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ゴールデンスランバー(2010)コメント(20)
自宅(民間放送)にて鑑賞。オープニングとエンディングのカット揃えていた。柄本明演じる“保土ヶ谷康志”が物語に絡み始める頃から寓意的になり興醒めしだす。整形後、伏線を順に消化する下りも展開が読めてしまい全体的にご都合主義的な印象が強く残る。恐らく版権の関係で使えなかったであろうタイトル曲はビートルズの方が数倍良かったと思う。ヒロイン“樋口晴子”役の竹内結子あざとい演技が鼻に付く。“佐々木一太郎”の香川照之も活かされておらず他作の方が魅力的。そんな中“小野一夫”役の劇団ひとりの演技が光っていた。55/100点。
・原作は知らないのですが、本作を観る限り、種明かしやソレを匂わす描写も弱い。一方、ハリウッドならこの先に黒幕への復讐へと繋がって行くと云った展開が多い。ハリウッド的展開に馴れてると、逃げ切る事だけに焦点を合わせた本作では、謂わば受動的なカタルシスしか得られず、物足りなく感じてしまう。
・鑑賞日:2011年10月1日(土)
中村義洋監督の作品。
この監督の作品は観たコトないので、初鑑賞。
映画のトレーラー観た感じだと「ミステリー」っぽい作品。
・・なんだけど、見終わった直後の結論を言っておくと、全く面白くなかった。
まず、物語のジャンルとして、「ミステリー」ではない。
謎は謎のまま話が終わる。それは良いとして、自分がミステリーが好きなのは、ミステリーの場合脚本がしっかりしてないと物語として成立しないからだ。中途半端な脚本だと、細かいところで矛盾が起き、エンディングを迎える前に破綻する。なので、良作と駄作の違いがはっきりわかる。
ミステリー以外、特に人情話だと、ご都合主義的な展開ばかりでストーリーに脈絡が無く、観ててイラついてくることがある。この映画はまさにそれ。+コメディ要素も加わってるから、脚本の妙なんて期待できるわけもなく。。
さて、ここから先は少しネタばれ要素あり。。
まず最初の事件発端、首相暗殺なんて大事件が起こり、かつ主人公にその罪を周到に着せる計画でありながら、主人公があっさりと逃亡できるとこ。そして、通り魔犯人が都合良く協力してくれるとこ。何で協力してくれるのよ?しかも、何で漫画喫茶で都合よく隣にいるの??こいつ、主人公がピンチのときにほんと都合よく現れすぎだし。それと、最初の登場は何で車??こいつ自転車が行動手段じゃなかったっけ??
で、主人公の父親。都合よくあのタイミングで息子にTVメッセージ??くだらねぇ。。。ヒロインの行動も意味不明。別れた男なんだよね?しかも、良くわからん理由で。。「よくできました」で終わりそうって…なんじゃ、それ。。。
最後のオチもくだらない。
エレベーターで偶然出会うのはいいとして、これもまた都合良くヒロインの娘さんが「大変よくできました」のハンコ持ってる。何で持ってんの??
「ゴールデンスランバー」は「黄金のまどろみ」という意味とのこと。
なんとなーく、昔の思い出を引きずった30~40代の人間が、昔は良かったねー的なノリで作った映画(脚本)っぽい。ほんまにくだらない。。ちょっと前に流行った「三丁目の夕日」ブームみたい。。
こういう失望が続いて、徐々に邦画を観る気がなくなってくるんだよねぇ。。
もちろん、映画は人によって受け取り方も違うし、映画館の帰りで「面白かったね~」ってしゃべってる人達も居たので、それぞれ観た人が判断すればよい。
けど、自分としては全く評価に値しない映画だった。
映画というのは「何を期待するか?」で全く評価が変わってくる。
自分が映画に期待してるのは「話(脚本)の絶妙さ」。
「こう来たかーーっ!」と期待を裏切るような展開に楽しさを感じる。
期待は「ハッピーエンド」でもいいし、「役者の演技」でもいいし、「演出の新しさ」でもいい。それは観る人それぞれ。この映画に対しても、自分とは全く違う期待をもって観れば、面白いと感じることもあるんだろう。
(原作読んでれば、違う期待をもって観ただろうなーとも思うし。)
そのコトを改めて気付くきっかけになったという意味では、映画観た甲斐があったかもしれないな。
あまりに現実離れの都合のよすぎる展開にコメディだと思うのだが、全く笑えなかった。
人生で初めて自分のお金で買った小説が『ゴールデンスランバー』だった。小学生高学年でも分かるテンポの良さと、伏線回収の気持ちよさ。さすがに小説の醍醐味とメッセージは分かっていなかっただろうが、伊坂作品を良く読んでいたあの頃を思い出した。
実のところ、読んだと言っても8年以上経っているので覚えていないところばかりで、かなり新鮮な気持ちで楽しめた。序盤から訪れる危機とサスペンスの様相。何一つ疑念を持たない青柳の顔色が次第に悪くなり、危険な事が身に降りかかっていることに気づく。それを追体験するようなスリル。樋口と視点が変わることによって浮かび上がる事実と過去。そして、伊坂幸太郎作品を象徴する怒濤の伏線回収と人間ドラマ。139分を飽きさせない圧倒的なスケールとテンポがたまらなく良かった。最後には涙で画面が滲んでしまうほど…。
堺雅人も竹内結子もそうなのだが、現実と地続きしているような世界観の体現が上手い。天変地異のような大事件に巻き込まれているのに、リアリティを感じてしまう演技はさすが。竹内結子はもういないと思うと胸が苦しくなる。香川照之も非道な正義を振りかざす警察官のヒールぶりも良い。
最後に触れたいのは、音楽。やっぱり斉藤和義だったのか。同じ伊坂幸太郎原作の『アイネクライネナハトムジーク』でも良い化学反応を魅せていたが、ここでも凄かった。スリルを音楽で扇動したかと思えば、ドラマにはハンカチを差し出すような暖かさを引き出す。そうしたバランスとサスペンスの重厚感が生んだからこそ、素晴らしい1本になったのだろう。
僕個人の青春が詰まっている記憶も溢れてきた本作。ただ、単に情が入ったスコアではないことをここで記しておく。間違いなく、サスペンスの良さを生かした究極の1本であることに間違いないからだ。