ブラジル・サンパウロを舞台に、思春期の若者たちの揺れ動く感情をみずみずしく切り取った青春ドラマ。世界各地の映画祭で話題を呼んだ2010年の短編映画「今日はひとりで帰りたくない」を、監督のダニエル・ヒベイロ自身が同じキャストを起用して長編映画化した。目の見えない高校生のレオは、少し過保護な両親や優しい祖母、いつもそばにいてくれる幼なじみの女の子ジョバンナらに囲まれて平穏な生活を送っていた。ある日、彼のクラスにガブリエルという少年が転校してくる。レオとジョバンナは、レオの目が見えないことをからかったりしないガブリエルと自然に仲良くなっていく。ガブリエルと一緒に映画館に行ったり自転車に乗ったりと新しい世界を知るレオだったが、やがてそれぞれの気持ちに変化が生じはじめ……。2014年・第64回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とテディ賞を受賞。日本では「ブラジル映画祭2015」で上映、18年に劇場公開。
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2015年アカデミー賞外国語映画賞出品決定ブラジル作品。
思春期の同性愛を優しく暖かくナイーブに描く。
オーディションで抜擢された二人の演技にはまりまくり。
鑑賞日:2014.12.26
ブラジル発の青春映画で全編キラキラして若さと瑞々しさが大爆発してたわ〜
そして障害だったり同性への思いだったりがとてもフラットに描かれていて、本来そうあるべきなんだよな、と気づかされる。
最後どうなるのかな〜と心配したけど最高のハッピーエンド。
とっても爽やかな良作!
ガブリエルとの関係性もあっさりとオープンに、全体的に清々しく観れる本作、それで良いのだけれど仄々と進む物語とハッピーエンドな終わり方にスルーされている事柄があるようで、消化不良!?
深刻で悲観的に描かない物語に好感は持てるが、盲目のレオの将来やガブリエルとの関係性など、これからが心配になってしまう。
一緒に体験して共感して感じ合う、とても羨ましいステキな関係。
とにかく全体の雰囲気が良い。
同級生たちのからかい具合もかわいいものだし、親友の優しさも偏りがない、偏見というべき雰囲気はさほど感じない優しい空気の中だからこそ、自分の気持ちに素直になれる。
ある意味でとても健全な作品だった。