原作はジョン・オハラの同名小説で、リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートが音楽劇化して大当たりをとったものの映画化である。脚色は「掠奪された七人の花嫁」のドロシイ・キングスレイ、監督は「女ひとり」のジョージ・シドニイ、撮影監督は「白人部隊撃滅」のハロルド・リップスタイン。音楽は「女ひとり」のモリス・W・ストロフが総指揮、舞台でのリチャード・ロジャース=ロレンツ・ハートの作曲・作詞をネルソン・リドルと「ピクニック」のジョージ・ダニングが改作、リドルが編曲している。主演は「女ひとり」のキム・ノヴァク、「誇りと情熱」のフランク・シナトラ、「海の荒くれ」のリタ・ヘイワース。
夜の豹コメント(2)
ジャズに踊りにいっぱい詰まった粋な作品。
キム・ノヴァクという女優さんがとても魅力的。
フランク・シナトラを初めて見ましたが、やっぱり大御所。
この作品は観るべし。
ネルソン・リドル/ジョージ・ダニングが 編曲した
アメリカ ショービジネスの 内幕物
シナトラの歌唱力と 二人の美女(キム、リタ)で魅せる
キム 25才、リタ 40才
キム・ノヴァクは 美しいが、まだ垢抜けていない
リタ・ヘイワースは 垢抜けているが、老いを感じさせる(でも、5回目の結婚前)
踊るシーンでは 素人のキムは、足元にも及ばない… リタは 粋でもある
しかし モーヴ色の衣装を 身につけた キムの若さと勢いには、敵わない
コロムビアの看板女優の交代、を感じさせた作品であった
ジョーイ(フランク・シナトラ)の 野心と 挫折の物語であったが、長年 コロムビアを支えた リタ・ヘイワースへの この配役に、ほろ苦さを感じる