サン・セバスチャンへ、ようこそ プロット

ウッディ・アレン監督が、スペイン最大の国際映画祭であるサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、妻の浮気を疑う映画学の大学教授が体験する不思議な出来事を描いたコメディ。ニューヨークの大学の映画学を専門とする教授で、売れない作家のモート・リフキンは、有名なフランス人監督フィリップの広報を担当している妻のスーに同行して、サン・セバスチャン映画祭にやってくる。リフキンはいつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っているが、そんな彼が街を歩くと、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の世界が突然目の前に現れる。さらには、夢の中でオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の世界に自身が登場するなど、クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々と巻き起こる。アレン作品の常連俳優ウォーレス・ショーンがリフキンを演じるほか、ジーナ・ガーション、エレナ・アナヤ、ルイ・ガレルが顔をそろえる。

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サン・セバスチャンへ、ようこそコメント(8)

Phigonkxssm
Phigonkxssm
オープニングの選曲からウディ・アレンらしくて胸が高鳴った
全盛期のキレみたいのはないけど、今のウディの告白みたいなコメディで楽しめた
映画愛が感じられるクラシック映画のオマージュがいろいろあって、見どころの一つ
フランスが舞台の新作Coup de chanceも早く観たい!
ibbaeg
ibbaeg
『お酒は体に良くないけど、心に良い』は名言だなと思った。
ウディ・アレン自身が出てないのに、作風がどこまでもウディ・アレンなので脳裏でずっとウディの困り顔が消えなかった。笑
皮肉屋で小難しくて気取り屋な主人公と品の良いジャズと美女、雨はないけど海辺だったから水気はあったか?
サン・セバスチャンの美しい風景に負けてなかったボンゴマスターも必見よ!

所々で挟まる名作のオマージュがクラシカルな映像でとても可愛い。
最後に彼の映画を映画館で見たのは多分『スコルピオンの恋まじない』だったと思うので、大分長い間空いてしまったけど、私の心の中の一番は今でも『カイロの紫のバラ』だし、見るからに神経質そうで気難しそうだけど、作り出すものがユーモアたっぷりで品がある所が大好きだなと思った。
あとハッピーエンドじゃなくても嫌な気分ににも悲しくもならないとこも好き。
久々に映画館で彼の作品を観たというのもあって、なんか始まるまでの間に目頭が熱くなりました。
色々あっても元気に作品作り続けてねー!
Hkxiopsgsnm
Hkxiopsgsnm
御年88歳、米国の映画史に確実に名を刻む巨匠監督。「何かいいことないか子猫チャン」1965年以降、ほぼ1年に1本の新作映画を世に出し続けるなんざ神の領域、その上でアカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされ、監督賞を1回、脚本賞を3回受賞ですから巨匠中の巨匠。にもかかわらず養女への性的虐待の疑いで、ほぼ米国を追われEUに拠点を置かざるを得ない状況が功績に傷をつけている。にもかかわらずイギリスからフランスそしてスペインへとベースを変えつつもほぼ1年に1本の新作映画ですから驚嘆です。

そもそもダイアン・キートンと付き合い、その後釜に据えたミア・ファローを見れば彼が若すぎる女の子好きなのは明々白々。養子に迎えた韓国系スン・イーと出来てしまい(現在は正式なウッディの妻)ミアの激怒を買ってしまい、幼児虐待のでっち上げを招いてしまった事が傷となっているわけで。でもミアの結婚歴をみればどっちが嘘つきかは火を見るより明らか。最初の結婚相手がフランク・シナトラですよ、彼を捨てて今度は世界的指揮者であるアンドレ・プレヴィン、そしてウディ・アレンへと。辟易してしまいます。

言うまでもなく、ニューヨークでの都会的ライフスタイルの鏡と崇められた70~90年代、貧相な風貌でゴリゴリのユダヤ人を表に出し、にもかかわらず時代のアイコンに上り詰めたのも知性とスノビズムそしてクラリネットへの執着があってこそ。それはもう美人女優たちの憧れの映画監督で、彼の監督作でアカデミー賞に繋がった実績が明確だから。

さて、本作、主演のウォーレス・ショーン扮する禿オヤジは当然にウッディ・アレンそのもので、流石に本人出演も遠慮した次第。ジーナ・ガーション(お久しぶりでも相変わらずの美貌でした)扮する妻に同行してサン・セバスチャンに来た設定で夫婦揃っての浮気ざんまいを描く。どおってことないお話で新味はゼロですが、彼の良さはその膨大かつ洒落と洒脱に満ちたセリフを堪能することであり、バルセロナとは異なった美しさの街そのものも活きる仕掛け。例によって主役たちはリッチピープルで、大学教授やら作家そして映画監督から医者とセレブ揃い、立ち寄る店も相当にゴージャスで。私ら凡人が気張って訪れても登場するレストランなんざ目を剥く高額でしょうね。

ここに至り何を思ったのが、映画史に名を連ねる名作映画へのオマージュを連発するのが特徴ですね。オーソン・ウェルズ、フェデリコ・フェリーニ、フランソワ・トリュフォー、クロード・ルルーシュ、ジャン=リュック・ゴダール、イングマール・ベルイマン、ルイス・ブニュエルと錚々たる顔ぶれの名シーンを主人公の夢の中として白黒で描く。昔「アニー・ホール」1977年でアート系映画館で好んで鑑賞し小難しい論議でアルコール飲みの類の作品ばかり。「インテリア」1978年でベルイマン志向を隠しもせず吐露した彼らしい選択。主人公のスノッブぶりを巻き散らかし、夢に苛まれるってわけ。その披瀝に映像はないけれどセリフで日本映画の名作を淀みなく語り、聞かされる者たちにドン引きされるシーンまである。妻の浮気相手の偽善者ぶりに輪をかけた自らのスノビズムを揶揄しているわけで。

開巻からタイトルはしっかりウッディ・アレン独特のフォントが健在で、30年代の緩いジャズが全編に流れ、男と女の相も変らぬドタバタに安心すらする次第。ウッディ・アレンの置かれたシチュエーションはこれまた巨匠のロマン・ポランスキーに似ていますが、コンスタントに制作ってのが凄いところ。彼自身が映画の中で喋ってましたが、脚本書いて制作を立ち上げるも撮影に入った途端のごたごたに制作そのものを後悔する、って。いつまでこの後悔が続くのでしょうかね。思い通りにいかないからこそ、嗚呼人生ってとこでしょうね。

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