トウキョウソナタ

6.9/10
合計16件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   119分
言語   日本語
劇場で   09月27日 2008
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トウキョウソナタ プロット

「アカルイミライ」「LOFT」の黒沢清監督が、東京のごく普通の家庭の崩壊と再生を描いたホームドラマ。主演は香川照之、小泉今日子。小学6年生の次男・健二は父に反対されているピアノをこっそり習っている。しかし父親はリストラされたことを家族に打ち明けられずにおり、兄は米軍に入隊しようとしているなど、やがて家族全員に秘密があることが明らかになっていく……。第61回カンヌ映画祭では、ある視点部門審査員賞を受賞した。

トウキョウソナタ 俳優

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トウキョウソナタコメント(18)

uagcfhy
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アンジャッシュ児嶋の演技が神がかり的!

家族の生き方がハードボイルド!

何故か、失業者の生活がわざとアメリカンなのは、わざとか、炊き出しとか?

ピアノの先生に萌える坊やはケミストリー。

小泉今日子の演技はヒストリー。
黒沢清にホライゾン。
街角はエンプティー。
我が家はエンプティー。

何故か役所はインポにキュア。
エロカワで超目立つ主婦小泉今日子がここにあれ、ご笑覧あれ、寸止めですけど!

ソナタてどこがソナタでしょうか?いやピアノがソナタやん、ソナタのせいで、トウキョウソナタいやーんまじピアノ上手い🎹!
井川遥綺麗、魔性の女好き!

何気に、監督は女優を撮るのが上手い、やばいよやばいよ!

何故か、見て終わると、キングダムかるろうに剣心見たような気分だ!

しかして、ワンオクだ!
Xhkipgomsns
Xhkipgomsns
“感動した”の表現よりも
“心動かされた”こちらの表現がしっくりくる作品でした。

また、作中の人物たちは“わたし”そのものでした。
映画を観ながら、こんな、思いを抱いたのは、はじめて。

~ あれっ、これ、俺そのものじゃん ~

表現がストレートではない。
顔は笑っているのに、心は泣いている。
顔は笑っているのに、心は怒りに震えている。
誰しもに囲まれ、いつも笑顔なのに、孤独感に打ちひしがれている。

人間って、単純な部分はありますが、
すべてが、単純なわけではないですよね。
すべてが、だから上のよっつにあてはまるわけでもない。

心の奥底を暗闇までてさぐりで歩をすすめれば、
“ほんとうのわたしのきもちなんてだれもきづいてくれない”

こんな思いが、どこか気づかない場所に、それもあ自分自身が
気づかないように、無意識のうちに、隠してしまっているだけのような気がします。

この作品に登場してくる人たちも、
メインである4人家族含め、すべてが心の奥底で、
誰もわかってくれないんだ、と秘めごとを抱えていました。

ある人は、リストラされた事実をかくし、
ある人は、ピアノ教室に通う事実をかくし、
ある人は、米軍の外国人部隊へ入隊申込をした事実をかくし、
ある人は、ある人がリストラされた事実をかくしていることに、気づいたことをかくす。

はたからみれば、ふつうの家族でも、だれしもが、ひとつやふたつ、
言葉で伝えられない、伝えたくない“言葉”があるのではないでしょうか。

なにか、共感しすぎてしまって、逆に居心地というか、すわり心地が、変でした。

~フィクションの世界は、ありそうでないもの。このさじ加減が大事~

役所広司さんが、登場するまで“ありそうである世界”そのものでした。

登場してからは、現実の中に、非現実なものが、
ドボンと投げこまれ、ようやく、映画を観ている気にさせられました。

役所さんが登場したこの日、それぞれにやり場のない思いを、
暴発させ、4人家族は、再生(ふたたび、うまれかわる)するのでした。

ラスト、安易に観客の涙を誘いにいかない展開に、監督のこだわりを感じました。
エンドロール、この方法も、はじめて体験しました。音に集中し、頭で想像を
働かせるのに夢中になり、スタッフのなまえを追えなくなってしまいました。

そして、映画終了。
もし、ひとりでも、スタンディングオベーションをする人がいたなら、
わたしも、迷わず、スタンディングオベーションをしていたでしょう。

役者目当てで作品を選ぶことが多いわたしは、○○さんがよかった、と感想を書く。
今作は、限定できない。それは脇役を含め、すべての、役者さんがよかったから。

きっと、これからさき、何年たっても、この作品を忘れないのだろう。
そして、ふとしたとき、そっと、パンフを手にとり、いとおしむにちがいない。
Xpsshgokinm
Xpsshgokinm
映画祭に来たので日本の映画をと。内容がダークで、終始空虚感に苛まれていました。しかし、所々くすりと笑えるところもあり、嫌いではないです。
Hxogsmisnkp
Hxogsmisnkp
ネタバレ! クリックして本文を読む
映画「トウキョウソナタ」(黒沢清監督)から。
主人公の一人、香川照之扮する父親が、
突然、リストラされるシーンから物語は始まる。
「あなたが、できることは何ですか?」
「我が社に何を提供してくれますか?」・・・。
総務畑中心に仕事をしてきた彼にとって、
自信を持って答えられるものは正直なところない。
事務系の仕事をしてきた男性は、誰も同じようなものだろう。
物語中盤、今度は就職活動で面接に行くと、また質問される。
「あなたは、何ができますか?」と。
「何でもやります」と答えた彼に「何でもじゃあ」と渋い顔をされ、
最後には「歌でも歌ってよ」。さらに追い打ちをかけるように
「我々は何を材料にあなたを判断すればいいのですか?」と続いた。
厳しいようだけれど、会社の事務なんて、
今年大学を卒業した学生だって教えれば出来るよ、
そう言われた気がして、ちょっと恐くなった。
「何でもやるつもりなのに」というボヤキは空しかったし、
何でもやる・・そんなことを言う人は世の中に溢れている。
もう一度、自分を見つめ直さなくちゃな。
Curondxusee
Curondxusee
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竜平は多分会社でも家でも権威丸出しで生きてきていたんだと思います。常に俺が偉いという上から目線。家族が揃った食卓も、父が「いただきます」を言うまでは誰もご飯に箸をつけられない。あー、うちにはない感覚だ。

そんな風だから、リストラされたことなんて、権威が丸つぶれになることなんて、とてもじゃないけど言えない。会社に行かないのに、毎日スーツを着て公園で食事の配給に並ぶ。ハローワークの列に並ぶ。その列がね、浮浪者だけじゃないんです。竜平みたいにスーツを着た人たちが沢山いるの。同級生の黒須に至っては、1時間に6回もアラームを鳴らせて、まるで仕事の電話がかかってきた風を装う。なんかその演技が痛々しい。言ってしまえば楽なのに、言えないのが男、なんでしょうか。

変にプライドは高いから、ハローワークで紹介される仕事には納得がいかない。管理職を望む竜平。いやいやいや、現実を見ないと。「あなたに何ができますか?」という問いに「なんでもできます。」としか言えない。そして家に帰れば、行ってもない会社のことを話し、まるで今までと何も変わらないような生活を送り続ける竜平。

私ね、うちが違うからかもしれませんが、竜平のような親がどうにもダメで。だって全然妻や子供の話を聞いてあげないんですよ。子供のためって言いながら、自分の言いなりにさせたいだけ。自分が絶対。アメリカの軍隊に入りたいっていう長男の希望を反対する気持ちはまだわかりますが、次男がピアノを習いたいっていうのに理由も聞かずに「ピアノはダメだ」って一言ですよ。どうして子供がやりたいって言ってることをやらせてあげようとしないのか不思議でなりませんでした。

子供の話もきちんと聞かずに手をあげるのとかもね、ちょっと私は許せない。

「そんな権威、ぶっつぶれちゃえ。」

まったくもってその通り。変に権威なんて振りかざしてるからいけないんですよ。

妻・恵の気持ちはすごい伝わってきましたね。なんていうのかな、つまらないよね、私何やってんだろう?って思うよね。人生変えたいって思うよね、ってすごく共感しちゃいました。離婚しちゃえば?と言う長男に「お母さん役は誰がやるのよ。」って言うんです。「お母さん」じゃなくて、「お母さん役」なの。

夫が権威丸出しにしてるのも諦めてるんです。だから配給に並ぶ夫を見ても、何も言わない。思ってることがあってもぐっと我慢、我慢。

だから後半、突然降りかかってきた危機もね、普通だったらおどおどしちゃいそうなところが、堂々としてるんですよ。それは今の生活から逃げ出したいという気持ちがあったからなんでしょうね。まぁこの辺の描写はかなりリアリティには欠けましたが、何か吹っ切れたように車を飛ばす恵が爽快でした。またティーチインの時に監督も自分で成功だと言っていましたが、恵の服装がすごくよかったんですよ。ずっと臙脂っぽい暗い色の服ばかり着ているのですが、海で朝日を浴びた瞬間、一瞬だけ明るく光るんです。

途中から家族がそれぞれ堕ちていって崩壊していくあたりはアカルイミライを彷彿とさせました。

そしてこのままみんな堕ちてバラバラになって壊れていってしまうのかな、と思ったところで、少しだけ、本当に少しだけ光が差し込みます。

健二のピアノの才能はちょっと唐突すぎるような気がしてしまったので、ラストの演奏シーンもあまり心には響いてこなかったのがちょっと残念だったかな。

痛々しいけど、それぞれみんなから伝わってくるものもあり、だからといって全体的に暗いわけではなくて、上手く笑いも取り入れられていて、完成度の高い作品だな、と思いました。