ナショナル・シアター・ライブ「ベスト・オブ・エネミーズ」
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アメリカ
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The Public Image Is Rotten ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン
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アメリカ
08月14日 2021 劇場で
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フランス
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11月07日 2009 劇場で
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パブリック・エネミーズコメント(20)
ラストの余韻は好きだ。
犯罪者が英雄視されて勘違いしちゃってるのが見てて痛い。
あと、登場人物がわかりにくい。
主人公の強引さと、暑い日には血管を冷やすところと、ニヒルな笑顔と、ヒロインの衣装とか、呼吸に合わせたようなカメラワークなど細かい演出のセンスが好き。
結果として、この映画はハリウッドスターがかっこよく銃撃戦を行うだけの映画に過ぎなかったと言ってもいい。
オープニング
印象的な囚人服のストライプと警官バッジで明確に犯罪者と警察の戦いであることを印象づけ、ジョニーデップ演じるデリンジャーの能力、スマートさ、プロフェッショナルさを1つの大きなアクションを用いて築くことができていた。次のクリスチャン・ベール演じるパーヴィスの登場で、きれいなProtagonistとAntagonistが出来上がって、上々の立ち上がり。しかし、そっからというもの、それ以上のものは出てきませんでした。
デリンジャーのキャラクター
”パブリック・エネミーズ”という題名が皮肉的に示唆するように、敵は政府であり一般人には危害を加えないというキャラクターは、行動やセリフで何度か現れますが、デリンジャーには魅力的な野望と、人間的な弱さや問題がない。唯一あるのは偶然見かけた美人への忠実な愛。バックグラウンドも見えてこないし、ほとんどのシーンが、どんだけビリーを愛しているのかと、銀行強盗、銃撃戦に時間を使っていたのが残念。
サブキャラクター
デリンジャーの仲間にも、捜査官側にも魅力的になりそうなキャラクターはいるのに、そのキャラクターや双方のコミュニティ内での繋がりみたいなものを作り上げることができていなかったので、デリンジャーの仲間が死んだとき、捜査官が金言を言ったときに動くのはストーリーだけで、視聴者の心は動かない。
史実に基づいた本を原作とする映画の難しさか。FBIが設立される原因となった犯罪者というストーリーはどちらをメインとして描くのかも難しい。充実は曲げられないし。脚色という意味でどう映画の脚本に書き換えられるのかが本当の能力ということを思い知らされた。
残念でしたー。