クナシリ

7.1/10
合計19件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   74分
地区   フランス
劇場で   12月04日 2021
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 141

レビュー  |  共有する 

クナシリ プロット

ロシアが実効支配する北方領土・国後島の現実を描いたドキュメンタリー。北海道からわずか16キロに位置し、かつては四島合計で約1万7000人の日本人が暮らしていたという北方領土。しかし戦後1947年から48年にかけて日本人の強制退去が行われ、日本政府は問題が解決するまで入域を行わないよう国民に要請している。旧ソ連出身でフランスを拠点に活動する映像作家ウラジーミル・コズロフが、ロシア連邦保安庁の特別許可と国境警察の通行許可を得て国後島で撮影を敢行。寺の石垣、朽ち果てた船や砲台、欠けた茶碗など、現在も島のいたるところに残る第2次世界大戦の痕跡。ロシア人島民たちはそれらを土から掘り起こしながら、日本人との思い出を振り返る。国後島の厳しい現状や島民たちの生活の様子、政治に翻弄されてきた彼らの複雑な思いなど、ロシア側の主張に偏ることなくありのままに映し出す。

クナシリ オンライントレーラープレイ

クナシリ 俳優

クナシリ 写真

クナシリ Related

タイガー 裏切りのスパイオンラインで映画を見る
タイガー 裏切りのスパイ
プロット  インド
05月03日 劇場で
青春オンラインで映画を見る
青春
プロット  フランス・ルクセンブルク・オランダ合作
04月20日 劇場で
キラー・ナマケモノオンラインで映画を見る
キラー・ナマケモノ
プロット  アメリカ
04月26日 劇場で
DOGMAN ドッグマンオンラインで映画を見る
DOGMAN ドッグマン
プロット  フランス
03月08日 劇場で
ゲキ×シネ「天號星」オンラインで映画を見る
ゲキ×シネ「天號星」
プロット  日本
04月05日 劇場で
METライブビューイング2023-24 ビゼー《カルメン》オンラインで映画を見る
METライブビューイング2023-24 ビゼー《カルメン》
プロット  アメリカ
03月08日 劇場で
水平線オンラインで映画を見る
水平線
プロット  日本
03月01日 劇場で
氷室蓮司オンラインで映画を見る
氷室蓮司
プロット  日本
04月12日 劇場で
映画 マイホームヒーローオンラインで映画を見る
映画 マイホームヒーロー
プロット  日本
03月08日 劇場で

クナシリコメント(2)

Npxoskhsgim
Npxoskhsgim
この映画を見ていると、日本がいかに文明的な国であったかがよくわかる。
ロシアに併合されてから、日本人が作った様々なものが破壊され、クナシリが文明から取り残された地域になってしまっている。
おそらく、クナシリはもう日本に返還されることはないだろう。
本当に貴重な映像といえるドキュメンタリーだ。是非、映画館に足を運んでご覧いただきたい。
Ophsigsxnmk
Ophsigsxnmk
中国や北朝鮮ほどではないにせよ、プーチンの実質的な独裁体制が長期におよぶロシアに関して、政治や施策を批判したり異を唱えたりすることは相当な勇気がいる。批判的な言動を行った政治家や表現者が直接・間接の制裁を受けたり、外国で暗殺が疑われる不審死を遂げたりするケースも時折報道で伝わってくる。まずは、ソ連時代のベラルーシに生まれ、1985年の「炎 628」には助監督として参加し、現在はフランスで活動するウラジーミル・コズロフ監督が、千島列島(ロシア側の呼称はクリル列島)に属する国後島の現在を偏りなく映し出そうとするこのドキュメンタリーを作ったことに敬意を表したい。

コズロフ監督は当局の許可を得て国後島に上陸し、そこで暮らす人々や労働者、役人たちにインタビューし、うらさびしい島の現状を淡々と撮影していく。島民たちの口からは、政府が国後島を領有しているのは漁業権が主目的で、生活する国民のためにインフラを整備したり観光開発したりする気がないことに対する不平が聞かれる。ある女性は何十年もトイレのない家に住んでいるとこぼす。

1945年8月にソ連軍の部隊が島に上陸して日本軍兵士らが降伏した時の様子を再現するイベントが行われていて、やはり日本人としては複雑な思いがする。島の数少ない娯楽なのだろう、島民たちがほぼみな見物に来るとナレーションが入るが、彼らの表情はどこかうつろに見える。

監督は2部作にすると決めているといい、次作は国後島からわずか16kmの距離に位置する根室町で撮影予定だそう。コロナ禍で進捗に影響が出ているようだが、おそらく日本人側の北方領土に対する思いが主題になるであろう次作により、国後島と千島列島の現在が立体的に浮かび上がってくるはず。完成と公開を期して待ちたい。