ラスト・ワルツ
プロット
アメリカ
04月14日 2018 劇場で
グレート・ワルツ
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
ノーマ・ジーンとマリリン
プロット
アメリカ
12月13日 1997 劇場で
星影のワルツ
プロット
日本
04月21日 2007 劇場で
追想のワルツ
プロット
デンマーク
02月16日 1991 劇場で
ストックホルムでワルツを
プロット
スウェーデン
11月29日 2014 劇場で
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ジーン・ワルツコメント(16)
原作に寄りかかって、医療用語バンバン、社会啓発がっちがち、菅ちゃん不感症的演技のオンパレード、ってことだと、最も伝えたい「お産の悦び」が、書物にはない映像、音楽、肉声のセリフなどによって、ぼけてしまいそうだったのであえて避けたのだと思います。
僕の昨年度観た中での最高作品である、「玄牝」(げんぴん)にインスパイアされた造り、といっても過言じゃないと思います(もともと両作品の原作は、タッチこそことなれ、非常に近しい主張が展開されています)。
この場を借りて恐縮ですが、「玄牝」一度ご覧くだされば幸いです。
コメントでも絶賛してますが、素晴らしいドキュメンタリー「映画」でしたので。
かといって、天才外科医が死の危機にさらされた命を救うような医療ドラマとも違います。
そもそも、菅野美穂演じる主人公は人工授精技術を持っているようですが、その腕をふるうシーンはちょっとしか出てきません。超音波診断と帝王切開もちょっと。
つまり、それ以外は妊婦と医者の会話、または医者と医者の会話ということになります。その中に、産科医療の課題は何か?理想は何か?ということが含まれていたり、産みたくないのに子どもができた人、産みたいのに子どもができない人など、妊娠、出産にまつわる様々な立場が描き出されています。
最初から、そういう作品だと思っていればそれなりによかったような気もするのですが、ミステリーとして期待してしまっていたせいか、ちょっと肩透かし感がありました。
サスペンスと謳ってはいますが、医療ドラマとして観た方が肩透かしを食らわなくて済みました。話が大胆過ぎてリアリティに欠けるからです。
母親に反対されながら父親のいないこどもを産むギャルユミ。経済的な背景も見えず、「奇跡」と、きれい事だけでこどもを産んでは先行きが不安です。
母親に代理母を頼むクール女医理恵、自分に置き換えて考えると、なんだかちょっと、、、代理母問題も最終的にも有耶無耶になった感じで、釈然としないままでした。
終盤、台風で助産師が来れず3人の妊婦が同時に産気づく辺りなんかは、もうパニック映画でした。病床から復活するまりあ先生が超クール。
映画的。あまりに如何にもな展開で、なんだか笑ってしまった。
でも、そんなことは置いといて、
出産って不思議だなあとか、生まれてくるって奇跡なんだなあとか、すごく素直に入ってきました。
「いやいやいや」って突っ込みながら泣いちゃう、みたいな感じです。
こどもがいない私でさえこれだけジーンと(駄洒落じゃないです。ガチです)しちゃうのですから、お母さん方は号泣だったんじゃないかなと。
でも、大森南朋はどうなったんでしょうか。ラスト見当たらなかったんですけど、、、。
あ、あと特典映像のドラマが、もう、泣いちゃうホラーです。
すごいいい話。
海堂尊の医療ミステリーは映画やドラマで観てきたが、
今作は色合いの違うヒューマンドラマという仕上がりで、
あまりミステリーにはなっていない。
先日観た「うまれる」によく似た、産婦人科の話になるが、
今現在の法律では代理母出産は○×…というのも含めて、
勉強にはなった。でもとどのつまりは、赤ちゃんが欲しい。
自分達の子供が…。と切に願う夫婦の前に立ちはだかる
不妊、婦人病、染色体異常、などの問題に今後の医療は
どう対処していくべきなのか。ということなのだろうと思う。
今の日本の法律を変えるのはかなり難しいようだ。
菅野美穂が演じる曾根崎理恵という医師は、
自身が勤めるマリアクリニックで、ある疑惑を持たれている。
彼女の講義を聞いていると、確かに出産への意志がかなり
強固なものであり、何かあるのだろうな…というのに気付く。
子供を持ちたくてもなかなか恵まれない夫婦や、中絶希望の
ヤンキー女子、かなりの高齢出産、とワケありの患者ばかり
が訪れているそのクリニックに隠された謎とは何か…。
原作ではこの主人公はもっと冷徹で合理的、あまり感情の
行き来が描かれていないそうだが、映画版ではなかなか
そのあたりを巧く見せていた。核となる高齢出産の女性が
実は誰だったのか。というのを中盤でネタばらししたうえで、
話をさらに広げている。理恵の辛い過去や、上司の清川との
関係も段々明らかになってくるが…。
扱われているテーマは、記憶に新しい妊婦たらい回し事件、
実母を使った代理母のニュースなど、リアルに迫っているが、
それらをどう変えていくか(今の状態を)という挑戦らしい。
体制の内側から、外側から、理恵の計画はそういうことらしい。
どんな治療を施し、夫婦で力を合わせ、他人の力を借りてでも、
欲しいものは欲しい。という強い熱意はとても分かる。
でもその半面、子供が生まれることは奇跡であって欲しいと、
やはりそんな風にも思ってしまうのだ。
そのことだけに何年も月日を費やし、夫婦で疲れ果ててしまう
生活というのは、私には見ていて辛かった。
子供のいる私には、簡単に分かりはしない苦労に違いないが、
でも、夫婦ってそのためだけに存在しているんじゃないはずだ。
今作でも描かれる父親のいない子供を出産した女の子にしても
これからの生活の方が、ずっと長く大変なのである。
産めば幸せ=これには違いないが、ただそれだけではないと
いう決意、のようなものが今作で描かれればいいのにと感じた。
そんな意味では一組、難病胎児中絶を決断した夫婦の内情が
他とは違ってリアルに胸に響いた。こんな思いをした夫婦には
命の尊さがどれだけ強く刻まれることだろう。その奇跡や尊さが
生きていくためにどれだけ大切になっていくか。が感じられた。
そして理恵の母親。さらにマリア院長。
彼女達の決断は(良い悪いを別として)子供を持つ全ての母親に
通じるものを感じた。自分の命を賭してでも守りたいものが何か。
ミステリーとしてはいまいち、やはりドラマとして観るべきか。
(浅丘ルリ子はさすがの厚化粧^^;ながら、見せ場を奪う名演技。)
そこそこの年代のカップル・ご夫婦って感じのお客さんが多かったですね。