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旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶコメント(12)
一度実際に、動物園に行った時はさびれた動物園。。という感想しか無かったのですが、彼らの努力や思いを知り現在の動物園に新たに足を運びたくなりました。
舞台挨拶での、出演者や監督、実際の園長さんのお話を聞きとても大切に作られた映画だというのも感動しました。
ものすごく面白い!とまでは言える映画ではありませんが、動物園に行こうかな~と思ってる方には見て欲しいです。
勇気のもらえる映画でした。
動物にじかに触れ合って、愛情いっぱい感じられる飼育員を熱演されてました。
一番気になったのは、旭山動物が復活するエピソードが弱いということ。
役所に集まって市民が閉園に抗議するまでの過程や簡単なプレゼンで新市長から補助金をもらえたことなど、もう少しすごいと思えるような納得のエピソードが欲しいです。
キタキツネが入らないようにフェンスを設置してくれた人は誰だったのか…、見過ごしてしまったのか、急に解決してびっくりしました。
生まれ変わった旭山動物園のよさはとても伝わりました。
あんなに雪に埋もれてるのに大勢の人で驚きました。
雪が積もってる動物たちもかっこよくて、北国ならではの動物園のよさも感じました。
しかし、この映画…
実話?何かうそくさい。どのエピソードもペラッペラ、全然響いてこない。
動物園の素晴らしさを伝える逆効果になっていないか心配だ。
動物たちの可愛い、あったかい、そんな姿の映像ばかりだった。
なので…わりとほっこりとした?動物主体の作品になるのかと
そんな風に思って観に行ってみたら、そうではなくて^^;
けっこうシビアにビジネスライクな内容の作品になっていた。
まぁ…それもそのはず。あの旭山動物園だもんなぁ(と気付く)
廃園寸前の動物園をいかにして立て直したかを描いた本作。
やや男臭い飼育現場を舞台に、動物達への愛情を注ぐ一方で、
繁殖成功までの過酷な道のりや、仲間同士の対立、非業の死、
ついに廃園を余儀なくされるまでの闘いはやはりプロジェクトX!
しかしアイディアと行動力を武器に楚楚と這い上がるところなど
さすがで、これは動物園でなくても興味をそそられる内容だった。
私達がただ、可愛い~なんて思って訪れている舞台裏には、
こんなしのぎを削る奮闘努力があることを改めて思い知らされる。
で、マキノ監督だからというわけではないけど^^;
映画を作るのにも莫大なお金がかかる。好きなものに関われる
歓びと引き換えに「利益を得る」ことが必須条件とされるのが
エンターテインメント業界の掟だ。好きなだけでは飯は食えない。
当たり前のことだが、どこも厳しい世界だと感じた。
客足が伸びないために、財政難の市政にはそっぽを向かれ、
だったらどうするか?どうすればお客さんを呼び戻せるだろうか。
加えて、動物達本来の行動力を示すことはできないだろうか?
逆境は「行動展示」という新たな試みを生み出すことに成功した。
私は動物園が好きだ。なくさないで欲しいと思う。
動物本来の生態は実際に見て学ぶものだが、そう易々とサバンナ
には行かれない。小さな頃から他の動物を慈しむ心を育てるには
お互いが(人間主体になるが)安全に鑑賞し合える場所が必要だ。
動物愛護団体が、園長にイチャモンをつけるシーンがあったが、
あれこそ愚の骨頂。虐待の本当の意味を知っているのだろうか。
雌チンパンジーの妊娠中毒症を治すため、餌を半分以下に減らし、
お腹が空いて喚いている彼女を前に「ごめんな。ごめんな。」と
泣きながら餌をやる飼育員、情緒不安定の動物に添寝する飼育員。
動物を育てるということは、子供を育てることと何ら変わりない。
まして言葉を発しない動物の心を、読み取り理解する努力なくしては
愛情など受け入れてもらえない。「責任」は常に重いものである。
小さな頃獣医さんに憧れ、ダメなら動物園に勤めたいと思っていた。
夢を叶えることが、動物達の幸せに繋がるのなら、言うことはない。
(最近は動物にも過度なストレスが溜まるから、休養をたっぷりと。)