COME TRUE カム・トゥルー 戦慄の催眠実験
プロット
カナダ
02月09日 劇場で
NN4444
プロット
日本
02月16日 劇場で
記憶の居所
プロット
日本
02月17日 劇場で
シノアリス 一番最後のモノガタリ
プロット
日本
02月23日 劇場で
熊川哲也 K-BALLET TOKYO 「熊川版新制作 眠れる森の美女」 in Cinema
プロット
日本
02月23日 劇場で
神探大戦
プロット
香港・中国合作
02月23日 劇場で
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ハーモニー 心をつなぐ歌コメント(3)
女子刑務所に収監されている犯罪者たち
更生プログラムとして始めた「合唱部」が思わぬ反響を呼ぶ
罪を犯す程ではなくても、私たちは皆、どこかで人を傷つけたり、傷つけたりられたりして、それでも前を向いて生きている。
そんな私たちの心を癒してくれるのが音楽であり、前を向こうとする背中を押してくれる。
この音楽が荒んでいた彼女たちの心の傷を治していく温かさに感動して号泣。
実際にあった話を映画化したとのこと。
音楽が好きな人に特にオススメの作品
女子刑務所に入っている受刑者が主人公の、実話をもとにしたお話だそうだ。韓国なので、刑の決め方も日本とは違うのかなと思った。正当防衛で、罪が軽くなってもいいんじゃないかと思う人も多い気がした。情状酌量とか、ないのかなあ。主人公は、刑務所の中で出産し、1歳半まで子供を育て、養子に出す。別れと、再開・・。涙が出て止まらなかった。辛い刑務所生活でも、心が通い合って、合唱団と言う、希望、生き甲斐を持つことができ、一人ひとりが変わっていく。できれば、罪を犯す前にこういう出会いがあれば良かったのに、と思った・・・。
フランス映画の名作『コーラス』では、孤児院の子供たちの合唱が劇中をつなぎ、子供たちの孤独だけれど何とか希望を見いだしていこうとする気持ちを楽曲が雄弁に物語ってくれました。本作でも、わが子を思うジョンヘが別れた4年間の間に、いかに子供を思いつつもその気持ちを歌に込めて、歌唱力を磨いていったか、その変化を少しだけでも挿入していれば、もっと感情移入できたと思います。
それにしてもキム・ユンジ存在感は抜群です。刑務所の中と言えば、陰湿になりがちなロケーションなのに、彼女がいるだけで、バッと花が咲いたように明るくなり、和やかな空気に変わるのです。
そして演技面でも凄いと思ったのは音痴ぶり。普通が母親歌い始めれば、子供は安らぐはずなのに、キム・ユンジが歌い出すと余りの音痴ぶりに、本当に子役が泣き出すのです。それが練習のなかで、徐々に上達していくわけですが、音痴が克服される過程の歌声もきちんと歌い分けていました。何と器用な演技でしょう。
本作の前半はジョンヘの塀の中での子育て奮戦記でもあります。ジョンヘのキャラは天然ボケで、細かいところにくよくよしないタイプ。それにくらべて息子のミヌは、突っ込みタイプで、リアクションが面白いのです。加えて同房の囚人たちも個性的なキャラクターばかりで、随所で笑わせてくれました。
本作に対してもう一点、不満なところを上げるとしたら、ジョンヘの親子の絆だけでは物足りないと思ったのか、少しエピソードを盛り込みすぎて、メインテーマへのフォーカスが甘くなっていることです。
特にラストは、合唱団の音楽指導と指揮を担当した死刑囚ムノクのエピソードが、ジョンヘのメインストーリーよりも重くなってしまったことには、疑問が残ります。
中盤から、死刑実施が久々に行われたというニュースが度々報道されて、ムノクがどんな運命を辿るのか、ほぼ分かってしまうところが興ざめなんですね。
ムノクのエピソードをカットしてでも、もう少しジョンヘの親子の絆のところを丁寧に描いて欲しかったと思います。
但し試写会全体としては、号泣していた人もいましたので、演出の荒さが気にならない人であれば、ラストのお涙チョーダイシーンに、きっと泣けると思いますよ。