やさしい女

6.6/10
合計16件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   89分
地区   フランス
劇場で   11月12日 2021
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 172

レビュー  |  共有する 

やさしい女 プロット

ドストエフスキーの短編小説を翻案し、舞台をロシアから製作当時のパリに置き換えて映画化。ロベール・ブレッソン監督にとって初のカラー作品となった。自殺してしまった若い妻の死体を前に、夫は2年間の夫婦生活を振り返り、妻の不可解な自殺の原因を探ろうとする。その物語を通し、夫婦とは、人を愛するとは何かを問いかける。15歳で年上の男性と結婚するも、数カ月で離婚したという経歴をもつ、当時17歳のドミニク・サンダが主演し、銀幕デビューを飾った。日本では1986年に公開されて以来、ソフト化されていなかった幻の作品だったが、2015年4月にデジタルリマスター版が公開された。2021年にもリバイバル公開。

やさしい女 オンライントレーラープレイ

やさしい女 俳優

やさしい女 写真

やさしい女 Related

朝をさがしてオンラインで映画を見る
朝をさがして
プロット  日本
03月29日 劇場で
落下の解剖学オンラインで映画を見る
落下の解剖学
プロット  フランス
02月23日 劇場で
MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTSオンラインで映画を見る
MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS
プロット  日本
03月29日 劇場で
ボーはおそれているオンラインで映画を見る
ボーはおそれている
プロット  アメリカ
02月16日 劇場で
すべての夜を思いだすオンラインで映画を見る
すべての夜を思いだす
プロット  日本
03月02日 劇場で
バカ共相手のボランティアさオンラインで映画を見る
バカ共相手のボランティアさ
プロット  日本
03月22日 劇場で
記憶の居所オンラインで映画を見る
記憶の居所
プロット  日本
02月17日 劇場で
シモキタブレイザーオンラインで映画を見る
シモキタブレイザー
プロット  日本
02月16日 劇場で
ビニールハウスオンラインで映画を見る
ビニールハウス
プロット  韓国
03月15日 劇場で

やさしい女コメント(10)

Edomcnrossm
Edomcnrossm
ブレッソン。パリのネオンを捉えたタイトルバック。街の交通、アパルトマンの扉、窓、金の天秤、質屋、解剖学、動物園、映画館、ハムレット、そしてドミニクサンダが着続けるカーキのロングコート。何だかラルジャンの厳格なフレーミングに対して緩い感じ。あんまりラルジャン覚えてないのだけれども
Upssetceslacusf
Upssetceslacusf
ただただ生活を覗き見るだけの駄作。
最後にひとひねりあれば、少しは評価上がったかも…
Mhsnikoxpgs
Mhsnikoxpgs
ネタバレ! クリックして本文を読む
ブレッソン監督作品は、映画を観はじめた中学の頃に『白夜』を、その後『抵抗』を観たきり。
『白夜』が理解できなかったトラウマというかなんというか、そんなものがあって、永年その他の作品を観るのを無意識に避けてきた感じ。

今回、改めてブレッソン作品に挑戦してみて・・・

うーむ、素直に、おぉすごい、素晴らしい、といえないところがもどかしい。

なんというか、あまりに説明がなさすぎるというか、非情というか。
なかなか、心情的には判りづらい。

それもそうで、このハナシ、年若い女性に惚れて結婚した夫が「おんなは、わからない・・・」といっているのを、夫の視点・回想で進めているからだ。

「貧しい家庭で勉学にも困っている女性に惚れ、その境遇から助けたのだから、あとはオレのことを好きになってくれよ、困ったことなんかがあれば当然助けてやるから」

これが夫の主張である。

「男は愛よりも、結婚を望むのね。愛は互いを理解すること。けれど、結婚は、価値観を押し付けて、型にはめる代わりに、不自由な暮らしはさせないという約束にしかすぎないわ」

女はこのように言っている。
ただし、それを口に出さない。
なぜなら彼女は「Une Femme Douce」だから。
英語でいうと「A Gentle Woman」、弁(わきま)えた女、だから。

そういう女と男の成り行きを、ブレッソンは少ない台詞、短いシークエンスで繋いでいきます。

なので、心情的にわかる前に映画が進んでいきました。
ここが、素直に、おぉすごい、素晴らしい、といえず、もどかしいところ。

しかし、中盤、夫が妻は浮気をしているのではなかろうか、と勘繰る下種な展開になってから、俄然、おもしろくなりました。

そうか、夫は誤解しているのかぁ、いや、誤解でなく非解しているのだ、と気づいたから。

浮気現場を押さえんとして、車に乗り込む夫のワンカット、ヒッチコックも顔負けのサスペンスカット。

自動車の後部、ハンドルの後ろ側から質屋の入り口を見透かすカメラ。
質屋のドアを開け、自動車に乗り込む夫。
上着の裾がシートの上に引っかかったまま発車させる。

それだけなのに、恐ろべしいほどの緊張感なのだ。

じゃぁ、夫はなにを解かっていないのか・・・と、このあたりから考え始めた。
すると・・・

「男は愛よりも、結婚を望むのね」といった女の台詞。
金の十字架からキリスト像だけを質入れから返そうとした無情な(非愛な)夫。
彼女の好きな音楽や博物学に興味を寄せない夫。
そして、好きでもない観劇や旅行に誘う夫。

価値観を押し付けて、型にはめるばかり。

だから、会話するよりも、沈黙のほうがふたりには心地いい。

ああ、怖い。

すれ違う男女の心なんてものじゃないな、これは。

巻頭と巻末で、窓の外を舞う女の白いショールは、やっと解き放たれた女の象徴なのだろう。
Ghixssnokpm
Ghixssnokpm
『ラルジャン』に対しては、複雑な思いで低評価にした覚えがあります。複雑というのは、自分の混乱を回収できずにいたという意味であります。そして今回の『やさしい女』は、やはり複雑な思いで高評価にしています。そして、こういった低評価と高評価を行き来する自分にただただ混乱するばかりであります。
あまり内容について書きたい気分にもならないのですが、しかし劇場を出た後、否応なくこの映画の世界を引きずっている自分がいて、この引力に素直に従ってみようと思った高評価なのです。
そしてこの世界に引きずられた私は、どこか自分が失っていた感覚を、その喪失感とともに味わっているのでありまして、その感覚こそは自分を自分たらしめていたもののように感じているのであります。
人と人とが軋み合ってしか一緒にいられないこの感覚こそが、何より自分が大切にしていたものだったことを思い出しました。
Onokbrciog
Onokbrciog
お金、安定した生活のために結婚した若い女性との結婚生活を、夫の視点から語っている。
夫の物語がポジで、沈黙している妻がネガなのかな。
年配のお手伝いさんが、押し殺した何かを感じさせる。

ドミニク・サンドを観に行きました。
建物や内装、車、街並み、本、映画、シェイクスピア劇も映画を物語っていました。