)。

3 years ago
名作「羊たちの沈黙」の殺人鬼ハンニバル・レクターの誕生秘話。 幼いときの体験が元で、心が壊れていく青年期のレクターをじっくりと映像化している。そのレクターをギャスパー・ウリエルが好演。妖しく、危険で、鋭い。 音響が素晴らしい。やや硬めだが、冒頭の戦闘シーンは迫力があり、中盤では日本刀の鋼の鋭さがよく表現できている。 レディ・ムラサキ役のコン・リーがいい。日本...
3 years ago
光の点滅が怒涛のように身体的な暴力描写として浴びせられる、まさかのそのままエンドロール挿入、相変わらずなギャスパー・ノエ節に、圧倒され!呆気に取られ!そして!物凄い勢いでブッ飛ばされる!! 、、、、、

Gonsphmxskiのレビュー:かげろう(2003)

3 years ago
エマニュエル・ベアールがただ妖艶なだけでなく、戦争未亡人で子供2人を守りながら母として(父としても)重圧に耐えうるけなげな女性を力演しています。彼女達はドイツ軍の爆撃から逃げる最中に、偶然助けられた17歳の青年と森深い空屋敷で、生き抜く為の共同生活をしていくことになります。最初こそ警戒心、猜疑心やわだかまりで大変な日々だったのですが、次第に彼に心を寄せ、気づ...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ハンニバル始まりの復讐という話の骨子は興味深いんだが、展開に意外性が無く、人物像も薄っぺらい。原作者の脚本でこれじゃあどうしようもない。 ハンニバルに同情的な刑事を喰わずに(予告では喰いそうな感じだったのに。「ヤミー」って。編集マジックでしたが)生かしている辺り、ハンニバルは人の想像を超えた思考の持ち主ではないという印象が...
3 years ago
美しすぎる主人公、ヨーロッパの描写も美しく、グロテスクが苦手な私も最後まで見れました。ここでのまずまず酷評の理由はハンニバルはもっと一般人には理解出来ない思想であって欲しいという皆さんの期待の逆を行ったからという訳ですね。 私はそういう意味で、狂気的で理解出来ない殺人鬼を作った原因はいつもどこかに必ず有る物なんだと思いましたが…甘いでしょうか?笑 物語形...
5 months ago
ギャスパー・ノエとの出会いは約二十年前、映画好きの知人に「アレックス」のソフトを強引に観せられたときの「なんてものを観せてくれるんだ❗」という怒りを今でも覚えている それからこの監督の映画は観ないようにしていたのだが、何年か前「CLIMAXクライマックス」を観たとき、単純に「踊りすげー!!」と思い(映画も面白かった)、個人的にノエ解禁しようと で、最新作...

Kllcsbomalのレビュー:かげろう(2003)

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 公開当時――家でTVタロウ(現在は廃刊)という雑誌を熟読してた頃――から気になってた作品。 いやー、よかったです。夕方観た「耳に残るは君の歌声」とジャンルも一緒なら、長さまでほとんど一緒。でも、残り方が全然違う。 子供らしい末娘と、利発な長男。野生児で危ういけれど、早熟な青年イヴァン。知的で気丈なオディール。南仏出身で...

jwwiqpbのレビュー:かげろう(2003)

3 years ago
1940年ドイツの攻撃でパリから脱出した子連れの女教師の、感化院を脱走した少年との束の間の触れ合いを描いたフランス映画の佳編。ドイツ占領下の過酷な状況は「禁じられた遊び」「ルシアンの青春」などの作品と同じだが、これは時代背景より主人公の女性に焦点を当てた女性映画の純度が高い。それゆえ時代を超えた普遍性がある。年上の未亡人を演じるエマニュエル・べアールの揺れ動...
5 months ago
スプリットスクリーンで印象的に描かれる、共に暮らしながらも食い違っていく老夫婦の終末。 カット切り替え時の暗転はギャスパー・ノエの特徴的な演出であるけれども、妻の葬儀時のやはり暗転を挟んで展開される「在りし日のスライド」やそれに続く家の片付けのシーンを見て、この映画全体が老夫婦と彼らの家を送る「在りし日のスライド」であったのかと思い至った。 特に印象に残った...
5 months ago
ギャスパー・ノエと聞くと身構えてしまうのは、かつて「カノン」で唐突に警戒信号が発令されたり(そういう映像演出だった)「VOID」では死後の魂が夜の街をさまよったりと、彼の映画ではやたらと未曾有の事態が突きつけられるからだろうか。だが今回の新作はシンプルでいて深淵。過激さを払拭した作りに驚かされ、そこから伝わってくるものがこれまで以上に切実に、悲しく、ヒリヒリ...

qljbewのレビュー:かげろう(2003)

3 years ago
一面に広がる麦畑と緑いっぱいの森、そんな田舎の田園地帯にもドイツ軍は爆撃してくる。もぬけの殻となった村のある家に避難し、3人家族と一人の青年という奇妙な関係を続けていくが、他人の家で生活するうちに理性や道徳観が失せていく様子がわかる。その間にも、子供たちはイヴァンを慕い、良好な関係を築いていったが、人間関係は徐々に変化してゆく。 唐突に「妻にしたい」と言う...
3 years ago
重い、痛い、悲しい・・・残酷な犯罪者の生い立ちを見せつけられるビギニングモノだとばかり思っていたのに、これほどまで心臓を掴まれるような息苦しい気分にさせられた。サスペンスやサイコ・スリラーなどといったジャンルなどは決して当てはまらない、復讐劇プラス反戦映画だったんじゃないかとも感じられた。しかし、アンチヒーローとしてのハンニバル・レクターを愛してやまない人に...
5 months ago
同時、二画面分割進行で分かることは、 心なければ会話も対話も意識の交流もなく、 相互の立場の責めぎあいとなることが分かり良い。 妻の認知症も夫の心臓病も、 夫によるトラウマではないかと、 精神科医の妻が無意識のうちに発する片言に胸が痛い。 家内は帰宅する夫を何時も待っているのだ。 生老病死という渦中の流れでは、 二人の病と死に方は、 当然の因果応報の結...
4 months ago
本作については当サイトの新作映画評論枠に寄稿したので、ここでは補足的なことを記しておきたい。 評論では字数の都合で触れられなかったが、本作はたびたび夢に言及している。ダリオ・アルジェントが演じる映画評論家は、映画と夢についての本を書いていると友人に明かす。執筆途中の原稿は「psyche(魂)」と題されている。エドガー・アラン・ポーの詩「夢の中の夢(A Dr...

zznazoのレビュー:パリ、ジュテーム

3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 1 モンマルトル Montmartre :ブリュノ・ポダリデス  監督自身が主演。血糖値が下がって倒れた女性を渋滞のため移動できない自分の車に運びいれるという展開。もしや続きがあるのでは?と期待させるところが素敵。 2 セーヌ河岸 Quais de Seine :グリンダ・チャーダ  これも出会いだけを描いた短編。悪友...

Siensewtltのレビュー:かげろう(2003)

3 years ago
《ネタバレ》です 戦時中、フランスの田舎を避難していく母子の数日の物語。 秀作です。 フランス映画は台詞がしみます。言葉に含蓄があります。そして度々返事をしない母の無言がまた、女として母として窮地に立たされている彼女の呆然とした心情をとてもよく表しています。 息子フィリップ。 父の戦死を子供ながらに受け止めて母親を支えようとする息子フィリップの健気さに...
2 years ago
今作の冒頭で使用されている楽曲はセローンの「Supernature」だが、この曲は最近だとギャスパー・ノエの『CLIMAX クライマックス』でも長回しダンスシーンに印象的に使用されていた。 この「Supernature」という曲は、1976年に「Love in C Minor」でデビューするや否や、フランスのシンセ界、ディスコ界において衝撃をもたらした音楽...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む まず前提として、このレビューはモンストオンライン試写会のものです。ルシファー絶望の夜明け本編120分の内、後半80分を観賞させていただいたものであり、よって不完全なレビューです。 試写会を見逃してしまった方や、11月に見に行こうと思っている方は、これを見てしまうと本編を見たときの感動が半減すると断言します。 ですがこれ...