THE WAVE ウェイヴ

7.0/10
合計19件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   108分
言語   ドイツ人
地区   ドイツ
書かれた   デニス・ガンゼル
劇場で   11月14日 2009
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THE WAVE ウェイヴ プロット

実在の事件をもとに、高校生たちが集団狂気にのめり込んでいった5日間の心理実験を描いたドイツ映画。映画の基になったのは、1967年、カリフォルニアの高校のカリキュラムで行われた、「ナチスの独裁政治を繰り返さないため、実際に独裁政治を行ってみる」という実験。1日だけのはずであったその実験は瞬く間に学校全体へ広がり、その集団は「ウェイヴ」と名付けられ、実験を始めた教師ですら制御できなくなっていた。

THE WAVE ウェイヴ 俳優

THE WAVE ウェイヴ 写真

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THE WAVE ウェイヴコメント(19)

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ことば巧みに、若者を操っていくことはそんなに難しいことじゃない。命令に従っていればいい、規則に則っていればいい、指導者のいうことを聞けばいい。自分で考えない、思考停止に陥ってしまうことでこういった、脅威的な力が生まれてしまう。

日本も今、そういう状況に近づいているのではないかと思う。威勢のいい「この道しかない」という言葉で、思考停止させられていないか。

「こんな人たちに負けるわけにはいかない」という表現もそう。民主主義の根本である、多様性を排除し、自分たちに都合のいい人たちだけのために政治をしようとする。

世論の反対を押し切った原発再稼働、秘密保護法、共謀罪、集団的自衛権。独裁的な決定が当たり前になっていないか、

安倍自民のままでいいのか、団結より、大事なものは何か。
違う意見を、許すこと、受け入れること。

ドイツ映画から、日本の政治について考えさせられました。
うーん。
Gpixsonmhks
Gpixsonmhks
実際にあった話を元に作られた映画で、ある教師が独裁が現代では起こりうるのかというテーマで1週間授業を行い、面白半分で始めた生徒達が知らず知らずのうちに独裁の虜となっていき、プロジェクトを始めた教師自身も制御できない事態になってしまうという映画です。現代では独裁は起こらない、自分は大丈夫とどこかで信じている学生達が、独裁によってもたらされる連帯感、仲間意識、優越感という蜜の味に酔いしれて、選民思想的な考えを正当化していく。そこに至るまでのプロセスがジワジワときて、ホラー映画よりも怖かったです。特にメインキャラの1人の、気弱な生徒が独裁によって、初めて集団意識というものを覚えて自分が特別な存在だと感じてから、心の奥底に潜む闇が一気に解放されていくところがゾクゾクきました。人間とは本当に弱い生き物で、良くも悪くも一人では生きられないのだと思わされる映画でした。
Epehisanhc
Epehisanhc
ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」で洞察されていた、「バラバラの大衆によって」全体主義が生み出されることを映画は直接的な描写によって語る。
すなわち、先生が席替えによってそれまでの仲良しグループを解体したことが、生徒たちがこのクラスへの帰属意識に依存するきっかけとなった。
物語というよりは、映像化された思考実験と言ったほうが、映画の意義を感じ取りやすい。
Omkpssnghxi
Omkpssnghxi
大学の心理学の授業で観ました。
生徒たちがどんどんのめり込んでいく様が怖かった。
実際に起きたことを映画化しているということで、現実味があって面白かったです。

いっときうちらの中でもあのジェスチャー流行りました
Slshelpefr
Slshelpefr
この映画、ホラーではない。しかし、ホラー以上に恐ろしい映画だ。人間性が崩れていくに従って独裁へ傾倒ていく過程は、まさにナチス誕生を見たような気分になった。

ドイツのとある高校で、生徒が選択できる、テーマごとの一週間の実習はじまる。そのテーマにのひとつの「独裁」を受け持った教師は、「独裁」とはどういうものかを、自分が独裁者に扮して生徒たちが体験させようとするのだが、これがとんでもない方向へと発展してしまう。

「独裁者」に扮した教師は、生徒たちに規律と調和を強制させる。そのために、制服を皆に着せて、自分たちのグループ名を決め、さらにマークまで作成する。最初は、個性派ばかりの寄せ集めと思われた教室の生徒たちは、教師の強制をこころよく受け入れだした途端、強固な組織へと変貌してしまう。その瞬間から、個性派集団が没個性の集団となってしまったのだ。

そうなってしまったのは、生徒たちがあまり経験したことがなかった一体感を強烈に感じたからだ。男も女も、不良も秀才も、人種も宗教も関係なく、「独裁」の前では同じ人間になれる、人間性を崩しても「独裁」の前に集まると信頼が生まれる、ということに気づいた途端、「独裁」そのものがイデオロギーとなり、「独裁者」は神になれる、という、まさにナチスが生まれる経緯そのままが、この作品では描かれていく。

この作品の何よりコワいところは、ナチスを生んだドイツで実際に起こった事件が、この作品の原案になっていることだ。ドイツでは「ナチスは屑」と教育されているにもかかわらず、「独裁」が生まれやすい土壌があるというところは、本当にショックだった。

そんな人間的なコワさが随所に観られるせいか、登場する生徒たちがときどき気持ち悪く感じてくるのが、この作品の欠点だ。それを生理的に受け入れて、自分も「独裁」にハマるかもしれないと思ってくる人なら、ある意味、これほど面白い映画と感じるだろう。もっとも、それが一番コワいことなのだけど...。