ポール・ニューマンが主演を務め、賭けビリヤードの世界に生きる男の転落と再起をモノクロ映像で描いた名作。ウォルター・テビスの同名小説を原作に、「オール・ザ・キングスメン」のロバート・ロッセンが監督を務めた。賭けビリヤードのプロとして頭角を現した若きハスラーのエディは、負け知らずの大物ハスラー、ミネソタ・ファッツに戦いを挑む。勝負の前半は圧倒的にエディの優勢だったが、油断して酒を飲んだために逆転負けを喫し、一文無しになってしまう。酒びたりの荒んだ生活を送るようになった彼は、足の不自由な女子大生サラと恋に落ち、一緒に暮らし始める。ある日、エディは賭博師バートから、ファッツと再戦するための手助けをすると持ちかけられるが……。1962年・第34回アカデミー賞で撮影賞と美術賞を受賞。1986年にはマーティン・スコセッシ監督、ニューマン&トム・クルーズ共演による続編「ハスラー2」が製作された。
ハスラーコメント(6)
だが、40年代末から始まる赤狩りの影響を受け、50年代は苦難を強いられたロッセン監督のキャリアを思うと、主人公の人生が重なって見えてくる節がある。自分の得意とする分野の腕前でのし上がろうとし、そこで思いがけない躓きがあって、今度は自分を利用しようとする他人の口車に乗せられてさらに精神的などん底を経験する。だがこの一件によって何かが変わる。彼も変わる。本作は単なるビリヤード映画ではない。そうやって変わりゆく姿を実直に捉えた硬派な一作なのだ。
有る意味、素性と腕を隠すハスラーに騙されている気分で良かった!。
そしてカモが見つかった時の、主人公のニヤリとした顔がめちゃカッコ良かった。
その際、台を映さずに、玉がポケットに入る音とそのニヤリ顔だけで表現しているところが、クゥー、しびれるぅー!
無駄な説明もなく、ハスラー達の姿がリアルに描かれていて、名作だと思います。
JTSバーボンを注文するエディ。バートとエディの会話がハードボイルドしていて面白い。エディとサラ・パッカードもそうだけど、イキな会話が心地よい。音楽がずっとジャズなのもよかったです。
大人になったらもう一度観ようと思います。やっぱり映画は難しいです。
登場人物のアクが強すぎて何が何やら。
特に主人公が、若気の至りすぎて共感しづらい。
カッコツケテ調子に乗って酒を飲んで負ける、みたいなのは…。
ライバルに勝ったといっても
全てを失い自暴自棄になって得た勝利なので達成感もない。
こんな状況だと勝っても負けてもどっちでもいいですね。