まぼろしの市街戦 プロット

「リオの男」「カトマンズの男」などで知られるフランスの名匠フィリップ・ド・ブロカが1967年に手がけ、戦争の狂気や愚かしさを笑い飛ばすかのごとく、ユーモアを交えて描いた名作。第1次世界大戦末期、敗走中のドイツ軍が、占拠したフランスの小さな町に時限爆弾を仕かけて撤退。進撃するイギリス軍の兵士プランピックは、爆弾解除を命じられて町に潜入するが、住民たちも逃げ去った町では、精神病院から解放された患者とサーカスの動物たちが解放の喜びに浸り、あたかもユートピアのような生活が営まれていた。プランピックは爆弾発見をあきらめ、最後の数時間を彼らとともに過ごそうと死を覚悟するが……。日本では67年に劇場初公開。2018年10月には4Kデジタル修復版でリバイバル公開。

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まぼろしの市街戦コメント(18)

swgjrhg
swgjrhg
大戦の最中、街全体が爆破されるために住民が逃げ出したのだが、精神病院の患者たちだけは街に残った。その患者たちが街を占拠したあとに、爆破を阻止しようとする一人の兵士と、何千もの敵軍の兵士たちが街に入り、てんやわんやの大騒ぎに...。

この作品は、物語の基盤となるアイデアの素晴らしいこと。そして演出に、戦争をする連中を馬鹿にしたかのような皮肉を込めた視線があること。そして、ストーリーテラーのような役割をする、街を救いにきた一人の兵士の存在、と、いろんな意味でメリハリの効いた内容なのが、この作品の面白さだ。そして、精神病院の患者たちを演じた役者たちが、製作当時のフランス舞台界の名優ばかり、という点も作品の恪をグッと上げている。
戦争映画でありながら、一遍の優れた童話のような、爽やかな読後感があるこの作品は、今一度再評価されてもいいと思う。
Lirmaearbfecotos
Lirmaearbfecotos
色々なオータイムベストの名画のリストの上位に必ず掲載されている作品にも関わらず、レンタルにも無く中古DVDも高額で取引されていた作品です
ようやく観ることが叶いました
それも4kリマスターの鮮明な映像と色彩、明瞭な音声、音響で堪能することが出来ました
これこそ名画座の果たすべき役割と劇場と関係者の皆様に感謝です

内容はもちろん正気であったのは果たして誰であったのか?です
ベトナム戦争の悲惨な状況に厭きていた70年代はじめの米国でロング上映になったのもむべないことでしょう

戴冠式で公爵が王に言います
世界は舞台であると
そしてあまりの狂気の果てに芝居は終わりだと告げます
人は誰しも自己の役割を演じて生きています
父として、母として、責任ある役職として、軍人として、あるいは娼婦として……

そしてその役割の中で自己とのギャップに苦しむものでもあります

あまりの過酷な現実が、あなたに求められる役割像が怪物のようになった時、あなたは耐えうる事が出来るのだろうかと問うてくる
そんな作品でもありました

本作を観てふと思い出したのは銀座や北新地の高級クラブで綺麗なホステスさんと疑似恋愛を楽しむお金持ちの紳士たちのこと
彼らがその財力で外車やマンションの鍵をプレゼントするという狂気
それは本作の物語とどこか通ずるものがあると思いました
そしてわかった気がしました
彼らはその狂気を楽しんでいたのです
その恋愛ごっこの狂気を完璧なものにするために散財をしていたのです

私たち普通の人間にはそのような散財をして人間性を保つだけの財力はあるわけもなく、いかにそのギャップのストレスに耐えるのか?

それが昔とは違うとても密度の濃い仕事を強いられている21世紀の現代人こそ求められていることではないでしょうか?

本来の自己の姿に自然であること
それは人間の本当の幸福の姿であるはずなのです

それが本作の現代における意義ではないでしょうか
Radniafrub
Radniafrub
精神病と呼ばれる人の方が戦争する人よりよっぽどまともだと言われている様な気がしました。的を得ていると思います。
Xopmnkhsgsi
Xopmnkhsgsi
邦題が、ちょっと。これでは戦争映画かと思ってしまいます。
フランス映画なので予告を見たら面白そうだったので、映画館に足を運びました。
これは、大人のファンタジーですね。
有名なカルト傑作らしい、私は全然知らなかったけど。
後から思い返してみて、いろいろ気づくところがありました。檻があいているのに出ていかないライオンとか。
Reideveere
Reideveere
50年以上前に、こんなカルト作が作られたことにびっくりです。戦争で無人となった街に愛すべき狂人たちが彷徨うシーンは、不条理でありながら色彩に溢れて美しく幻想的です。それだけに、最後の英独軍の不毛で愚かな戦闘の結末は衝撃的です。狂人たちですら夢から醒めて絶望してしまう戦争の狂気に、改めて強烈な風刺を感じました。