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雨のニューオリンズ プロット アメリカ 01月01日 1900 劇場で
雨の町 プロット 日本 03月25日 2006 劇場で
雨のアムステルダム プロット 日本 03月21日 1975 劇場で
雨の轍 プロット 日本 07月06日 1993 劇場で
光の雨 プロット 日本 12月08日 2001 劇場で
雨の詩 プロット 日本 11月12日 2022 劇場で
シェルブールの雨傘コメント(20)
歌唱を担当したダニエル・リカーリやジョゼ・バルテルなどの歌手の歌声も素晴らしく、演者の口の動きに完璧に合っている。デジタルではない時代の映画としてこれほどのクオリティを達成できたのは、ジャック・ドゥミ監督の類まれな才能というほかはない。
90分の短い映画だが、恋と戦争、お金と生活、信頼と裏切り、赦しと幸福など、人生の岐路で悩むテーマのすべてが盛り込まれている。半世紀以上を経た現在でも新しい感動がある。本物の名作はいつまでも名作である。
ただ、全編ミュージカルの美しい楽曲と、カトリーヌドヌーブのずば抜けた美しさが、すさまじい相乗効果を生んで、この映画の評価を絶対的なものにしている印象。
男目線からしたら、ふざけんな的目線にもなりますが、女性目線で考えれば確かにその計算は正しいというか。
その流れでラストシーンをみてみればあらためて味わい深く、ラストシーンだけでもいろんな考察が捗り、そしてなんだか切ない気持ちになる名作だなと感じてしまうのです。
カトリーヌドヌーブ、今のご老体しか知らなかったので、確かに絶世の美女だったという言葉に偽りなしといったところ。実際当時妊娠していてこの映画を撮っていたというのにもたまげましたが。
フランスの港町シェルプールにて工場で働く青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブの恋の物語。
全編ミュージカル(歌の様に台詞が進行)と甘ったるいフランス語で気を緩めると眠気が襲う為、ミュージカル慣れしていない人には根気と持久力が必要です。
傘屋の娘役のカトリーヌ・ドヌーブ、大変美人でいらっしゃる。晩年の姿の面影はあります。(特に横顔)
1957年の16歳から1963年の22歳までのジュリビエーブを演じているのだが、上手く変貌していると思う。
子供の件が上手いアクセントに。
ギイとの甘い恋、徴兵による切ない別れ、変貌する生活状況での決断、再会そしてこみ上げてくる想い。
バックで流れる曲に聞き覚えが、、かなり他で流れてますかね?
「傘のみで生計なりたつんかい⁉️」「叔母の遺産で楽にGS作れるんかい💦」とツッコミ所はありますが、1964年フランス製としては名作だと思いますよ😅
登場人物のファッションやインテリア、背景がヨーロッパならではの色遣い。トータルなコーディネート。
有名なテーマ曲がドラマティック感の演出に相当貢献していると思った。この音楽がなかったら、そんなに哀しい話でもないような…。
「ラ・ラ・ランド」はこの映画を参考にしているのかも。ささやくような、語るような歌で全編が構成されていることと、ある所で離れていった二人のその後の人生と再会。でも、ランドの方はもっとダンサブルなので違いは明らかだけど。
カトリーヌ・ドヌーブが彫像のような顔立ち。母親役も幼馴染役の人も美人なのだが、一際大きなオーラがあって一見の価値はあるかと。
演出はまるで動くマティスを見てるよう。色彩感覚や細部まで計算された構図にため息が出た。
また戦争によって運命を翻弄され、たどり着いた結末を受け入れて生きていくこの時代の人たちの人生哲学を感じた。