リラの門 プロット

フランスを代表する巨匠ルネ・クレール監督が、お人よしの男が殺人犯をかくまったことから巻き起こる騒動を描いた人情喜劇。パリの下町で暮らすジュジュは、仕事もせずに酒に溺れる毎日を送っていた。そんなある日、近所に暮らす音楽家の友人の家に、警官を殺したピエールが逃げ込んでくる。2人はピエールを追い出そうとするが、負傷した彼を放っておけず、かくまうことに。ところが、ジュジュがひそかに思いを寄せているマリアがピエールに夢中になってしまい……。「天井桟敷の人々」の名優ピエール・ブラッスールが、ろくでなしだが憎めない主人公ジュジュを熱演。シャンソン歌手ジョルジュ・ブラッサンスが音楽家の友人役を演じる。1957年製作・公開。2019年6月、クレール監督の生誕120周年を記念して4Kデジタルリマスター版が公開。

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リラの門コメント(3)

Gttcreecro
Gttcreecro
ルネクレールの映画から下町に敷かれる石畳からフランス映画の香りを知りパリって文化の放つ街だと知りました。リラの門これこそ人生。
fsupcyo
fsupcyo
フランスの下町リラの、さらに小さな街角だけで繰り広げられる悲喜劇。

職無し金無し人情有り。ろくでなしのお人好しジュジュとその親友芸術家の元に突然逃げ込んできた指名手配犯ピエール。
とんでもないハプニングに対応するうちにだんだん湧いて出てくる友情とだんだん変わってくる人間模様をコミカルなタッチで描いた作品。とても面白かった。

60年前の映画などあまり観る機会もないのでちゃんと楽しめるか不安だったけど、そんな心配はご無用。
冒頭から引き込まれてしまった。
男声シャンソンに乗せ、初っ端からロクデナシ感を存分に発揮してくれるジュジュの行動に心掴まれる。
さてこれからどんなことが起こるのかしら、とワクワク。

一つ一つのアクションや表情がユーモアに溢れていて、たくさん笑わせられた。
フォアグラ缶詰のくだりがもう全部全部好き。
忘れた頃にまたぶり返されると本当たまんない。
年老いた母の超絶強気口調とラジオ体操に余念がないピエールとやんちゃな近所のがきんちょ達も大好き。
地下の扉に落ちちゃうピエールと太ってるから柵が倒れちゃうところは本当コント並みに笑える。

特にやんちゃチルドレンとの絡み方は面白いものが多い。
ジュジュを揶揄うような行動もどこかほっこりするものがあり、家に侵入されるシーンの緊張感と微笑ましさの絶妙なバランスも楽しい。
「バルビエごっこ」に励む彼らに合わせて新聞記事を読むシーンがとても印象的。
人の裏から人が出てきたり歌がシーンにピッタリ合っていたりと、舞台的な演出が多いなと思っていたけど、この読み上げの演出は50年前の作品ながらすごく新鮮でポップに思える。

傷付いた子猫の看病をするように、殺人犯ピエールをかいがいしくお世話する尽くし屋のジュジュとなんだかんだ付き合ってあげる芸術家。
如雨露シャワーがかわいくて好き。
次第に育まれるピエールとの友情のようなものに胸が熱くなるものの、その中身を思い知らされる時のショックたるや。

ドタバタ喜劇がだんだん雲行き怪しくなり、どう決着つけるのかとハラハラしていた先の最後には唖然。
どこからボタンを掛け違えたのか、気付いた時にはもう手遅れ。
自分のことに精一杯で他人なんて顧みていられないくらいで丁度良かったのかも。

自分に甘く他人に甘いジュジュの脇の甘さをまざまざと思い知らされる。観ている私の考えの甘さも。
尽くし尽くしてしまうと人は付け上がる。
恋愛のテクニックじゃないけれど、ちょっと一呼吸置くだけでもだいぶ違ったのかも。
軽い語り口とは裏腹に受難の物語ように思えた。

ツンと尖ったバストラインがとても綺麗なマリアの圧倒的なヒロイン感。
好きになっちゃうしかない小悪魔的な行動も夢中になった時の突っ走り方も、どこか危なげでプリプリして、彼女が画面に現れるたびに目を奪われていた。

メンズもレディースも、リアルタイムの50年代ファッションがあまりにも素敵でずっと悶えていた。
モノクロの映像の中の色とりどりを想像するのが楽しい。
ピエールの派手なスーツはベージュに紫系のチェックだろうとか、マリアのプリーツスカートはマスタード系だったらいいなとか、シルクのスカーフの小紋の色とか、ジュジュは絶対小汚いくすんだ茶色系の上着だろうなとか…。
あーーやっぱりサーキュラースカートが欲しいな。ボウタイブラウスと合わせたい。

猫がめちゃくちゃ可愛かった。
Psihmskngox
Psihmskngox
信じて疑わないピュアな人々と身勝手で傲慢な人間の対比を浮き彫りにしながらユーモアと音楽で包みながら展開していく。切ないが思いやり溢れる美しい作品だった。