ノースマン 導かれし復讐者
プロット
アメリカ
01月20日 2023 劇場で
復讐者たち
プロット
ドイツ・イスラエル合作
07月23日 2021 劇場で
聖なる復讐者
プロット
韓国
05月12日 2023 劇場で
悪魔を憐れむ歌
プロット
アメリカ
07月11日 1998 劇場で
許されざる復讐
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ
プロット
イタリア・フランス合作
01月01日 1900 劇場で
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復讐者に憐れみをコメント(9)
誰もが悪い気もする
パク・チャヌク監督の復讐三部作の第一弾
バイオレンスさが際立つだろうと思って見たが予想を裏切られヒューマン要素にずっしりドーーンとくる映画でした。
日の光が当たる世界ではそんな人たちは半端者になるだろう。「大韓民国憲法第一条にまある人は等しく生きる権利がある」を実践している。
全編真っ暗なトーンで進み最後は疾走します。あっという間の出来事になります。
楽しい、面白いなんていう映画ではありません。
人が人である意味をとても考えさせられます。
主人公リュウ(シン・ハギュン)は聴覚障害者。腎臓病を患う姉のために移植手術を嘱望するものの自分の腎臓では血液型が合わない。落ちこんでいた彼に追い打ちをかけるように溶接工場から解雇され、闇組織に自分の腎臓を売り金も騙し取られてしまう。皮肉なことに、直後にドナーが見つかり、姉の手術日が決まったのだ。しかし、騙し取られて金はない。そこでヨンミ(ペ・ドゥナ)の助言により金持ちの娘を誘拐することに・・・
この物語では、「皮肉なことに・・・」と思われるシチュエーションに何度も遭遇する。「手術費用を得たと思ったら、皮肉にも・・・」「誘拐した娘を返そうと思ったら、皮肉にも・・・」等々、運命のいたずらに翻弄される本当は優しい主人公が徐々に暴力性を帯びた復讐者へと変貌を遂げていくのです。そして、暴力の連鎖、因果応報といった避けられない命題によって、タイトルが示す「復讐者へ同情」することさえも虚しくも否定され、暴力への嫌悪感だけが残る・・・
全体の構図としては、娘を誘拐された電気会社社長ドンジン(ソン・ガンホ)というもう一方の復讐者をも生み出し、感情線が入り乱れることになるのですが、労働者と資本家、障害者と健常者といった図も対照的に描いています。しかも、設定や小物の伏線に無駄が一切感じられないのです(あるとすれば、下ネタ過ぎるコミカルなシーン)。また、音響効果やカメラアングルに凝っていて、スクリーンの迫力に圧倒されっぱなしでした。
ラストには、「ヨンミの仲間のテロリストだ」と思わせる台詞がありましたけど、ぎこちないナイフの持ち方を見ると、とてもテロリストには見えません。多分、ドンジンに不当解雇された労働者たちなのだろうと妄想しています・・・