さすらい プロット

ビム・ベンダース監督が「都会のアリス」「まわり道」に続いて手がけた「ロードムービー3部作」の完結編。2人の男の旅と友情を、スタッフが実際に旅しながら撮影する即興演出で描き出す。大型ワゴンで各地の映画館を巡りながら、フィルム運びや映写技師の仕事をしているブルーノ。ある日彼は、猛スピードの車で河に突っ込んだ男ローベルトと出会い、意気投合する。ローベルトもブルーノのワゴンに乗り込み、2人は東西ドイツ国境周辺の旅を続ける。前2作に続いてリュディガー・フォーグラーが主演を務めた。1976年・第29回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞。

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さすらいコメント(4)

Xeoestcnlhelw
Xeoestcnlhelw
何故に白黒なのか?何故に冒頭でモノクロ作品だと見れば分かるのに断りをいれるのか?
しかし、音だけは何故に妙にハイファイなのか?
何故東ドイツ国境付近で撮影したと冒頭でわざわざ断りをいれるのか?

1976年製作、当時のドイツは東西に分断され冷戦の最前線だった
数万人以上もの米軍が国内に駐屯し、ソ連軍を中核とするワルシャワ軍事同盟軍の侵攻に備えて対峙していたのだ

原題はIm Lauf der Zeit、その意味は「時の経過」だ
「過去には興味がない、現在何をしてるかだけを知りたい」
この巡回映写技師の言葉は、冒頭の老映画館支配人の「昔はナチス党員だったから映画館ができなくなった」というシーンは対になっている

つまり、ドイツは東西だけでなく過去からも分断されているのだ

そして米国に無意識まで占領されてると自嘲するのだ

その中で主人公ともう一人の男との旅の物語が語られる

旅のトラックの横を走るのは鉄道だ
敷かれたレールを快調に走るその姿は普通の人生
トラックを走らせる自分は自由に生きる戦後のドイツ人の人生の象徴だ

もう一人の男は鉄道から降りた男だ
ドイツ国民を象徴する彼のフォルクスワーゲンは暴走し川に飛び込み沈んでしまう
つまり敗戦したドイツ人そのものを表しているのだ

二人の旅は、結局二人それぞれの過去を再確認する旅となる

しかし結局、その旅は東西ドイツの地雷源の野原で分断された国境で行き止まりとなる

そこで彼らは、無意識までも占領され、自由であるように思っていても過去も東西も分断されているドイツの現実を思い知しらされることになるのだ

ドロップアウトした男は、行き止まりの現実を理解し鉄道に戻ることを決意する
トラックの男は結局行き場もなく、宛どもない旅を続けるのだ
二人の人生は戦後ドイツの姿そのものであったのだ

だから音だけは現実感のあるハイファイなのに、映像はモノクロなのだ
分断を解かれたとき彼らの意識も色彩を感じることになるのだとのメッセージなのだ

トラックと鉄道は並走し、踏切で交差して遠ざかっていく

私達は東西冷戦下に分断されたドイツ人の心境風景を知るだけでなく、誰にも共有可能な人生の生き方の余韻を噛み締めて、この3時間近い映画を見終わっているのだ

21世紀の現在、ドイツの分断はすでに30年も昔の事になっている
ソ連は崩壊し、ワルシャワ軍事同盟も消え去った
しかし米軍の駐留は今も続いており、最盛期からすれば大きく削減されたとはいえ、今も数万の兵が駐留し続けている
ソ連の脅威はロシアのそれに変わったに過ぎないからだ

それでも東西分断は解消された
今ではドイツはEUの中核、心臓となり全ヨーロッパを牽引しているのだ

過去との分断は続いているがそれは既に終わった歴史なのだろうか?
果たして二人の今は色彩がついているのであろうか?

そして日本人は本作に対応するような映像作品を作り出せているのであろうかという疑問が去来するのだ
Lcateiscopllce
Lcateiscopllce
男と男が二人でさすらう。ワゴンで二人は並び座り、サイドカーで風を切る。この二人が時に黙り込み、ふと笑顔を見せ、そしてお互いの故郷を、決して相手の領域に踏み込むことなく、歩み、過ぎていく。
ただこれだけで、なぜか私は涙してしまいます。こうした友が確実にいて、そして「これでいいんだ」と言って別れた友がいたのだと思います。最初から決して続くはずがないと分かりながらも一緒にさすらっていたのだと思います。
この映画は、私の中にひっそりと隠され、守られ続けていた何かに触れる、そんな映画でした。そしてそんな映画は間違いなく正しい映画なのだと思います。
Tiskeeewdnortr
Tiskeeewdnortr
序盤と終盤で"映画"を語るヴェンダース。

二人の男が淡々と旅を続ける姿を映し出し、三時間弱の長丁場。

二人が親しくなって行く過程やその都度、訪れた映画館の映写技師にため息を漏らすような態度など、観ていて気付いたら時間も経過し、退屈に思うことも無い。

そんな風に単純な考えで本作を鑑賞、ヴェンダースだしドイツの歴史や古い映画、新しい映画、色々な思いで撮られた作品だろうけれど、そんなことはお構い無しに楽しく清々しく観れた!?
Iospshgnkxm
Iospshgnkxm
ネタバレ! クリックして本文を読む
映画館から映画館へ
街から町へ
移動していく映写技師と同情することになった男が
文字通りさすらう映画
ストーリーらしいストーリーはなく
全編移動しながら色々な人に会い会話を交わしていくだけだが
どこか自由奔放さを感じる

映写技師の目を通して最後には現代の映画批判をチクリとする
産業化された映画に対して想う事が色々とありそうな感じだったな
俺はこの特に誰が何をする訳でもない映画を観て
穏やかな気持ちになった
人に何かをさせようとする映画ではなかったね
バイクだけは乗りたくなったが・・・