くれなずめ

7.1/10
合計17件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   96分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   松居大悟
劇場で   05月12日 2021
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くれなずめ プロット

「アズミ・ハルコは行方不明」「君が君で君だ」の松居大悟監督が、自身の体験を基に描いたオリジナルの舞台劇を映画化。高校時代に帰宅部でつるんでいた6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに集まった。恥ずかしい余興を披露した後、彼らは披露宴と二次会の間の妙に長い時間を持て余しながら、高校時代の思い出を振り返る。自分たちは今も友だちで、これからもずっとその関係は変わらないと信じる彼らだったが……。6人の仲間のうち、主人公・吉尾和希を成田凌、舞台演出家として活躍する藤田欽一を高良健吾、欽一の劇団に所属する舞台俳優・明石哲也を若葉竜也、後輩で唯一の家庭持ちであるサラリーマン・曽川拓を浜野謙太、同じく後輩で会社員の田島大成を藤原季節、地元のネジ工場で働く水島勇作を目次立樹がそれぞれ演じる。

くれなずめ オンライントレーラープレイ

くれなずめ 俳優

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くれなずめコメント(16)

Emieapldst
Emieapldst
身に覚えがある学生時代の馬鹿騒ぎに笑い、
事情がわかってきた中盤から涙。
そして、あまりのバカらしさに呆れながらも、
笑いと涙が同時に襲い酸欠になった。
今はコロナで我慢だが、
アイツらに無性に会いたくなった。
ラグビー部、ゼミの悪友達に。
Gimposskhnx
Gimposskhnx
バカできる年頃を共に過ごした友人はホントかけがえのない友達だよね。
くだらなくてつまらない事でも何故か大笑いできる。
そんなことを思い出させてくれる作品。

ラス前の特撮?シーンもくだらなさすぎて許せる。
6人の特色が丁度良い感じで観られて好き。
ファンタジーなんだから多少の事には目を瞑ろう…
お金のかかってないチープ?な感じが楽しめる方ならかなり楽しめると思います。
滝藤さんの使い方がちょっと勿体ないかなと。
あそこ遊ばさない方が良くね?って。
Mgsnpsikhxo
Mgsnpsikhxo
なかなか面白い作りになってる。
ラスト辺りは、クスッと笑える感じでもある。

短期間の中で、亡くなった吉尾が永遠と付き纏う。
学生時代の思い出も交えながら、仲間内の間で、今現時点でまるで吉尾が生きているかのように、今現時点でそこに吉尾が存在するかのように振る舞われ、、。
親しかった友人が亡くなった現実を受け入れるというのは非常に辛いことだということが上手く描かれてる。

ここまで皆に思われているというのは、吉尾は幸せ者だったなあと思う。

(ちょい役で、かなり色々な人が出演している。)
poprya
poprya
やっぱり僕は松居大悟作品が好きみたい。結構傑作なつもりでいたけど、終盤のモヤはそれなりにあるのであえてこの評価。元々舞台なだけあって、その違いも気になる作品。

松居大悟の脚本は、アクセルとブレーキの加減が上手いと思っている。基本的にパラレルワールドに観客を引き連れて作っていくような作風。今作もそんな感じ。違和感なく見せておいて、落とすところで落とす。その加減が上手いから、かなり泣いた。ただ、ネタバレレビューを書きたくないので伏せておくが、ちょっとパラレルのさじ加減が強かった印象。あいつららしくもあるんだけど、それではちょっと消化不良で、こっちが置いてかれてしまった。その辺は観てくれると分かると思う。ん?となる人もいるはず。
なので、観た直後は作品にしみじみ来ていたが、ここに来てキャストの方が印象的に。特に6人は皆好きなキャストなので文句なしとして、格段際立っていたのは前田敦子。高校生から大人になるまでのブランクを上手く体現。ある種この作品のヒロインのような存在ということもあって、なかなか際立っていた。あと、脇役の使い方も豪華。キャストがバーッと書いているクセ、あんまり出てこない。ほぼワンカットみたいな出方なのも、時系列を感じさせて面白い。
また、長回しだったのも良かった。挨拶代わりに6人のダラダラした空気が映し出されるが、それをそのままパッケージにしているので、グイグイ引き込まれる。

また同窓会や結婚式に呼ばれた時に観たい作品。全編に漂う哀愁と優しさが堪らない。ちょっとアホな男子をあのイケメンたちにやらせるのもなかなか憎い。舞台版も観てみたい。
Xgshoimknps
Xgshoimknps
古い友に限らず、家族であれパートナーであれ、大切な人と豊かな時間をともに過ごした記憶はたとえ意識の奥底に沈んでいても、何かを見聞きするなどふとした拍子に思い出されたりするものだ。あるいは、大切な人が「ふっといなくなった」後でも、夢に出てきて何の違和感もなく昔と同じように会話したり笑いあったりということだってある。誰もが経験する大切な人の記憶をめぐるそんな心の動きを、何とも鮮やかな手法で作品化したのが松居大悟監督の「くれなずめ」だ。

友人の結婚披露宴で余興の「赤ふんダンス」を披露するため久しぶりに集まった高校時代の仲間たち。高校当時は帰宅部でさえない彼らだったが、文化祭の出し物を一緒にやったことで意気投合し、卒業後も毎年のように集まっていた。だが5年前にある重大なことが起き、それ以来会っていなかった彼らが久々の再会を果たしたのが、映画冒頭の披露宴会場での打ち合わせだ。

「老けたなあ」「全然変わらないっすね」という再会場面でありがちな言葉のやり取り。あるいは、飯豊まりえが演じる会場スタッフの言動。冒頭のシークエンスからさりげなく伏線がいくつもはられている。ただし、始まってからものの十数分で、この映画の仕掛けに関する種明かし――とまではいかないにしても、かなり明白な示唆――が吉尾(成田凌)の口から告げられる。

「暮れなずむ」からの造語であるタイトルは、昼から夜に移る狭間の時間である夕暮れ時に、先へ進まず敢えて立ち止まることを肯定する言葉として受け止めた。劇中で描かれることの大半は、披露宴と二次会の間にぽっかりと空いてしまった狭間の時間であると同時に、彼ら一人一人の回想を通じて次第に明らかになる、5年前の出来事にうまく折り合いをつけられずにいる人生の停滞期とも呼ぶべき現状だ。

彼らが過去と折り合いをつけられるように本作が用意した仕掛けは、ある種の共同幻想だ。現実の事象に寄せて解釈するなら、集団幻覚に近いだろうか。本作は松居監督によるオリジナル舞台劇の映画化だが、演劇にせよ映画にせよ、劇中の虚構を観客が真実であると信じるという意味で、劇や映画を観る行為もまた共同幻想のようなものかもしれない。

過去の悲劇を克服して前へ進めというポジティブな励ましは世にあふれている。だが無理して進まなくていい、人生に立ち止まる時期があっても、会えなくなった大切な人をゆっくり想う時間があってもいいじゃないか。「くれなずめ」はそんな別の選択肢を示してくれたように思う。