5人の前科者による犯罪計画の顛末を巧妙なストーリー展開で描いたクライムサスペンス。カリフォルニアの埠頭で麻薬密輸船が爆破されて27人が死亡し、現金9100万ドルが消えた。関税特別捜査官クイヤンは、ただ1人無傷で生き残った男キントを尋問する。6週間前、銃器強奪事件でニューヨークの警察に連行された5人の“常連容疑者”は釈放後に結託し、悪徳警官を襲撃して宝石を奪う。それを売りさばくためカリフォルニアへ向かった5人は、売人から新たなヤマを持ちかけられるが……。第68回アカデミー賞でケビン・スペイシーが助演男優賞、クリストファー・マッカリーが脚本賞を受賞。ブライアン・シンガー監督は本作で高く評価され、「X-メン」の監督に抜てきされるなど出世作となった。
ユージュアル・サスペクツコメント(20)
映画好きな人が、よく口にする作品なので、かなりの期待をして鑑賞しました。
ラストのどんでん返しは度肝を抜かれましたし、久々に映画を見てて心拍数が上がるのを感じました。舐めていた人物が黒幕だったという、落差の衝撃が私たちを襲います。
ただし、ラストシーンに至るまでの主人公達が犯罪を繰り返していく過程には少し退屈さを感じ、(これが傑作映画なの!?)という印象を抱いてしまいました。
しかし終わりよければ全て良し、鑑賞後の感想は大傑作だなと感じました。
どんでん返しサスペンスと紹介されていたので見てみました。
出てくるのはほぼ犯罪者。船内での殺人と爆発シーンからはじまり、何があってそうなったのか生き残った詐欺師ヴァーバルの回想から6週間前に戻ります。
前科があるが彼女のためにも堅気になりたくて頑張る元刑事キートンが、何かあるたび警察に疑われかつての仲間に誘われまた悪の道に戻ってしまうという辺りは「暗黒街のふたり」を思わせる内容。
しかし半分見てもどういう展開になるのか掴めず。
大がかりな強盗の仕事には全て「カイザーソゼ」という黒幕がいることがわかります。
退屈ではないですが特映像や演出が凝っているわけでも、魅力的な人物が出るわけでもなく。イケメンヒットマン(マクマナス)もいますが彼らは必殺仕置人として銃を打ってる訳でもなく強盗だから全然カッコよくない。
ラストのどんでん返しだけ楽しみに見てましたが、「えー?それがどんでん返し?ちょっと違う…」と納得いかず、本当のどんでん返しが訪れても「あぁその方がまだ面白いけど?ふーん?」ぐらいの感じでした。
カイザーソゼの部下というイギリス人弁護士が何で「小林」という日本名なのか謎すぎましたが刑事もその辺気にならなかったのでしょうか。
ラストが分かってからまた見返す楽しみはありました。しかしものすごく意外で驚いたとか深い裏がある訳ではなかったです。
一筋縄ではいかない映画。前半部分まであえて謎な点を多く残しながら物語を進め、そこに観る者の気を取らせておいて最後に一気に畳み掛ける… まんまと作り手の術にハマりました。
強盗団の1人で、生き残りであるヴァーバルの語り口で物語が進められていることにどうしてもっと注意を置かなかったのか、、、 まさに手品のような手法で見事に手玉に取られました。灯台下暗しとはまさにこの事。
キャストのキャラクターそれぞれに味が出ているのもこの映画の魅力だと思います。特にケビンスペイシーのあの雰囲気は最高。
まちがいなくサスペンスの傑作です。
全然読めなくてラストに「あ〜そうだったん!」と爽快感のある騙される楽しさでした
伏線が繋がっていくラストへのワクワク感
こういう役のケビン・スペイシーはやはり良いです