ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 プロット

女子高生の遥はある日、幼い頃よく遊んでいた武蔵野の神社で、捨てられたおもちゃで遊ぶきつねを見つける。そのきつねを追って、人間たちがほったらかしたものでできた異世界「ホッタラケの島」に迷い込んだ遥は、そこでかつて大切にしていた、母親の形見である手鏡を探し始めるのだが……。監督は「砂時計」の佐藤信介、主人公・遥の声を「ハッピーフライト」の綾瀬はるかが担当。

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ホッタラケの島 遥と魔法の鏡コメント(13)

Eeadalccufnr
Eeadalccufnr
試写会で鑑賞しました。
子供の頃に大切にしていた物が、いつの間にかなくなってしまって・・・、といった経験は誰しもあるもの。
「物を大切にしなきゃいけないよ」
という作品のテーマに、当たり前だけど忘れがちな心を、大人は改めて考えさせられ、子供は教えられることでしょう。

3Dで描かれたキャラクターはとても可愛く、主人公を演じた綾瀬はるかの声は違和感無く、とてもキュートではつらつとしていました。
ただストーリー展開はどこまでも予想通りで、単純明快で分かりやすく優等生。
ハラハラワクワクはするものの、どこかにスパイスの効いた箇所があれば良かったなぁと感じました。
大人の私にはちょっと物足りなかったです。
子供連れで観るのはちょうど良いのかな。
Kllcsbomal
Kllcsbomal
絵本を一冊読んだような暖かみ
ポップで明るい雰囲気だけどちょっと気持ち悪さもある、絶妙なところをついたビジュアルがなんとも心地よい。
Nsgphosimkx
Nsgphosimkx
本作は、内容以前に、国産3Dアニメ開発への布石となる意欲作。全編CGアニメーションは国産初ではないでしょうか。
ただ先行するハリウッドのアニメ作品と比べてみると、動作のぎこちなさや、肌や髪の毛の質感など、まだまだ技術的な開きはかなりあります。
但し、キャラクター的には、主人公の遙かやホッタラケの島の住人達のキャラがきちんと立てられていて、国産アニメの伝統を受け継いではいます。

本日同行したアニメ業界のディレクターの方のお話しでは、本作での実験的な取り組みをバネに、国産3Dに向けて、改良が進んでいくだろうとのことでした。すでに同じスタッフにより、本作の反省点を生かし、フルCGアニメーションで『よなよなペンギン』(12月公開)の製作が進められています。
国産3Dアニメも急速にハリウッドへ追いついて行くのではないかと期待しています。
但し、宮崎駿監督など日本アニメの著名クリエーターの多くは、3Dに否定的です。本作を見て、さらに現在公開のヒット作『サマーウォーズ』と比べると、日本アニメに3Dは必要なのかという疑問にぶち当たります。
ハリウッド映画で3D化が進んでいる大きな要因は、興行上の理由から。キャラとストーリー性で確立してきた国産アニメにとって、無理に3Dしなくとも客が呼べる作品が可能であること『ポニョ』などで証明済みです。
皆さんはどう思われるでしょうか?

さて、本作はストーリー面でも、突っ込みたくなるところが多々あります。
人がほったらかしにしたものをこっそり運び出し、集めている異次元の島「ホッタラケの島」の迷い込んだ遙が、母親の形見の大事な手鏡を島の統治者から取り返すというお話しです。
主人公の遙は、女子高校生なのに、途中の手鏡争奪戦のドタバタでは、明らかに子供向けの展開。遙の少女時代の描写がよかっただけに、いっそ遙の設定を少女にしてしまった方が、しっくりしたも知れません。

また、「ホッタラケの島」の世界観も不明確です。宮崎作品であれば、作品の舞台がどんな世界か、登場人物のセリフをとおして、明確に語れるのに、本作では最後まではっきりしませんでした。お稲荷さんと関係があるのなら、島全体をキツネキャラで統一したほうが分かりやすかったのではないかと思います。

それと、人間界から拾ってくるばかりで、生産するすべを持っていないという島の割には、いろいろな物が独自に発明されて、使われているのは大きな矛盾でしょうね。

但し拾得物を積み上げて作られた島の景観は、なかなかカラフルで、「ゴミの島」には見えませんでした。

このようにストーリーには、アラが目立ちますが、メインテーマはすこぶるいいお話しなんです。
一見、放置された物を活かしていくというエコに繋がる話かと思いきや、ホッタラケの本当の意味は、ほったらかしにしていた記憶だったのです。

少女の頃母を病気でなくした遙は、その後の父との二人暮らしで、母親を失った寂しさの分、父親にきくつ当たっていたのでした。
ホッタラケの島で、なくした手鏡のなかに飛び込んだ遙は、そこで少女の頃のほったらかしにした記憶に出会います。

その頃の自分は、母親からどんなに可愛がられ、愛されていたか。そして父親の妻が死んだときの悲しみよう。そして、そのあとどれだけ父親が自分を一生懸命育ててくれたか。遙は、父親が作ってくれたハンバーグ弁当がとっても美味しかったことを思い出します。
内観療法を受けられると、このことは凄く実感できます。
皆さんも往々にして、毎日をよく考えず、その場しのぎの刹那で暮らしていたら、次第に人から受けている愛に鈍感になり、していただくことかが当然と思うばかりか、してくれないことに不平不満の気持ちを持ちがちではないでしょうか?

主人公の遙も同じだったのです。
父からの愛情、父が自分にしてくれたこと、そして迷惑をかけたこと。自分も辛かったはずなのに、それを平然と受け止めてくれたこと。そんなかけがえのない、宝物のような愛の記憶を、遙は記憶の隅にほったらかしにしたままだったのです。

だから遙の忘れた記憶と受けてきた愛情のシンボルとして登場する、コットンといういつの間にかなくなっていたぬいぐるみとの再会も感動的でした。

記憶を取り戻した遙は、明らかに変わっていました。それは父親に電話する声が、優しくなったことです。そして、以前は適当にうざったく答えていた、今晩何食べたいという父親の問いかけに、二つ返事で、「ハンバーグ!」と答えたのが印象的でした。

記憶のほったらかしをもっとテーマとして絞り込んだら、サマーウォーズに負けない感動作品になっていたことでしょう。