やわらかい手 プロット

60年代のポップ・アイコンとして世界中を魅了したマリアンヌ・フェイスフルが38年ぶりに主演を務めた人間ドラマ。ロンドン郊外で暮らす主婦マギーは、孫の手術費を稼ぐために奔走していた。ある日“接客係募集”の貼り紙を目にした彼女は面接を受けるが、なんとそこは壁越しに手でサービスする風俗店。戸惑いながらも仕事を始めたマギーは、自分が意外な才能を持っていることに気付き……。共演に「アンダーグラウンド」のミキ・マノイロビッチ。

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やわらかい手コメント(7)

Ryhtctashiet
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【あらすじ】
老年の女性マギーは、ロンドン郊外に住む未亡人である。彼女の息子トーマス夫婦にはオリーという一人息子がいるが、彼は病弱だ。息子夫婦はオリーのための治療費に、私財のほとんどを投げ打っており、経済的にも金銭的にも追い詰められていた。マギーは孫の回復を願い元気付けようと足繁く見舞いに現れるが、そんなマギーの実質的でない厚意を、トーマスの嫁は快く思っていない。オリーの容体は悪化し、家族は、手術のための多額の費用を工面する必要にせまられる。

マギーは器用な人間ではない。これまでの職歴もぱっとせず、就労も、ローンの借入もできない状態である。そんな時に見つけたのが風俗店の「接待係」の募集、それは一室の穴から出てくるものを、彼女の手で処理するという仕事だった。迷いながらも、資金繰りの必要にせまられ、また同時に彼女のやわらかな手の才能により、彼女はその店の稼ぎ頭となっていく。

風俗店のオーナーの計らいもあり、彼女は手術のための費用を息子夫婦に準備することができた。しかし、トーマスは多額のお金の出所が気がかりである。秘密の一点張りであるマギーを尾行し、そのお金が風俗店で得たお金であったことを知り、激昂し母を拒絶する。お金の受け取りを拒否し、お店での仕事をやめるよう求めた。しかし妻の説得を受けたトーマスは、母の献身的な愛の重さを認めざるをえなくなる。

オリーの手術の準備は整った。3人で共に現地に向かう手はずをとっていたが、マギーは土壇場で一緒に行くことを否定した。地元での人間関係も投げ打って、彼女が向かった先は風俗店のオーナーの元だった。

【感想】
女性の強さをまざまざと見せつけられたような気がします。そして、とても印象的だったのが、風俗店での稼ぎだということを理由にお金を受け取ろうとせず、更には母を拒絶するトーマスに対して妻が言ったセリフです。

「聖人じゃないんだから」

そうですよね、僕たちは聖人じゃない。妻はそれまで義母のことをよく思っていない節があります。オリーのお見舞いに持ってくるものは、ぬいぐるみなどの役に立たないものばかり。けれど、彼女には、どんな手段を使ってでも孫を救いたいという気持ちがあることに、その時初めて気づいた。子供のためなら死ねるっていう親の気持ちが分かった、という妻。これは普遍的なものかどうかわかりませんが、母という存在は時に、本当に合理的なものの見方をするものだと思います。そんな母性の強さが映画のテーマかなと感じました。

それからその物語とは別のラインで、マギーとミキの恋愛模様も描かれていました。これは正直、あ、そうだったの!と思ってしまいました。二人がお茶をするシーンで、彼女はオーナーの笑い方を褒めます。これは確かに、と僕も思ってしまいました。はっきりした顔立ちで、少しおどけたように笑うミキ・マノイロヴィッチ、素敵です。

そして何よりも、映画の前半と後半で全く違う人物なのではないかと思わせるくらいの演じ分けをしたマギー、マリアンナ・フェイスフル。イメージとしては、ハウルの動く城で、ソフィーは心の年齢?に左右されて若返ったり、おばあちゃんの姿になったりしますが、それをリアル版でいくような感じ、と言えるでしょうか。実際にはそんなに見た目が変わるわけではありませんが、覚悟を決めてからの彼女の姿は、孫の行く末を心配する祖母、ではなく、ひとりの強い女性としての存在感を放っていたと思います。

母のたくましさ。生きていくためには、聖も俗もないということ。そういうことを考えました。でも、孫のために体を張ったおばあちゃんは、一周回って、聖人のようです。
Skogmphxisn
Skogmphxisn
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名画座にて。

…歳月は女を変える。(爆)
知っている人ならいざ知らず、誰がこのオバちゃんを
元・ミックジャガーの恋人で、さらには、ルパン三世の
峰不二子のモデルだと思うだろうか…^^;うっひょ~!

しかしながら、あのパンダみたいな体型である彼女が、
なんだかとっても可愛い♪おっとりと慈愛に満ちている。
苦節40年…?私生活ではいろいろあったそうだ。
だからここで描かれる貧困やセックスも、彼女にすれば
過去の過ちを振り返るような感じだったのだろうか…。

とにかく予告が面白くて面白くて、
絶対に観たかったのに、近場には来なかった作品だった。
だから、すんごく楽しみに観にいった私だったのに、
(確かに楽しい作品だけど)ただのコメディじゃなかった。
孫は瀕死の重病、家にお金はない、嫁には冷たくされる、
…なんだか冒頭から(音楽からして)陰鬱な映像ばかり。。
どよよ~んと沈んでいく感じだったのだ…(T_T)

やがて職探しに難を期したおばあちゃんがついに…!!
そうとは知らず(爆)、知っても背に腹は代えられず(涙)
その「仕事」を開始するのだ…!いや、すごい決心。。
A・バンデラス似のオーナー(!)木村佳乃似の同僚(!)に
どんどん仕込まれて?やわらかい手を駆使し始める彼女。
このあたりからだんだんと彼女がコケティッシュ(爆)に
見え始め、とはいえ周囲には秘密にしなければならない、
彼女が小さく?コソコソと逃げまくる様子には大笑い。

ただのコメディになっていないのは、こんな仕事(汗)
誰が好き好んでやるものか…!と思われた主人公が、
自分(の手)を褒めてくれたオーナーにスッと心を砕き、
同僚の解雇に胸を痛め、理解してくれない息子にも、
自分を認めてくれない嫁や友人達にも黙ったまんまで
見事にこの仕事を自分のものにしてしまう力量にある。
「イリーナ・パーム」の芸名の由来にも笑みが零れた。

事実が知れて以降、一番に理解を示してくれたのが
いままで冷たいと思われていた嫁というのもご愛嬌^^;
そこは同じ母親同士だった。息子にしろ、孫にしろ、
自分の命と引き換えにしても助けたいと思う気持ちに
まったく偽りはないというところで共感する。。。
それでも息子には…理解できないプライドの塊が。。

もうそろそろ話も終わりだな…と思ったあたりで、
突然、驚愕の事実が露呈される!?のだけれど、
笑うに笑えないその状況を、あぁ~やっぱ女は怖い!!
誰もがそう思うのではないでしょうか…(汗)

(あと一番気になったのが、佳乃ママ(爆)のその後。。)