ウォーキング・トール
プロット
アメリカ
06月07日 1975 劇場で
デッドマン・ウォーキング
プロット
アメリカ
08月03日 1996 劇場で
ロード・オブ・カオス
プロット
イギリス・スウェーデン・ノルウェー合作
03月26日 2021 劇場で
カオス・シチリア物語
プロット
イタリア
08月10日 1985 劇場で
クリスト ウォーキング・オン・ウォーター
プロット
アメリカ・イタリア合作
12月19日 2020 劇場で
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カオス・ウォーキングコメント(14)
トム・ホランド、デイジー・リドリー、そして僕の大好きなマッツ・ミケルセンも出てるSF映画ということですごく期待して観たが、うーん、なんかすごく消化不良な印象の映画だった。以下、僕がモヤモヤしてしまった点
◯「ノイズ」をいかした駆け引きや戦闘シーンが少ない
この「ノイズ」という現象こそがこの映画の設定の肝だと思うのに、それがうまくいかされていない印象だった。戦闘シーンで使われてたのはプレンティスがトッドをおびきよせるための分身のところくらいだったし、ベンおじさんが2人を逃すシーンはヴォイオラがノイズで作り出した幻だということがすぐに読めてしまった。冒頭でノイズをヘビや柵に変えたりしてたので、もっとああいうのを使った迫力のある戦闘シーンが見たかった。ここが一番残念だったポイント。
◯主人公なのにトッドのノイズが強くない
デイジー・リドリーの顔を見ていると、はるか彼方の銀河系での超強い超能力者を思い出すからなのか、トッドのフォース、じゃなくてノイズが強くなくてがっかりした。こういう場合、みんな主人公の秘めたる才能を期待すると思うし、プレンティスが小さい頃から優秀だと言ってたのはなんだったのか。愛犬を殺された怒りで眠っていた力が目覚めるかと思ったら眠ったままだった。プレンティス倒すところも、自分で出したというよりはなんか勝手に女の人の霊がたくさん出てきたなって感じで、プレンティスもビビって落ちて終わりってのはどうなんだろうか。分身いっぱい出せるってことはノイズの力強いのかな?どうやったらノイズを制御できるようになるのか、とか強いノイズを操れる人は何ができるのか、とかそういうところの説明がもっと欲しかった。トッドのノイズが一番強くなったのは間違いなく好きな女の子にキスするという中学生みたいな妄想の時だった。でもトッド、さすがに壁登るのはうまかった。赤い全身タイツは着てなかったけど。
◯黒い先住民族エイリアンの出番が少ない
あの名前忘れたエイリアンが、単にプレンティスのウソを成立させるためだけのスケープゴートとして登場したような印象を受けたので、もっとストーリーに絡んできてほしかった。トッドが逃したあいつは片腕がなかったので、エイリアン村に2人が行った時にそれを目印に多くのエイリアンの中からそいつを発見して…殺さなかったから恩返しされてピンチを助けられて…とか勝手にストーリーを想像してしまったのにそのあとまったく出てこなかった。悲しい。
他にも神父ノイズはめっちゃ強そうなのに弱いな…とか気になったところは色々あった気がするけど、前髪下ろしたデイジー・リドリーが可愛かったので全て許して⭐︎3.5!
あと個人的には、ラストに向けてあれだけキスのくだりを振っていて、最後にするかするかと思いきやしないところも安易じゃなくて良かった。
終わり方も二重丸。
THE NOISE IS A MAN'S THOUGHTS UNFILTERED,
AND WITHOUT A FILTER A MAN IS JUST
CHAOS WALKING
本作品の脚本家の一人であるパトリック・ネスによって執筆され、ヤング・アダルトSci-Fi小説で賞も受賞している『Chaos Walking』シリーズの" The Knife of Never Letting Go "、"The Ask and the Answer"、 "Monsters of Men" の3部作の内の2008年に出版された一作目 " The Knife of Never Letting Go "をベースに脚本が構成されている。
"All modern American literature comes from Huckleberry Finn." この言葉は、 ノーベル賞作家アーネスト・ヘミングウェイが語っていた「すべての現代アメリカ文学は『ハックルベリー・フィンの冒険』から生まれた」という言葉より... 個人的にはトム・ソーヤのサイドキック的な立場のハック・フィンが実はアメリカの1830年当時から現代にいたるまでに通じる家族の在り方、社会矛盾や人種差別などをあっけらかんとした主人公のハックと共に方言や口語体で書かれ、しかも差別用語も使われいて、逆に優等生的なトム・ソーヤを主人公にした小説とはかなり作者の思い入れが強いのが分かる小説となっている。
何故こんなことを載せるってか?
パトリック・ネスによる "The Knife of Never Letting Go " の原作の主人公トッドの年齢が映画とは違いハックルベリー・フィンと同じ13才で、しかもお供であるヴァイオラと愛犬のマンチーとともに冒険の旅に出る本筋のところのプロットが似ている。
その中でも映画に出てくる惑星の先住民スパックルがネイティブ・アメリカンのようなティピーに住むコミューンを作っていたり、本当は彼らが好戦的ではなく平和に暮らしていたのにプレンティス市長率いるプレンティスタウンの奴らの方が、あたかもアメリカに入植をしてきた清教徒のようにネイティブ・アメリカンに対して、たらふく酒を飲ませ、寝込みを襲い、騙し討ちをしたサンクスギビングデイなんて名ばかりで「上陸記念感謝祭」に対するネイティブ・アメリカンの抗議運動である「全米哀悼の日」のように闇討ちをして大量虐殺をしていたのではと思わすところも...
根本的に何故?全ての女性がいなくなったのかは、その裏には... 彼の母親が残した日記に...
I am Todd Hewitt. Control your Noise.
I am Todd Hewitt.
..............................(連呼)
I am Todd Hewitt.
とにかくウザイ映画... ヤタラメッタラ心に思いついたことを、雲のような虹色のような形で発し、しかもセリフ付きって、いくら何でもうるさすぎで、くどすぎるし、考えを人に知られたくないもんで声に出して自分の名前を連呼する場面が多すぎて閉口気味にもなってしまう。
映画自体は、最初は『猿の惑星』で中盤から後半にかけては山の中を駆け巡る『明日に向かって撃て』、そして全体のディストピア観は『ハンガーゲーム』って何よ?
マーベル・コミックスの映画をあまり見たことがない者が述べるのもおこがましいかもしれないけど原作に出てくるトッドの倍以上の年のトム・ホランドをキャスティングした理由は、ハリウッド流の鉄腕アトムでの年齢を上げる要求を虫プロにした逸話があるように興行成績を残すために仕方がないのは分かるし、原作者のパトリック・ネスも脚本に参加し認めているし...
でも彼が何故、原作では13才なのかを考えると身体が大人になる成長の過渡期に起こる多感でナイーブで自尊心や独立心などが芽生えてくる大事な時期でしかも初めてみる女性ヴァイオラとの出会いから幼い淡い恋心や目の前で殺されたバディのマンチーがおどけてぐるぐる回転する回想シーンにその事が印象に残るように彼の心の葛藤や友であるマンチーを亡くした後悔や絶望感が虹や雲の形として現れるとしたらスクリプトの内容に納得もできるし、彼の13才という年齢がベストマッチになるのに... トム・ホランドやデイジー・リドリーでは違和感が大きい。ただし、小説の良さなんて関係のない人は無視しても良いかも?
スター・ウォーズも見ないのでデイジー・リドリーという女優さんも知らなかったけれども自国デンマークから勲章を受章しているマッツ・ミケルセンが、まさかこんな映画の客寄せパンダに変身しているとは、がっかり。彼のファンなら彼の悪の顔も見れるので良いかも?
ラストが大きく原作とは異なっているので、早くもこれで打ち止めかな?