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BRAVE STORM ブレイブストームコメント(18)
昨年、『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』を観た時、一人の敵役に心を奪われてしまいました。
アクションの綺麗な女優、山本千尋さんを初めて知りました。
それから約一年、彼女の出演作に漸く出会えました。
この映画、山本さんの出演シーンが多く、主演の二人にも劣らない位、彼女を見られます。
アクションではない山本さんの表情が沢山見られます。できたら、恋愛映画で彼女の表情を見てみたいと思いました。
ただ、期待していた彼女のアクションシーンは少な目でした。彼女のアクションシーンが沢山ある映画を観てみたいです。
詰まるところ、いろんな山本千尋さんを見てみたいです。
さて、映画はテンポ良く進んで行き、最後まで飽きませんでした。
勝鬨橋が破壊されるシーンは、息をのんでしまいました。
また、ロボットの対決シーンでは、腕の振りがロボコンぽく思えて、妙なリアルさを感じてしまいました。
と、映画はとても楽しめたのですが、近所のシネコンはMX4Dのみの上映。
当たり前てすが、揺れる揺れる・・・。少し気持ち悪くなってしまいました。
自分は落ち着いて観たかったです。
は期待が持てたが・・・
結局ストーリーが進むにつれ、お決まりの邦画特有のちゃっちさが。
ラストもバックトゥザフューチャーをパクるような終わりかた(^_^;)
もちろん映像はハリウッドのビックバジェット映画とは比べるべくもないしCGもショボイ部分は多いけど、(多分)ハリウッドの10分の一もいかない低予算と時間の中でかなり頑張っていると思う。
逆にストーリー展開や演出はひどい。
キャスト陣の演技も子供向け特撮ヒーローっぽいしね。(これも多分演出の問題)
シルバー仮面やレッドバロンなんて、オッサンしか見ないんだから、ストーリーや演技をしっかり大人が観て楽しめるレベルにしてくれれば、多少の映像のショボさなんか気にならないんじゃないかな。
特撮系の邦画全体に言えることだけど、ドラマパートと特撮は監督を分けたほうがいいし、脚本も別の人にしたほうがいいと思う。
で、無事タイムスリップして三男の光三君・・・2050年ってそんなネーミングセンスなん?ってのはさておき・・・が自分の腕時計で現在時間を確認・・・ってそれあんたApple Watchやん!?ご丁寧に表示をBTTFのデロリアンのコンパネ風にしてるけども2050年から来たの、ホンマに?で、2013年の紅健一郎博士に設計図を見せようとキルギス星人から奪ったデータをPCにサクッと挿入・・・ってUSB!?キルギス星人のテクノロジーが!?そしてこ、これは⁉︎と驚く博士。いやいやその前に家にいきなり侵入して来た不審者3名に腰抜かせよ、博士?で2050年から来た理由を説明し巨大ロボット建造を依頼する次男光二君・・・だからそのセンスはよ・・・、というかね、設計図がありゃ作れるのかって話じゃないですか、誰が資金出すんだよ、お前ら手ぶらじゃねえか?で、意外とアッサリ安請合いする博士は条件を出す。これはオレの弟の健に操縦させる、と。なぜ?と問う光二。それが小さい頃の約束だからと博士。仕方ないと折れる光二・・・お前らムチャクチャやからね、そのネゴ交渉!
で、5年後の2018年。健は地下ボクシングで戦う闇ボクサー・・・要る、そんな設定?試合を遠巻きに見守る光二と光三。光三はけったいなグラサンを取り出してかけると観客にエイリアンが混じっているのが判る・・・それって『ゼイリブ』のやつ!ウソやろ、それで判るの?ということで健を助けた光二達はアジトに戻るとそこには兄の健一郎が。兄貴、何やってたんだよ⁉︎とブチキレる健。どうも5年間会ってなかったらしい。健にレッドバロンを見せる兄。訳解らん弟。そこにキルギス星人の魔の手が!キルギス星人は4人がかりで持参したレーザーでレッドバロンの地下格納庫を攻撃!しかし出力が弱いのでなかなか地面を貫通出来ない・・・もう5分くらいかかってるんですけど。というかキルギス星人、ちゃんと工事用ヘルメット着用。で、痺れを切らした光二がシルバーを着用して出撃。そうなんです、彼がシルバー仮面なんです。で、キルギス星人の用心棒ボーグと対決!いやいやそこはそいつガン無視でレーザー使ってる連中を狙うでしょ、アンタもレーザーガン持ってるし!で、あんまり意味のない格闘が繰り広げられてる間格納庫ではレッドバロンに乗る、乗らないで兄弟ゲンカ。5年も失踪してたらそりゃ信用できないでしょ、そりゃ兄ちゃんが悪いよ!で、結局レッドバロンで脱出。健一郎はキルギス星人に拉致される・・・お前らホント何から何まで杜撰なんだよ!でようやく腹を括った健は次女春日はるかとともにレッドバロンの操縦訓練開始。場所は・・・月。重力が6分の1しかないところで⁉︎で、はるかを連れていく必要ある?操縦席の脇で立ってるだけだし・・・というかなんで立ててるの、月なのに⁉︎普段着だぜ、アンタ?とそうこうしてるうちに東京にブラックバロン出現。あれ、早くね?とキョトンとする一同。どうも歴史が変わったみたいだなと健一郎博士の意識が転送されたレッドバロンのAIがポツリ・・・だからお前らとにかく雑なんだよ!で慌てて東京に戻るレッドバロン。そしてキルギス星人のアジトにテレポートする光二とはるか・・・そんなこと出来ちゃうの?健一郎を救出してコールドスリープ中のキルギス星人を皆殺し・・・それはちょっとひくわ、残酷過ぎない?寝てるのに・・・そしてリーダーっぽい奴を殺そうとするとそれはホログラムだった。しまった!というか、それってさあもうキルギス星人はアジトに侵入されることを想定してたわけでしょ、何なんだよ、その茶番・・・あれ、オレ夢見てる?こんなヒドい映画あるわけないよね?で、このままだと全部書いちゃいそうなのでここで寸止めにしますけど、最後唐突に寺脇康文がインディ・ジョーンズの格好で出て来たのにはもうね、鼻息がスーッて出ました。これはさぁシネコンでかけたらアカンやつ!客は他に3人いましたけど全員半笑いでしたよ。オレはもうね、恥ずかしかった、心の中でゴメンな、ホンマにゴメン!って240回謝りました。
ダメな邦画っていうのは製作委員会方式が元凶ってずっと思ってたんですよ。リスクを分散させることが優先されて忖度されて箸にも棒にもかからんモノが出来上がるんやと。でもそれあんまり関係ないんちゃうか?と解りました。だってこれプロデューサーが自分で資金調達してますからね、好きなようにやってもこれってもう純粋に技術的にダメってことですやん。何もかもがテキトー。これは客をナメてるやん、完全に。色々文句あるけどもそもそも何の爽快感もない。これ、主戦場は国会議事堂前なんですよ。大パニックもええとこでしょ。でも死ぬのはブラックバロンにパトカーごと踏み潰された警官2名と成り行きでボーグに殺された健のチャラいチンピラみたいな連れ1名の計3名のみ。一方のキルギス星人はもう何百人も殺されてるんですよ。これで地球人に感情移入せえ言われてもさ、彼らかて止むにやまれん事情があったかも知れんし、対話の道もあったんちゃいます、たかが知れてる数ですやん。でね、シルバー仮面要らんやん。もっと言うとレッドバロン要らんやん!はるか一人で全部倒せたやん!はるか、何気にめっちゃ戦えてシルバー仮面より全然動けるんですよ。それ言うたら春日兄弟も5人も要らんやん!光三なんてグラサンかけたり外したりだけやしさ、何しに来てん!?ただ、それでもレッドバロンとブラックバロンはよう出来てた。見せ場は2分くらいしかなかったと思いますがパシリムとタメ張るくらいのレベルでしたよ。メカデザインもCGも。でもそこは全部タイに外注なんですよ。タイのレベルの高さにビックリですわ、そこは円谷文化がガラパゴス化した国だけのことはある、そこはスゴイ。あとクライマックス以外はアホみたいにショボいのに劇伴が全部オーケストラでメチャメチャ豪華。でもクレジットには演奏者名は一切なし。これってまさか全部打ち込み!?だとしたらものすごい仕事ですよ、これ。ちゃんと演奏してるとしてもスゴイわ、手弁当でノンクレジットってことですもんね、お人好しにも程があると思いますけど。その2点以外は何にも評価できるところがない。これはヒドい、壊滅的にヒドい。これで続編作る気満々ですから、我々映画ファンもナメられたものです。でもまぁ同国人にナメられるのはまぁそういう国民性あるからしゃあないかもやけど、これはブラジルの特撮ファンに絶望的なダメージを与えましたよ。彼らのジャパンリスペクトは根こそぎトイレに流されたと思います。これは我が祖国にとっても甚大な損害であるのは間違いない。以降我が祖国からやってくる特撮は鼻で笑われることになる、これはちょっと許しがたい、とんでもないことしてくれたな、ホンマに。ということで今年ワーストワン、確定です。