アイダよ、何処へ? プロット

「サラエボの花」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したヤスミラ・ジュバニッチ監督が、1995年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の中で起きた大量虐殺事件「スレブレニツァの虐殺」の全貌と、その中で家族を守ろうとした一人の女性の姿を描いたヒューマンドラマ。国連平和維持軍の通訳として働く女性を主人公に、家族を守るため奔走する彼女の姿を通して、事件当時に何が起こっていたのか、虐殺事件の真相を描き出す。1995年、夏。ボスニア・ヘルツェゴビナの町、スレブレニツァがセルビア人勢力によって占拠され、2万5000人に及ぶ町の住人たちが保護を求めて国連基地に集まってくる。一方、国連平和維持軍で通訳として働くアイダは、交渉の中である重要な情報を得る。セルビア人勢力の動きがエスカレートし、基地までも占拠しようとする中、アイダは逃げてきた人々や、その中にいる夫や息子たちを守ろうとするが……。第77回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門出品。第93回アカデミー国際長編映画賞ノミネート。

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アイダよ、何処へ?コメント(9)

enxsla
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"The world just collapsed completely for me," Zbanic recalled, in
a recent video interview.  "The United Nations was supposed to
protect the city, but not a single bullet was fired," she said.
ポートレイトと同じメガネをかけて撮影に臨んたジュバニッチ監督が、国連軍の不甲斐なさを「一発の弾も発射されなかった」と暗喩的に語っていた。

戦後最大のジェノサイドのイベントなのに世界の眼は別の方向の"サラエヴォ包囲" に向けられ、その方が派手だった為にマスコミに取り上げられ、この映画のテーマ「スレブレニツァの虐殺」は怒りとしての注目度は世界としたら低かったように映る。
歴史の中で埋もれそうな出来事を脚本も書いているジュバニッチ監督による『アイダよ、何処へ?』は、世界中で起こる事変から考えると失敗した外交政策の自己負罪拒否特権に対しての非常にとがった切れ味の鋭い告発であり、これらの政策が残しているいかなる種類の人への深淵のような人間主義的で感動的なゲノムレベルの人間そのものの発想から生み出されている。だから、その事に歴史的意味を見つけ、世の中に衝撃を与える形で発信している。

国連平和維持軍によるスレブレニツァのバッテリー工場を安全地帯と信じた多くのボシュニャク人がアリ地獄を再現したその場所にウスバカゲロウことムラディッチ司令官が武装して乗り込んでくる。武器を片手にセルビア人兵士が堂々とバッテリー工場へ入る意味は、すでに平和維持軍はおもちゃのチャチャチャとなりオランダの雇われ兵士はサラリーマンとして他人のボシュニャク人の死は関係が無くなってしまっている。だからムラディッチに忖度して一枚の紙にこだわり、アイダは無視を繰り返され、夫と二人の子の名はリストには載せてもらえない。

"トラウマ・ポルノ" として本作の原題でもある『Quo vadis, Aida?』の意味するところは何か?
新約聖書から引用された『Quo vadis』... ラテン語の「あなたは、どこに行くのか?」の後には、本来は主イエスを意味する言葉が來るけれども過去にはマーティン・ルロイが監督した映画『クォ・ヴァディス 』では暴君ネロによるキリスト教徒への迫害と弾圧を叙事詩として描いていた。

アイダの記憶にはセルビア人、イスラム教徒、クロアチア人がまだ友人や隣人だった時代に、バーでの大騒ぎをする「美人コンテスト」の回想シーンもあるけれども... スレブレニツァの虐殺は、まぎれもなくムラディッチに対して、平和維持軍のショボイ手遅れの空爆なんてものが、多くの血との引き換えに外交の愚かさとアメリカを中心としたNATO軍の活性化を生みだしている。

2021年になり、日本での映画の公開との共時性なのか、ムラディッチ元セルビア軍司令官の終身刑が確定している。
"Every time the electricity came on for a few days, we’d watch films
like a crazy marathon." 監督のコメントより
首都サラエボの映画館の隣で育ち、幼い時から映画監督になることを夢見ていたのに狙撃兵の恐怖にさらされながら、17才になれば、ボスニア戦争が始まっていた彼女... ヤスミラ・ジュバニッチ監督。

自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を感覚的な表現としてさまざまな状態や動きなどを音で表現したオノマトペ... いつも自然現象やニュースの出来事をこの "Onomatopoeia" のように感じてしまうものは無責任で恐縮するけど本作はあまり感覚的に響いてはこずに視覚的にも奔走するアイダの後姿を見れば彼女に良い解決方法が見つかればとただ思うだけに留まってしまう。しかも近代戦において、敵国の文化や人心のよりどころを徹底的に破壊することが、このボスニア・ヘルツェゴビナ紛争では下は幼い子供から上は老女まで敵国の文化を破壊し、殲滅するようにレイプをしたことが事実として記録に残ったのもこの紛争の一つの功罪なのかもしれない。

8,373人の犠牲者もさることながら、多くの方の遺骨の身元がDNA鑑定をもってしても26年を経た今でも未だに分かってはいない... 現実の辛さが怨恨という温床をこれから先、見続けなければならないかもしれない。それを救うかもしれないのがアイダを演じたヤスナ・ジュリチッチという女優さんがセルビア生まれであることを付け加えなければ先が見えなくなってしまうかもしれない。
Lsceriurpudoiisse
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日本が阪神大震災とオウム地下鉄サリン事件で揺れた1995年、欧州ボスニア・ヘルツェゴビナの町スレブレニツァでは、紛争のさなかに8000人もの罪なき住民が虐殺される事件が起きた。本作はこの“スレブレニツァの虐殺”を題材にしているが、国連平和維持軍の通訳として働くようになった現地の女性、アイダという架空の人物を主人公に据えることで、事件のいきさつを的確に示しつつ観客に当事者のような感覚をもたらすことに成功している。

夫と2人の息子がいるアイダは、紛争の前はこの町で教師をしていた。映画冒頭、事件の前段階の状況が駆け足で語られるが、予備知識がないと若干わかりにくいかもしれない。

紛争ではセルビア人、クロアチア人、そしてムスリムのボシュニャク人の3勢力が争っており、スレブレニツァはボシュニャク人勢力の拠点だった。この町で1992年にムスリム武装勢力がセルビア人約1200人を殺害する事件が起き、セルビア側はスレブレニツァを包囲。1993年に国連がスレブレニツァを「安全地帯」に指定して攻撃を禁じ、平和維持軍の基地も設ける。しかしセルビア勢力が国連側の通告を無視して町に侵攻したことで、住民2万5000人が保護を求めて国連基地に押し寄せる…と、ここまでが前段階。

アイダは国連軍のリーダーらに付き添い、両勢力の交渉の場や、軍が住民らに状況を説明する場でボスニア語と英語を通訳する。物資に限りのある基地には数百人ほどの住民しか保護されないが、アイダは夫をセルビア側との交渉役にすることで、息子2人もどうにか基地の中に入れることができた。観客はアイダの視点を通じてことの推移を見守ることになり、国連側の弱腰な姿勢や、セルビア側の威圧的な言動、そして無力な家族や住民たちの不安を目の当たりにする。アイダは異なる立場の人々の橋渡しとして献身的に働きながら、大切な家族を守ろうとするのだが…。

昨日まで隣人同士だった人々が、民族や宗教やイデオロギーを理由に互いを攻撃し殺しあう内戦や紛争の不条理さは、主に2つの場面で印象的に描かれている。最初は、ゲート近くにいたアイダが、外の若いセルビア兵から「先生」と呼びかけられる場面。昔の教え子がにこやかに、さりげなく家族の居所を尋ねてくるのが地味に怖い。もうひとつは、終戦後何年もたってからアイダが教師に復職し、生徒たちの学芸会の舞台を見ているラスト。客席では、敵部隊の隊長だった男も父親の顔でほほえむ。このラストをどう受け止めるかは、観客ひとりひとりに委ねられている。そこにはきっと、いつまでも終わらない民族や宗教の対立から生まれる悲劇について、自分がその立場ならどう感じるか、どう行動するかを考えてほしいという作り手の願いが込められているのだろう。
Osgsxpinkmh
Osgsxpinkmh
ボスニア紛争のさなかで起こったジェノサイドを描いた物語である。恥ずかしながら私はこの事実を知らずに生きてきた。25年前にこれほどの殺戮が行われたなんて、筆舌尽くしがたいとはまさにこのこと。ただし、本作は人が殺し、殺されゆく場面そのものを直接的に見せる作品ではない(それゆえ何が起こっているのかわからない恐ろしさがあるのだが)。むしろ国連軍の女性通訳者アイダの目線を借りて、その”経緯”を紡いでいく。セルビア人勢力によって制圧された街。助けを求めて国連施設へなだれ込む市民。そこへやってくるセルビア兵士。この状況に何ら手を打てない国連軍兵士達・・・。施設内を奔走するアイダの鬼気迫る表情と、キッと鋭い目線が胸に突き刺さる。演じるジュリチッチも相当な覚悟で事実と向き合い、役に身を投じたに違いない。「この悲劇を世界へ伝えたい」という魂の叫びをしっかり受け止めるべき一作。語り継がれるべき渾身の一作である。
Rsynnwlleautddoe
Rsynnwlleautddoe
1995年7月
ボスニア·ヘルツェゴビナ スレブレニツァセルビア人によって占拠される
2万5000人に及ぶ住人たち
保護を求め国連基地に集まってくるが…

ボスニアヘルツェゴビナ紛争中
実際に起こったスレブレニツァの虐殺
ヤスミラ·ジュバニッチ監督が
家族を失った沢山の女性たちから話を伺い
彼女たちから聞いたことに
事実を組み合わせ
女性の視点から描いた作品
この悲劇を経験したあと
彼女たちは言葉や行動においても憎しみを表現するということはなく
復讐をしようとしなかった
ただ
真実を知ってほしいという思いだけ
.
セルビア人にとってはヒーロー視された
スルプスカ共和国軍の司令官たち
残虐行為などで罪が確定したのは
2000年代になってからという

約8000人の男性や少年が殺害された
スレブレニツァ虐殺
この映画は
この悲劇を知らない人たちに
多くのことを伝えている

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