658km、陽子の旅

6.8/10
合計10件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   113分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   室井孝介
劇場で   07月28日 2023
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658km、陽子の旅 プロット

「#マンホール」「私の男」の熊切和嘉監督と「バベル」の菊地凛子が、2001年の「空の穴」以来22年ぶりにタッグを組んだロードムービー。「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 2019」脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本を原案に、人生にもがき苦しむ女性の東北縦断の旅を描く。就職氷河期世代である42歳の独身女性・陽子は、人生を諦めてフリーターとしてなんとなく日々を過ごしてきた。そんなある日、かつて夢への挑戦を反対され20年以上疎遠になっていた父の訃報を受けた彼女は、従兄の茂やその家族とともに、東京から故郷の青森県弘前市まで車で向かうことに。しかし、茂の家族は途中のサービスエリアで子どもが起こしたトラブルに気を取られ、陽子を置き去りにして行ってしまう。所持金もなくヒッチハイクで故郷を目指すことにした陽子は、道中で出会ったさまざまな人たちとの交流によって心を癒されていく。共演には竹原ピストル、黒沢あすか、風吹ジュン、オダギリジョーら実力派が多く顔をそろえる。

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658km、陽子の旅コメント(20)

Isaeceepls
Isaeceepls
何度も胸が張り裂けそうになった。私が主人公と同じ世代であるのも大きな理由の一つ。だがこの映画への共感は世代うんぬんでなく、きっと日本全体、いや世界中へ浸透していくものだと感じる。誰もがはじめは希望を持っていた。けれどそれが儚い夢だと知る。現実に押し潰される。感情を押し殺す。人との接触が減る。孤独が当たり前になる。気がつくと声を発する感覚さえ薄れているーーーそんな切迫した状態から物語は始まるが、決して悲劇というわけではない。これは旅路を通じて人間が人間であることを回復させていく作品なのだから。研ぎ澄まされたカメラワーク。ハッと息を飲む、動きのあるシーンの創出。折々に現れる父の幻想。干からびた心を白く静かに染め上げていくような雪・・・。主人公の人生と現状を痛ましく体現し、なおかつ旅と共に刻々と変わりゆく菊地凛子の存在感が神がかっている。菊地と熊切監督にとっての新たな代表作となるのは間違いない。
Pxssogminhk
Pxssogminhk
映画のタイトルを聞いて最初の印象は、随分スケールが小さいなと感じました。たかが658km、しかも徒歩じゃなくて車でしょ?そんなに人間変われるもんかいな、と。普通に走ったらあっという間に着いてしまうけど、どうすんのかなと思っていたら案の定、郡山ナンバーがあんなに走ったのにまだそんな所にいるの?!みたいな。兎に角前半はダルいです。あらすじ聞いて、こんな感じの映画かな?と想像したらその通りでした。コミュ障の陽子はあたかも地蔵のようです。もう早く終わらんかなと何度か時計を見てしまいました。物語が熱を帯びるのは後半から。菊池凛子さんの長回しで撮った演技は流石の一言。しかし演出という面から観るとあそこで語りだす必然性は全くないし、なんかお手軽ですよね。全般に陽子の変化に対する説得力が足らない気がしました。夢が破れてコミュ障になったって言うのもどういうこと?多くの人は夢に挑戦する事なく一生を終える。或いは挑戦したい夢さえ見つけられず、終える事だって珍しくない訳で。それって不幸なんでしょうかね?陽子の存在にどうしてもリアリティが感じられませんでした。シリアスな映画なのでその辺がとても大切だと思うのですが…。うーん、ちょっと不満が残った映画でした。
ifwidm
ifwidm
2019年のTSUTAYA主催のコンテストで受賞した室井孝介の脚本の映画化なので、当然コロナ禍の前に書かれているのだが、ある事情により半ば引きこもり状態で在宅ワークをしている陽子の暮らしぶりは2020年以降のロックダウン時の閉塞感を否応なく思い出させる。冒頭のシークエンス、暗い部屋でPCのモニターに照らされた菊地凛子の顔、イカ墨パスタを箸で食べて黒く光るくちびるに、まず心をぐっと掴まれた。

タイトルが示すように、本作はロードムービーのフォーマットで進む。疎遠になっていた父親(オダギリジョー)の葬儀のため、従兄一家の車で故郷・青森県弘前市に向かうが、栃木県のサービスエリアでトラブルが起きて置き去りに。人と話すのが苦手な陽子は、勇気を振り絞ってヒッチハイクで実家を目指す……。

陽子を乗せた車は福島、宮城と進むので、車窓からは汚染土を収めて積まれた黒いフレコンバッグが延々と続くのが目に入る。私も震災後に一度福島県の飯舘村などを訪れて直接目にしたが、あのフレコンバッグの途方もない量には本当に圧倒された。原発事故からすでに12年、当時の記憶が風化しつつある人も多いのではと想像するが、映像を介してであれ、いまだ復興半ばの東北の姿を見つめて思いを馳せるのは意義があるはず。

旅の中盤まで悪いことが重なり、地獄めぐりのような展開になるのかと危ぶんだが、海はやはり生命の源、再生の象徴。陽子は夜の波に洗われ、出会った人々の助けも借りて、少しずつ生きる力を取り戻していく。天災や疫病に翻弄され疲弊した私たちの心を、ささやかな一筋の光で照らす好作だ。公開タイミングは、酷暑の真夏ではなく冬の寒い時期のほうがよりしみじみ体感できそうなのに、惜しい。
Tsarhkeega
Tsarhkeega
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菊地凛子さんの演技、存在感が全ての映画でした。

引きこもって暮らす42歳の陽子。
青森の父の葬儀に向かう途中、トラブルもありヒッチハイクで向かうことに。
道中いろんな人との出会いがあるが自己肯定感の低さゆえ、目の前の目的を果たすために間違った判断をしてしまうことも…
わかるわぁ、、、その感じ!と陽子に共感して辛くなる。

しかし従兄弟(竹原ピストル)の非常識な言動にイライラ!
いくら子どもが怪我したからってサービスエリアに置き去りにする?!
再開しても謝罪も気遣いもなし。どう考えてもおかしいやろ!
Icrhrtetlaeeb
Icrhrtetlaeeb
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自分には全く刺さらなかった。菊地凛子のコミュ障っぷりは演技力が高いだけにリアルを通り越して不愉快。何度席を立とうと思ったか。その不愉快なまでのコミュ障がヒッチハイク体験を通して自分を取り戻す(?)物語らしいが取り戻した結果を全部セリフで説明してしまった。こんな脚本が賞をとった?信じられない。主人公にとって救いとなる最初のきっかけは優しい老夫婦との出会い(これもまたありきたりすぎな展開で驚くが)、その優しいおばあちゃん役が案の定風吹ジュンで(笑)他にこういう役できる人いないのかね?老夫婦と出会ってちょっと救われたかと思った主人公がその直後、青森ナンバーの夫婦になぜ乗せてくれないのかと癇癪起こし始めて「なんだコイツ」とまた醒めてしまった(あのシーンは本当に何の意味があったんだろう?せっかく改心した主人公を乗せてくれない他人の冷たさってこと?それは作り手の勝手な意見すぎない?客観的にどうみても不審者で、俺でも乗せないいわあれは) 置いてきぼりにした竹原ピストルは再会した主人公に謝りも気遣いもしない、到着しただけで亡父との再会を描かない演出(わざとだろうけど物足りない)、号泣してるのに出ない涙(俺この演技大っ嫌いなのよ。テレビドラマならともかく劇場の大画面に映すのになんで世の中の監督はこれにOK出しちゃうんだろう)、ほぼ全てが口にあいませんでした。同じ監督で前に観たのは「私の男」で、これも合わなかった(後で原作小説を読んだら大変面白かったのでそもそも監督とそりが合わないのかもしれない)。